内在的モチベーション-自分の時間を楽しむチャンス

やりたいことがあるけれど、やるまでの理由付けが難しい、ってことありませんか? この記事では、内発的動機づけとは何か、そしてその特徴をお伝えします。
内在的モチベーション-自分の時間を楽しむチャンス
Francisco Pérez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Francisco Pérez.

最後の更新: 08 11月, 2023

人間は本能的にみな好奇心を持っています。感情を求め、ゴールや目標を持ちます。自分のどこかにモチベーションを持っていって、障害(自分自身で作り出したもの、または私たちの学習のためや、私たちの気分を害するために他人が作り出したもの)を超えたい、見返りを得たり外的な動機を達成したいという欲求があります。人間とはそういうものです。少なくとも、これが多くの人の在り方です。

しかし、何がわたしたちをそうさせているのでしょうか? なぜ私たちはゴールを追い求めるのでしょうか?それにたどり着くための力をどこから得るのでしょうか? その途中で一部だけを達成して、残りをそのままにしてしまうのはなぜでしょうか?同じネガティブな結果を受けたときに、進み続けることができる人と、諦めてしまう人がいるのはなぜでしょうか? 命を懸けてまでエベレストの登頂を目指す人がなぜいるのか、という疑問を投げかけることもできます。

推理小説を読んでいるときに、刑事が犯罪の目撃者や容疑者を取り調べるときはどうでしょう? 誰が犯罪を犯したかを明確にするための質問のいくつかは、犯罪を引き起こした原因、あるいはなぜ殺人者がその罪を犯したかという理由です。答えは、事件の「動機」を明らかにしてくれます。

これらの質問に答えるためのカギは、私たちのモチベーションに関わっています。おもしろいですよね?どのようにして良いモチベーションが山をも動かす支えになってくれるのか考えてみてください。勇気を与えてくれたり奪ったり、人を臆病者にもヒーローにもする何かです。

モチベーションとは何か?

3つのものを基にモチベーションを定義できます。目的があること、それに達する決意をしていること、たどり着くために努力をし続けていることです。モチベーションは、良いスタートを切って、それを保ち、特定の目標を達成するために人の行動を導いてくれる動機です。これには様々な名前があります。自己愛、ファイティングスピリット、意志などです。進み続けるためのエネルギー、または、その場所に踏みとどまらせてくれる錨です。

モチベーションは、あなたのふるまいを開始させ、向けて、保つための内面の状態です。

かさ


モチベーションの特徴

モチベーションは、人の目に見えない心理的な構造です。外的な現われを通じて認識することができます。その人の目標に到達するための努力の激しさ、進む方向、忍耐強さを説明するプロセスです。

モチベーションのあるふるまいの特徴を見ていきましょう。

  • 先を見越していて、その人が達成したい特定のゴールに即している。
  • 強く忍耐強い。自分自身のために設定したゴールを達成し、その道のりで出会う障害を乗り越えようとして、たくさんのエネルギーを消費する。
  • 動機が階層的に整然としている。生き残りに関連するものもあれば、自己成長に関するものもある。
  • 動機は、明確なときもあれば説明不可なときもあり、意識的なときもあれば無意識的なときもある。ふるまいの裏にあるモチベーションに本人は必ずしも気づいていない。
  • 外因的である場合と内因的な場合がある。車の生産工場で働く人が、お金を稼いで上司からの評価をあげることにモチベーションを感じたとする。外的な要因が課題をこなす助けとなっているため、このふるまいは外的なモチベーションから来ている。内因的なモチベーションとは、興味や喜び、それを行うこと自体のために何かをするという意味。自動車工場の従業員を例にとると、天職であるという感覚などがそれに当たる。
  • 外的なモチベーションは、モチベーションを作り出してくれる外的なもの、つまり誰かや何かからくる。外的要因に動機付けられた行動は、勝手には起こらない。それに関連した、外的な報酬のために起こる。学生の親が特定の成績を取った場合にプレゼントを与えると約束した場合など。
  • 内因的なモチベーションは、自分のためにその人が何かをしたいと思うこと。内因的なモチベーションがある人は、本人の背中を押してくれる、コントロールを取って成功するための内面的なエネルギーを持っている。試験を見直すのは、学んだことをより理解するための方法だと考えている学生など。

「人のニーズは分類できない。人間は自分の想像にしか存在しないものも含めて、すべてを欲するからだ」
-ホセ・ピニロス-

内因的モチベーション

これは、特定のふるまいと関連づけられるモチベーションとして簡単に定義できます。動機が活動そのものに内因しているということです。つまり、その行動自体が、人を動かしています。

その活動や課題を行うことに導く動機が、その人と活動自体に内在しています。このような行動が、その人や個人的なモチベーションに内因的であるとされる理由です。例えば、特定の趣味に時間を費やしたり、自分に挑戦を課すためだけに何かをするときです。

スポーツにおけるモチベーションに特にはっきりと見られます。しかし、他の人にとってはあまり意味がなくても、本人にとっては価値のあるプロジェクトのための個人的なモチベーションがあるときにもみられます。 自分のために料理をするのが好きな人を考えてみてください。

夕日


内因的なモチベーションの重要な3つの源

内因的なモチベーションの源には様々なものがあります。ここでは重要なもの3つをご紹介します。

達成へのニーズ

達成への内因的なモチベーションは、物事を乗り越える衝動に大きく関係しています。それは、それを行うこと自体に喜びを感じて課題をこなす傾向です。これを行うことで、特定のスキルや能力を得たり高めたりします。そこから、満足感を得ます。

達成への高いモチベーションを持つ人は次の特性を持っています。

  • 革新的で実業的。
  • 大きくプロとしての成功を求め、自分の努力を信頼している。
  • 自分の目標を忍耐強く追い求める。

グループの一員になることへのニーズ

たくさんの人とポジティブで感情的な関係を築き上げることへの興味です。このようなタイプのモチベーションを持つ人は、社交的な関係を求め、大きなまたは小さなグループに参加し、1人でいることを嫌います。

所属に対する強いモチベーションを持つ人の特徴には次のものがあります。

  • こういった人の人間関係は、所属へのニーズが低い人よりも、より感情的にポジティブなものである。
  • 特別に感じさせてくれる継続的なケアと愛情を必要とする人である。
  • 社会的な拒否を恐れ、常にグループからの受容を求めている。つまり、グループが求めることを行いがち。
  • 常に対立の瞬間を避ける傾向にある。
  • 競争的な環境より、協力的な環境を好む。
  • 指示を出すようなマネージメントのような仕事にはあまり適さない。

自己実現のニーズ

心理学者のアブラハム・マズローは、このニーズを定義した最初の人です。自己実現は、すべての人間が手に入れたいと求める理想の目標です。

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自分の才能、ポテンシャルを最大限に育て、自分の知識や考えを表現する機会を通じて満たすことができるニーズです。あるいは、成長して素晴らしい人になることもできます。そうすれば全ての人間がユニークな存在になれます。マズローは、充足感を得たとき人は自己実現に達すると考えています。

内因的なモチベーションは、大抵一貫しているということがわかっています。それは、個人の環境よりも個人の性格に関係しているからです。内因的なモチベーションは、外因的なモチベーションよりも一般的です。なぜなら、それは様々な方法で満たすことができるからです。

参考文献

Bandura, A. y Walters, R. (1963) Social Learning and Personality Development. New York. Holt, Rhinehart, and Winston.


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。