寛容さを身につける5つの習慣

寛容さを身につける5つの習慣
Gema Sánchez Cuevas

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

最後の更新: 13 11月, 2018

人に寛容であることの大切さは、誰もが知っています。しかし、寛容でいたいと思うことと、実際に寛容であることの間には大きな溝があります。私達が生きる世界は、平和や平穏を生み出しやすい環境だとは言えません。

寛容さは、人の美徳のひとつです。人生において大切な物事は時間がかかるものです。一生懸命努力し、達成するのには時間が必要です。行動し、さらに待つ時間があってこそ、価値あるものができあがるのです。

「寛容さとは、根は苦く、実は甘い一本の木のようだ」

-アリストテレス-

寛容さを身につけることは、簡単ではありませんが、不可能でもありません。習慣が大切です。急ぎすぎていませんか? 立ち止まるべきところで止まらず、待つことを忘れていませんか? 寛容であるために、新たな習慣を身につけることが大切です。今日から始められる5つの習慣をご紹介します。

1.人を批判しない

人を批判することと、寛容さは関係ないと思っていませんか? 私達は、人の行動に疑問を持ち、エネルギーを費やしてしまうことがあります。人のした悪いことや、その人がすべきだと自分が考えることに意識を集中してしまいます。人を批判することにより、外の世界と自分との間に緊張が生じます。

批評する人

人を批判するということは、敵対心をもつことです。敵対心をもつ人は心が狭く、我慢ができないのです。人をありのまま受け入れることができるようになれば、自分の内なるバランスも維持しやすくなります。内なるバランスがとれていると、寛容になれるのです。

 

2.衝突と距離を置く

人との衝突には、無意味なものが少なくありません。苦しみや痛みから衝突し、どうにもならず行きどまってしまいます。相手と調和しようという思いのない衝突は、ただ気分を害するだけです。

衝突そのものが悪いのではありません。衝突がきっかけとなり、視点を変え、考えることができるようになると人は成長します。また、自分の誤りを見直すことにもつながります。衝突とどう向き合うかが重要なのです。緊張した状態が続かないよう、うまく対応する必要があります。

 

3.人に感謝する

人の価値を認めることで、人は寛容になります。毎日、多くの人があらゆる方法であなたを助けてくれています。誰も完璧ではなく、あなたも例外ではありません。あなたの人生を豊かにし、より良くしてくれる人達です。

ハートを持つ女性

人のしてくれたことに気づくことができないと、人の失敗ばかり目につくようになります。人の価値を認めてこそ、寛容になれるのです。人に感謝すると、穏やかな気持ちになれます。それは自分だけでなく、周りの人も同じです。

 

4.ペースを落とす

スピードを求めるのは、現代社会の悪い癖ですゆっくりとしたものを嫌います。価値あるものは、時間がかかるということを忘れています。決断をするにあたり、一呼吸おくかおかないかで、結果が変わることも少なくありません。

自分は建築家だと考えましょう。自分の人生は自分で構築します。何事にも時間をかけたくないのであれば、その建物は丈夫で安全とは言えないかもしれません。基礎が弱く、もろいものになりがちです。自分が急いでいることに気付いたら、少しペースを落としましょう

 

5.呼吸、寛容さに不可欠なもの

心を健康に保つため、呼吸は大きな役割を果たします。酸素は脳の重要な栄養素です。呼吸は、内なる命の機能と大きく関係します。

呼吸する女性

1日3回、意識して呼吸しましょう。これはもちろん、体に良く、寛容さも身に着きます。目を閉じ、何も考えないように呼吸することが理想的です。命の大事な要素である呼吸に集中し、息を吸い、息を吐きましょう。

寛容さは、一晩で身につくものではありません。忍耐強くいましょう。時間と労力を必要としますが、価値のあるものです。あなたの生き方を変え、人生を豊かにするでしょう。ぜひ、お試しください!


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。