自己犠牲から抜け出すこと
「あなたの周りに境界を設けてはいけません!」、「周りの全てのものと積極的に関わっていきましょう!」このような言葉には、とても注意が必要です。これらの言葉により、あなたは自分自身を驚くほど傷つけることになります。
この考え方は、あなたの責任感の強さを利用し、身動きを取れなくしてしまいます。家庭や会社で良い人間関係を構築したい人はそうすればいいと思いますが、今日は自分自身の大切さについて考えてもらえればと思います。
私たちは、これまで何度も自己犠牲の美徳について教わってきました。自身のプライベートや、やりたいことを犠牲にして、誰かに尽くすことを選ばなければなりませんでした。それでも、この行為に対して誰からも「感謝」や「謝罪」を聞くことはなかったと思います。葛藤を押し殺しながらそれらを続けていても、いつしかその役目を果たすことは当然のこととみなされるようになります。
私たちは、普段から自分を傷つけるあらゆるものに囲まれています。言葉による虐待、いじめ、無視等、多くの社会的ストレスが存在します。声をあげずに、我慢を続けてもいいことはありません。彼らの行動はますますエスカレートしていきます。
考え方の転換
まずやらなければいけないことは、「期待を裏切ってもいい」と自分を納得させることです。期待を裏切ったとしても、誰もあなたを責めることはありません。彼らは無責任にあなたを酷使しようとしているだけです。もし、期待を裏切っても、彼らはストレスの発散にサンドバッグを叩くだけです。
あなたはもう既に、自分自身ができることについては考えています。自分のできる範囲で力を貸せば、それ以上のことはしなくてもよいのです。
もし、今の環境のせいであなたの精神に異変をきたしても、誰も助けてはくれません。ですが、早い段階で、そのことに気づくことができたなら、一度冷静になって回復に専念しましょう。
しかし周囲との関係を完全に絶つ前に、根本的な原因について考えてみましょう。なぜ、あなたがそのように調子を崩してしまったのでしょう?また、この現状に対して「応急処置」を行う時間はまだ残っています。「酸化剤不使用でビタミン豊富」な自然な解毒の方法を模索しましょう。
境界を設けることの重要性
この世界にはたくさんのサイコパスが存在し、この世界からサイコパスがいなくなることはありません。残念ながら、彼らの存在に気づくことが難しいケースもあります。
彼らに気づくことができず、サイコパスに関わってしまった場合、その代償は非常に高くつきます。私たちは、彼らの予兆を検知したり、サイコパスに対処する方法を知らないと、自身の自暴自棄、他人からの批判や汚名の恐怖から、身動きが取れなくなってしまいます。
さて、この世界にはいろいろな人間がいます。そのため、人間関係は非常に複雑になりがちです。あるときうまくいった方法が、他の状況ではうまくいかないということが起こります。人間は神様によって作られ、人知を超えた存在であり、我々自身が人間というものを完全に理解することは不可能です。
しかし、よく観察していくと何度も何度も繰り返されている人間関係のパターンも存在します。私たちはそのパターンに対しては何とかしたいと努力できます。
また、人間関係において、自分自身について考える権利を否定することは、自分自身が尊重されるという行為を決して受けないということを意味します。
思い出してください。何年も前にあなたの我慢の限界を超えるようなひどいいじめを行った人から「謝罪」や「感謝」の言葉が聞けることは決してありません。彼らは、あなたではなく、何もせずにうまく立ち回っている他の誰かにそれらの言葉を投げかけます。
おそらく、今このときがあなたが正常に戻る最高のタイミングです。まずは自分自身を幸せにするということを最初の目標にしましょう。そうすれば、どれほど簡単に周りに境界を設定できるかがわかることでしょう。無防備に世界と関わることを避け、境界に分厚い金属板を立てましょう。あなたに依存して生きている人に、「謝罪」や「感謝」を期待してはいけません。彼らはそれらの期待に値する人間ではないのですから。