毎日のための自己催眠:無意識をプログラムする

毎日のための自己催眠:無意識をプログラムする
Valeria Sabater

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Valeria Sabater.

最後の更新: 21 12月, 2022

自己催眠は、ふるまいに変化をもたらすとても有効な心理ツールです。同じように、ネガティブな思考の流れをコントロールしたり、より良い気分にしたり、目標の達成のためにフォーカスする助けにもなります。自己催眠とは何か、毎日の生活でどう使うのか、知ってみるだけの価値はあります。

「自己催眠」という言葉を聞く時、得体のしれない魅力と疑念が浮かんでくるかもしれません。自己催眠の使い方や制限に関する本や研究はたくさん存在します。「本当に効くの?」という質問に関しては、他のセラピーと同じような答えが出るでしょう。全く変化がない人もいますが、明らかな変化を感じる人もいます。

 

「精神は水が湧き出る泉に例えられます。太陽のもとで輝き、無意識が存在する地下の水源に沈んでいくような感覚です。」
-ジークムント・フロイト-

人間の精神とその不思議に興味がある人なら、催眠術にも興味があるかもしれません。特に中毒にとても効果的な治療法です。喫煙をやめるのによく使われます。さらに、変化を起こしてゴールへ近づくために、近年多くの人が自分の無意識の精神をプログラムするために使ってきました。

脳

自己催眠とは

地下鉄やバスに乗っていて、窓の一点を見つめてぼーっとすることがあるでしょう。どこへ行くわけでもありません。長い間、考えに耽ってぼーっとしてしまうんです。数分後自分のバス停について、困惑したように目覚めます。トランス状態から目覚めるような感覚です。

催眠術はこの状態とよく似ています。自分の精神の「奥底」に行くために、現実とのつながりを断ちます。このような瞬間に行うことは、人生に大きな影響を及ぼしかねません。決断を下したり、優先順位をつけたり、望むことに集中したり、ムードを向上させたりします。気づかないうちに、自己催眠を行っていることもあるんです。

人があまり気にかけない面白い事実があります。意識的に行う多くの行動は、無意識から発生しているんです。自分の好み、特定の状況への反応、傾向など、すべて無意識の賜物です。経験、人格、勘、自動作用が機能する無意識という場所が、日々何をするかに大きく影響しています。

そのため、自己催眠の目標はそれをプログラムするために無意識をコントロールすることにあります。これを再フォーカスすれば、ふるまいを変えることができます。

ドア

自己催眠のテクニック

専門家に催眠術を行ってもらうほうがいい場合もあります。しかし、時間、アクセス、資金がなければ、次にご紹介する方法を使ってみてください。忍耐強く、意志を持って、毎日行うことがカギです。

視覚化

自己催眠を行うには、ポイントとなる刺激が必要です。ランプの光、紙、グラス、創造の状況でも構いません。自分の精神の内面に入っていける、精神的な避難所や視覚的ポイントが必要です。

  • まずすべきことは、この刺激を見つめリラックスします。肉体的な感覚から精神的な感覚へ移行します。リラクゼーション、平穏、バランスへの移行です。
  • 深いリラクゼーション状態に入ったら、ポジティブな発言を繰り返します。自分が達成したいことを思い浮かべる自己との会話を行うことができます。例えば、「人前で話すことを怖がらないようにする」「ストレスを感じないようにする」「いいパートナーを見つける」などです。

凝視

自己催眠は、視線の少し上一点を凝視することで起こすこともできます。このスポットに集中して、精神的にぼやけた状態を作り出してください。それから、リラックスしたトランス状態に入り、呼吸に集中します。この状態に入ったら、ポジティブな目標を繰り返します。「自分は~を達成する、~をしたい、~をする、~に集中する」… などです。

呼吸

呼吸のコントロールも自己催眠に有効な方法です。次のステップに従ってください。

  • 落ち着ける場所を見つけてください。これを自己催眠を行う場所にします。ソファー、部屋の角など、リラックスできて無意識に入っていける場所でなくてはいけません。
  • 場所を決めたら、次のように呼吸をコントロールします。吸って、息を止めて、吐いて、空っぽにします。
  • このサイクルを5,6回繰り返すのが理想です。次に、このリラクゼーションの無に身をゆだねてください。自分の無意識と会話できてプログラムできる、可能性で溢れたまっさらな状態にとどまります。そして、目標や希望を口にします(常にポジティブに)。
    ヨガ

このシンプルなテクニックは、瞑想によくあるリラクゼーションテクニックを思い出させるかもしれません。しかし、これは休息し今に集中する以上の効果をもたらします。自己催眠の目標は、ふるまい、思考、ムードを変えることです。

治療のツールとしての自己催眠の目的は、ネガティブな思考をポジティブなものとすり替えることです。リラクゼーションエクササイズというよりは、トレーニングです。だから、毎日5分ほど4、5回おこなってください。継続して意識的に行う必要があります。 無意識を一夜で変えられる人なんていません。忍耐強く精神の力を信じることが必要です。

そうすれば、変化は思ったより早く現れます。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。