レジリエンス:人生という嵐の中で強く生きる

レジリエンス:人生という嵐の中で強く生きる

最後の更新: 26 12月, 2017

レジリエンスでもって、その存在を際立たせている人たちがいます。こういう人たちこそ、つらい時期に生き延びていく力を宿しています。彼らは、苦しみは免れることはできず、わたしたちの日々に影を落とす嵐は挑戦を乗り越える機会だと知っています。勇気で武装し、成長し続けるためのマントラを唱え、逆境でも進み続けます。

「嵐が来たとき、鳥は隠れるが鷲は高く舞い上がる。」
-マハトマ・ガンディー-

日々の生活でレジリエンスを養う

レジリエンスは近年注目を浴び始めたコンセプトです。特に、精神障害の発生率を上げる要因の理解によって、逆境を乗り越える性質に特化したポジティブ心理の観点からの注目度が高いです。

心理学的な立場からのレジリエンスは、逆境に向き合い、強くなることです。

金の涙を流す女性

レジリエンスについて考えるとき、トラウマを引き起こすような出来事を考えます。例えば、愛する人を失うこと、事故から生還すること、虐待などです。しかし、日常の中でもわたしたちが直面しなくてはならない複雑な状況があります。大惨事は起こらなくてもいいのです。非難に立ち向かう、より良い人になる、悲しいことがあっても笑顔で一日を始めるなど、ありふれたトラブルを乗り越えることもレジリエンスです。

わたしたちには自分たちが向き合うべき戦いがあります。それに、自分の持っているもので立ち向かわなくてはいけません。その自分の持っているものを発見しなくてはいけません。

レジリエンスを持った人の特徴

立ち直りが早い人には、レジリエンスを持っているお手本の人がいることがあります。例えば、親、兄弟などです。そうでない場合は、自分自身で問題を解決する方法を学んでいきます。試してみたり、ミスをおかしたりすることから学び、自分の傷を通じて強くなります

これは、レジリエンスはわたしたち誰もが発達させ、行うことができるスキルであることを示しています。これを行うためには、自分の考えと感情をしっかりとコントロールする必要があります。もっともコントロールが取れる水路に感情を流し込むことが大切です。

立ち直りが早い人の特徴を下記にまとめました。これを使って自分をトレーニングしてみてください。

変化に順応する方法を知っている

アシのように、立ち直りの早い人は風が強く吹くとき柔軟でいる力を持っています。流れに反して泳ぐことは、疲弊させられるだけだとわかっています。異なる意見や環境に直面した際、オープンマインドでいるように選択しているのです。

古い考え方、偏見、不安を取り去り、変化の瞬間に訪れる新しいスーツを身にまとえるようにしておきます。諦めから適応するわけではありません。違うというだけで間違っているわけではない他の異なる世界が存在すると知っているだけです。

「水はすべてに順応するから、すべてを蹂躙する。」
-老子-

朝露に濡れた植物

自分の強さに頼る

立ち直りが早い人は自分のことをよく知っています。何が自分を傷つけ、何が自分たちを煩わすかを理解しています。彼らは、自分自身を大事に扱うことで幸せになれることを理解しています。

立ち直りが早い人は、自分の強さだけでなく弱さを認識する方法を知っています。その為、必要な時にそのスキルを使うことができます。

自分の欲望を戦うために使います。自分のモチベーション、強さ、能力を先へ進むための基礎として使います。しかしそれ以上に、彼らは自分を尊重することができます。自分のことを考慮に入れることができます。なぜなら、彼らは自分自身を理解することは、他人と健康な関係を構築するために不可欠なステップであるとわかっているからです。

「本当の意味で、それぞれの人は自分自身の上に成り立つ島です。はじめに喜んで自分自身でいることができ、自分自身に許されて、やっと他の島に橋を架けることができます。」
-カール・ロジャーズ-

進むために受け入れることが必要だと理解している

立ち直りが早い人は、前へ進み変わるために受け入れることが最大の味方であると理解しています。何が起こっているかを受け入れて初めて、それを改善するために動くことができます。一方でそれを拒めば、もっと力を消費するだけです。

立ち直りが早い人は、受け入れることは理解し立ち向かうことで、タオルを投げてギブアップすることではないと知っています。

ドレスをまとう女性

痛みに耐性がある人なんていないということに気づいている

立ち直りが早いということは、その人が怪我を負っていないということではありません。むしろ、怪我にも拘らず、逆境が彼らにとって教訓になっているのです。痛みにおぼれるのではなく痛みを受け入れ、学ぶことを選んだのです。

立ち直りが早い人は、痛みから自分をかばい守ることがいつもうまくいくとは限らないことを知っています。逃げることは、起こっていること、広がっていることを理解する可能性から遠ざけてしまいます。

お分かりかと思いますが、レジリエンスは学びトレーニングすることができます。学校でも学ばれるべきレッスンかもしれません。改善し、成長し続けるための戦法を学ぶ価値はいつでもあります。レジリエンスは、強風が吹き荒れているにもかかわらず、強くいることができる能力です。負け、落胆、トラウマ、失敗で出来上がったスランプに、できる限り順応していく能力です。

あなたにもレジリエンスはあります。忘れないでください。人生の中で逆境や難しい状況を乗り越えたことが一度もないわけではないですよね?勇敢に、恐怖を感じているにもかかわらずプールに飛び込んだ時のことを思い出してください。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。