自己愛を高める映画4作品
“良いワインは良い映画のようなもの。すばらしい味を残し持続させる” というのは、イタリアの偉大なフェデリコ・フェリーニ監督の言葉です。自己愛の危機から抜けだすのに役立つ映画を見る以上の娯楽など、そうそうないものです。
映画は単にエンターテイメント、芸術、というだけではありません。とりわけ、苦しみ、疲れ、痛み、楽しみ、笑い、または恐怖といった、様々な感情を呼び起こしてくれます。心の鼓動を掴むことができる「第七芸術」として知られているのはこのためです。あなたの人生を変える作品もあるかもしれません。
自己愛の危機から抜けだすのに役立つ映画
次に、自己愛の危機から抜けだすのにとても役立つ映画を紹介します。失望、退屈な仕事、満たされない夢などが原因で、人生の継続力とモチベーションを見つけるのが難しいものです。映画を使って少しだけ自分を後押ししてみませんか?
「人々は、彼らが動機づけを見つけたときに、学ぶもの。」
-ジャビア・キャマラ「目を閉じて生活が楽になる」より-
1.靴の中に雨が降った男 (1998) 監督:マリア・リポル
壊れた関係をやり直すための二度目のチャンスを受けた男の話。しかし、主人公はやればやるほど失敗をし続けます。
ダグラス・ヘンショル、レナ・ヘッディ、ペネロペ・クルスのような国際的な俳優が主演しています。すでに壊れている関係や計画に足を踏み入れてしまうことで、状況が更に悪化してしまう、という興味深い話です。
面白いのは、「私たちは目の前にあることを理解できない」ということ。そして、私たちは見えなければ見えないほど頑固になりがちです。
一度立ち止まり、リラックスして、より広く客観的な視点で物を見ることが重要なのです。それにより新しい目標が見つかり、精神状態が良くなり、自分の愛を再び見つけられます。これが唯一の方法なのかもしれません。
2.ヘクターと幸福のための捜索(2014年) 監督:ピーター・チェルソム
ヘクターは、目標を見失った精神科医です。彼は自分の人生に飽きてしまい、患者に与えるアドバイスが彼らの役に立っていないことに気付いてしまいます。そこで、彼は失った幸福を見つけるために長い旅行をすることに決めました。
出演者は、サイモン・ペグ、ローザムンド・パイク、ステラン・スカルスガードなど。時に人は単調な生活を送ることを心地よく感じてしまうことを表した映画です。
しかし情熱はどこにあるのでしょう?全てが単純に見えたら、実際にはそれほど単純ではないのでは?だからこそ、自己愛を失うのは簡単なのです。退屈した日常を永久に我慢するのは不可能です。あなたの夢を追い求め、より幸せになることが大切です。
3.ヘルプ (2011) 監督:テイト・テイラー
ヘルプは多くの人々を驚かせた映画です。この映画は人種や社会的地位に疑問を抱く米国南部の女性についての話です。誰が彼らの声を聴くのか。誰が彼らの苦しみに気づくのか。多くの疑問を投げかけます。
ヴィオラ・デイヴィス、ブライス・ダラス・ハワード、エマ・ストーンが主演したこの映画は、自己愛や自由を選び、抑圧に反対することを謳います。声高に抗議せずとも、常に自らの意思を表すことが大切だ、ということを教えてくれます。
この映画は、若い野心的なジャーナリストに焦点を置きます。自分の経験についての本を書くのを手助けしてくれた人々の声が語られていきます。この本を通して、普段差別を受けている人々の声が表に出ることで、結果的に彼らが愛され、認められることへとつながっていきます。
4.ミリオンダラーベイビー(2004) 監督:クリントイーストウッド
何かを信じるとき、それを達成するためにあなた中の全てを出し切るべきだ、ということを教えてくれます。これは本当の勇気の物語です。監督本人、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマンが主演しています。
この映画は、ボクサーになりたい少女がテーマの物語です。最初人々がなかなか理解してくれなかったにもかかわらず、彼女は決して諦めなかった。 彼女は夢のために全力で戦い、全てを達成していきます。そして何よりも、彼女は何事にも怯えません。他の強い女性ボクサーを追い越そうと、全力を尽くします。
「時に私は思う。私たちが望むものと恐れているものとの違いは、まつげの長さぐらいに過ぎない、と。」
ジェイ・マクネルニー
ここで紹介した映画は、間違いなく自己愛を高めてくれる映画です。あなたが辛い状況にあるとき、大きな助けとなる映画があるのです。
ここに挙げた4つの映画はまるで魔法のようなもの。しかし「第七芸術」はまだまだたくさんあります。あなたの気持ちを高めてくれ、夢中になれる作品を見つけてみてはどうでしょう。