人生に与える音楽の影響

人生に与える音楽の影響

最後の更新: 19 2月, 2019

音楽は世界共通の言葉であり、様々な感情や独特な感覚を呼び覚まします。知らない言語で歌われる曲でも、その歌詞の意味が分からなくても、音楽が伝えようとしているものを感じることはできます。何か明るいもの、悲しいいこと、ドラマチックものなどを表現していることは分かります。音楽の魂への影響は、とても幅広いものです。

音楽はチョコレートのように、誰もが好きなものです。今までもこれからもそうでしょう。異なる文化が形作られて以来いつも、感情に通じるリズミカルな音のための場所がどこかにあります。年齢や文化に関わらず、この特別な形の表現は存在し、スタイルも多種多様です。

怖い時、頭をまっすぐにして楽しい音楽を口笛で吹くと、誰も私が恐がっているとは思わない。そして、毎回その音楽の楽しさが、怖くないと私自身を説得してくれる

-ロジャース&ハマースタイン-

知らないうちに、私達は圧倒された感情を表現するのに、音楽を頼ることがよくあります。誰も傷つけることなく、その感情を自由に流す場所を音楽の中に見出します。集まって踊り、音楽のリズムに身を任せることもあります。また、勉強や仕事に役立て、安心するために音楽に頼ることもあります。音楽の効果は、心にどのような影響を与えるのでしょうか?

音楽の実験

メキシコのBUAP大学心理学部は、ロベルト・バルデラマ・エルナンデス教授が中心となって代興味深い実験を行いました。「ヘビーな」音楽の不安における効果を調べることが目的です。「ヘビーな」音楽とは、不規則で速い特徴的なリズムを持ち、大音量で演奏される音楽です。つまり、ここでは、ヘビーメタルのことです。

ヘッドホン

研究の協力者は、男性31人、女性106人の計137人です。平均年齢は20歳、心理学を専攻する学生です。まず、不安の状態をはかるテストを行います。そして、1回に5分間断片的にヘビーメタルを聞きます。合計47分間音楽を聞きます。

その結果、音楽を聞いている間、参加者はより落ち着かなくなることが分かりました。体の位置を変えたり、不規則な手、足の動きにそれが表れています。

このタイプの刺激のある音楽は不安レベルを上げるとバルデラマは結論づけました。このようなリズムは交感神経系を激しく刺激し、身体的心理的緊張が高まるのです。ダンスやジャンプなどの動きにより、これが解消されなければ、エネルギーは蓄積し、不安のような症状が高まるのです。

 

音楽のポジティブな影響

音楽がエネルギーを生成すること自体は問題はありません。問題になるのは、このエネルギーが何らかの身体的活動により放出されない場合です。「ヘビー」または音の大きな音楽は、活気や競争行為が必要な時にピッタリです。

チェロを弾く人

反対に、音には、癒しの力もあります。より規則的でゆったりとした音、さらに小さなボリュームの音楽がそうです。クラシック音楽、器楽曲には落ち着くものがあります。放射線療法や積極的治療が行われる場所でも、これらは用いられます。

音楽のリズムは脳の様々な部分を刺激することが科学的に分かっています。さらに、フロリダ大学の研究によると、音楽のリズムは、知られている他のどんな刺激よりも脳を活発にすると言います。次は、音楽がもたらす主なポジティブな効果です

  • 学習や記憶の強化
  • ストレスと関係のあるホルモンを調整する
  • 心地よい経験や記憶を呼び起こす
  • 心拍、血圧、脈に影響する
  • 脳波のスピードを調整する

良い音楽は、免疫系を強化し、私達は、より健康的になれると科学的に証明されています。モーツァルトのソナタを流すと、牛はより多くのミルクを出すという事実には、理由があるのです。また、音楽がかかっていると、植物はより成長するというのも偶然ではありません。どんな状況にも効果をもたらすリズムを見つけることがカギです。そうすると、人生に与える音楽の影響は、本当にポジティブなものになるでしょう。

脳と音楽

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