自分の間違いを認めない人達

自分の間違いを認めない人達
Gema Sánchez Cuevas

によってレビューと承認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

によって書かれた Valeria Sabater

最後の更新: 21 12月, 2022

アレクサンデル教皇はこう言いました。「誤るのは人間で、許すのは神だ。」私達は、見せかけの完璧の時代に生きています。間違いを認めたくない人が多くいます。さらに、政治家は不正行為の責任を取らず、あらゆる機関は欠点に目をつぶります。

間違いを認めるのはなぜ難しいのでしょうか?人は、勇気を出して間違いを認めるより、自分のしたことを謝るようです。オハイオ州立大学がこれに関する研究を発表しました。

心理学者ロイ・レウィックとリア・ポーリンは、「あなたが正しく、私が間違っていた」と言うより、「傷つけたのであれば、ごめんなさい」と言う方が簡単であるということを発見しました。後者の言い方は、全責任を取らず、感情の面で解決しようとしており、素直に間違いを認めるのとは対照的です。

自分は完璧ではないと認めるのは簡単ではありません。完璧、無敵、優秀でありたいという欲求が、とても厳しく不健康な状態を作っている可能性があります。完璧でいることが幸せではないということを忘れがちです。人間であるということなのです。

間違いを認めることは、成長や向上への格別なチャンスになります。

「間違ったことをしない人がいるのは、価値のあることをしようとしないからだ。」

-ゲーテ-

間違いを認めない

 

人が間違いを認めない原因

人が間違いを認めないと、私達はまず不満をもちます。後で、自分の考えを理解してもらおうとしますが、諦めます。それは、このように頑固な性格の人や社交能力に欠ける人に、がっかりさせられてまですることはないと考えるためです。

昨年、ニューヨークタイムズは、これに関し興味深い記事を出しました。プリンストン大学のポール・クルーグマン教授は、私達は確実性という伝染病の世界を生きていると指摘しました。これが明らかに見られるのが、どうにかして完璧像を示そうとする政治家です。

間違いを認め、悪い決断の責任を取ろうとすることは、誰もが越えたくないレッドラインです。間違いを認めるのは、弱さの印だという昔ながらの考えが主な理由でしょう。不確かの連続で特徴づけられる世界で、弱さを見せることは崖から飛び降りるのと同じです。

この社会状況以外でも、私達の側に、自らの間違いを全く認めない人がいます。なぜ、彼らはそのように振舞うのでしょう?

 

ナルシシズム

ブルネル大学ロンドンは、様々な人がソーシャルメディアとどうかかわるかを分析する面白い研究をしました。ナルシシズムの人は、自分が成し遂げたことや強さを常にネット上にあげていました。

このタイプの人は、自己像がとてもポジティブであり、自分が間違ったことをしたと認めることはほとんどありません。間違いを認めることは、自分への期待を直接的に侵害することになるのです。彼らは、いつも人の欠点を見つけることを好みます。

人の頭と鳥

無責任な性格

無責任な性格は、感情の未熟性、社会技能の欠乏と関係します。自分の間違いを認めない人は、社会的なスキルの本質に欠けています。

「もし私が自分の欠点に責任をもたずにいれば、それが存在しておらず、自分の行動には必然的な結果が伴わないと考えられる。だから私は何をしても良い。」この個人的な焦点が、私たちを避けられない失敗、不幸へと導くのです。

防衛反応

誰にでも間違いはあります。間違った時の選択肢は二つです。一つ目は正当なもので、間違いを認め、責任を取ることです。二つ目は、それを拒み、防衛反応を示すことです。このような認知的不協和は、明らかにより一般的になってきています。無視したり、二つの矛盾する状況を受け入れなければ、彼らのアイデンティティは無傷ですむのです。

例えば、「European Journal of Social Psychology (社会心理学ヨーロッパジャーナル)」のある記事で、興味深いことが指摘されました。自分の間違いに責任を取らない人は、それによって自分が強くなり、人や自分に対しより権力をもてるようになったと考えたのです。そのため、彼らは間違ったことや認知的不協和を認識していながら、自分のエゴを守るため、黙っているのです。

火のドレス

自分の間違いを認めない人は、露骨に責任をさける心理的ストラテジーをたくさん使っています。彼らと話すことは簡単ではありませんが、不可能でもありません。遅すぎることはありません。より人間らしく、間違いを認め、成長しましょう。


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  • Festinger, Leo (1990) Teoría de la disonancia cognitiva. Paidós (Madrid)

  • Lowen, Alexander (2000) El narcisismo, la enfermedad de nuestro tiempo. Paidós América

  • Festinger, Leo (1992) Métodos de investigación en ciencias sociales. Paidós (Madrid)


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