犯罪被害者のレジリンス

2018年4月22日

レジリンスのコンセプトは複雑で多くの使い方があります。そのなかでも被害者学に光を当てることが重要です。この学問分野は、犯罪によって害を被った人々を研究します。つまり、犠牲者のことです。

トラウマ的な犯罪を直接経験した後、最善の選択肢は、通常の生活を送る方法を見つけることです。しかし、これは必ずしも容易ではありません。

研究者は、人々がトラウマを克服するのを助ける様々な方法・プロセスを研究してきました。言い換えれば、彼らは被害者のレジリンス(回復)能力を研究してきました。

被害者学とは?

この分野がどこに当てはまるかについては、著者によって異なります。犯罪学の一部であるべきだと言う人もいます。犯罪学とは、犯罪、加害者、犠牲者を研究する広い分野です。また、前述の当事者達の相互作用と、このすべてが起こる状況についても研究します。

私は個人的にこの考え方に賛成です。しかし、この被害者学を「独立した別物」として扱うこととする著者や専門家もいます。

そういった議論とは別に、ここで本当に重要なのは、この分野の研究は「被害者を認識する必要性」から来ているということです。被害者は、犯罪の世界で決して忘れられてはいけない主題です。

そして、この学問を勉強することで、これから起こり得るであろう犯罪を防止し、犠牲者を救うことができます。

窓の外見る金髪の女性

この学問は、1973年の第1回国際被害者シンポジウム(イスラエル・エルサレム)が「起源」となっています。このイベントは、被害者学を真の科学的学問として統合しました。

この研究の専門性の1つは「犠牲者にするプロセス」です。これは、誰かが犠牲者になる、または自分を犠牲者だと考えるようになるプロセスを指しています。

このプロセスには、観察対象者の反応を決める様々な要因・原因が含まれます。なぜなら、本当に、トラウマの認識は常に個々のプロセスであるからです。

このため、このプロセスは誰にとっても決して同じにはなりません。個々が抱える個人的、社会的、文化的要因などによるからです。

「否犠牲者化」プロセス

その重要性から考えると、レジリエンスは未だ十分に研究されていない概念です。これは、起こった出来事に対する抵抗力、そして自分自身を復元するという二つの基本的な考え方に基づいています。

Janoff-Bulmanのような研究者の中には、人がレジリンスを持っているかどうかを判断するための一連の項目を作成した人々がいます。この項目は、自尊心と対立解決能力を分析するための一連の文章、および表現でした。

被験者が各項目にどれくらい強く同意したか、または同意しなかったかに基づいて、1から5の評価を付けます。そこから、研究者は被験者のレジリエンスに関連すると考えられる結果を得ます。

岩の間の花

被害者のレジリンス

被害者のレジリエンスとは、トラウマを克服する能力を指します。その出来事が日常生活に悪影響を与えないようにする能力です。

異なる著者は、レジリンスについて異なる定義または視点を示しています。私たちは基本的に2つの異なった考え方があると考えます。

  • フランス人著者達はこの概念をトラウマ後の成長の概念に関連付けています。この研究は、被害経験から学び、成長する可能性を研究・分析します。

私たちはそれを「あなたが生きている、あなたは学んでいる」と言い換えることができます。それは悪い出来事への積極的な対応です。つまり、何かネガティブなものをポジティブなものにします。

  • アメリカ人著者達はこの概念を対処のプロセスに関連づけています。彼らは、これを被害者が以前の生活に戻ることだと定義します。

被害者はレジリエンスを発達させることが出来ます。ダイナミックなプロセスから生まれる能力です。研究者は、その「起源」と、レジリエンスを促進させる可能性のある要因を調査しました。

人々の性格の中には、レジリエンスの発達を促進する要素が存在します。それは、私たちを取り巻く環境にも言えることです。しかし、最も重要なのは自分自身の認識です。感性がポジティブであればあるほど、レジリエンスの能力は高くなります。

遊歩道

決して、レジリエンスがある人々だけがトラウマを克服することができる、という意味ではありません。それでも有益です。だからこそ、この分野を研究し続けることが重要です。

どの要因がレジリエンスを伸ばすのに有効かを知る必要があります。そうすれば、それを犠牲者に奨励することで、トラウマに悩む人々ができるだけ苦しまずに前進する方法を見つけることができます。