意見を変える:成長する権利

意見を変える:成長する権利
Valeria Sabater

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Valeria Sabater.

最後の更新: 22 12月, 2022

自分の意見を変えることは、自分が別の人間になってしまうことではありません。意見を変えるのは、信じていた人が信頼できないということがわかったり、正しいと思った道が結局間違っていたことを受け入れることです。もっとはっきりとした意見をもって成熟して前に進む方法を見つけることでもあります。誰だって、そうやって変わって成長する権利があることを忘れないでください。

変に思えるかもしれませんが、人生のどこかで見たことや行ったことに対して全く別の見方をするようになる人はたくさんいます。こうすることで家族の人が驚いたり、パートナーが混乱したり、友人が居心地悪く感じるかもしれません。しかし、「青」があんなに好きだったのに、急に「緑」が好きになるなんてあり得るんでしょうか。

「みんな世界を変えることを考えるけど、誰も自分自身を変えることを考えたりしないんだ。」
-アレクセイ・ニコラエヴィッチ・トルストイ-

でも、そういうものなんです。今は、緑、赤、コバルトのほうが好きなんです。突然、学校で習うよりたくさんの色がこの世に存在すると気づいただけの話です。今の自分により合う波長、感覚を研ぎ澄ませる味を発見し、もっとモチベーションを感じて、豊かな嗅覚を得たんです。

自分の意見を変えることは罪ではありません。意見を変えたからといって気まぐれな人であるというわけではないんです。こころを開いて、刺激に反応して、変化にオープンでいることは、自己の成長にとって素晴らしいことです。

男性とトリ

オープンマインドな人は、意見を変えることを恐れない

簡単に考えなしに意見を変える人は信用するのが難しいです。ある日あることを言って、次の日には別のことを言うような人と生活を共にするのは簡単ではありません。あるいは、ある価値観を擁護していたのに、次の日にはそれを拒否したり、全く反対の意見で議論するような人も信頼できないでしょう。しかし、ここでお話ししたいのはそういう人ではありません。

ここで知ってもらいたいのは変化して成長を促す磨くべき能力です。意見、姿勢、他人への見方を変えることは、自分の前進にもメリットがあるセリフだととらえてください。もっと便利な見方や考え方を受け入れるチャンスです。

数年前、社会心理学者のイアン・ハンドリーとドローレス・アルバーが、姿勢を変えることに渋る行動に関してジャーナル・オブ・パーソナル・アンド・ソーシャル・サイコロジー(Journal of Personality and Social Psychology)に研究を発表しました。彼らの研究によれば、これにははっきりとした中心的事実があると言います。自分に満足していて、高い自尊心を持っている人は、もっとオープンマインドで変化に対して反応がいいということがわかりました。さらに、意見を変えることに対して怯えていないだけでなく、その理由も明確に提示することができるそうです。

一人ぼっち

頭の中で声の役割を果たすヒューリスティクス

この2人の心理学者の説と関連して、メリッサ・L・フィヌケインとポール・スロービックは「アフェクト・ヒューリスティクス」という言葉を生み出しました。もっと柔軟で経験にオープンな姿勢を持つ人は、感情や「自分の勘」から直接受けた思考の近道のようなものに基づいて決断を下します。

自己認識がきちんとできているため、「レーダー」(頭の中に聞こえる導きの声)を持っています。これが、今まで良かったものがもう機能していないときに知らせてくれるんです。不協和音、不満、不幸を引き起こした際に、特定の理想、人、概念を諦めるときを教えてくれます。

一方、自分の意見や姿勢を変えるのを嫌がる人は、もっと洗練された感情的ではないヒューリスティクスを使います。それは、自分がすでに持っている考え方に反するものに対して壁を築く唯一の方法です。

「人生で何か学んだことがあるとすれば、隣人の人となりを変えようとするために時間を無駄にしないことだ。」
-カルメン・マルティン・ガイテ-

意見を変える権利がある

自分の意見を変える権利は誰にもあります。罪悪感を感じずに誰かを尊敬するのをやめたっていいんです。前は批判していたこの話、趣味、知識を今は好きになったっていいんです。そもそも、もしかして近くまで寄ってどんなものか見てみる勇気がなかったから批判していただけかもしれません。

意見を変えて、成長し、新しいドアを開け、前に進むために後ろにあるドアを素早くしっかり閉めるべき時が来ます。どれも間違ってはいません。これをしたことで悪い人になってしまうということはないんです。むしろ、その逆です。

 

自転車

誰かや何かに対して意見を変える人は、自分で振り返りを行った結果至った結論です。アフェクト・ヒューリスティクスを使って、本当の自分自身、勘や感情的なニーズが伝えることを思い出したんです。

軽々しく何かを変えたり、そういう気分だったというだけの理由で意見を変えるべきではありません。しっかりとした意思を持って行なってください。より良い豊かな意見があるときに、そうでないものを擁護する価値はないと自信をもって思えるべきです。

これを胸に留めて、大小関わらず、変化を起こすことを恐れないでください。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。