子供のリラクゼーションゲーム8つ
タブレットいじりに忙しい現代の子供たちにとって、リラクゼーションテクニックのトレーニングは不可欠なものです。ゲームを通して、楽しく社会生活のスキルを向上させる力を養いましょう。
私たちは生活のスピードが速く、刺激が多く、満足感を得やすい社会に生きています。そのため自分自身をコントロールする技を身に付けるのが最も大切な事となって来ます。
ここでは小さいお子さんから大人まで家族全員で出来る、リラクゼーションテクニックを養うトレーニング法をご紹介します。
1.キャンドルを吹き消せ!
これは深く呼吸をする事を学びます。鼻から空気をお腹いっぱい吸い込み、ゆっくり息を吹きかけキャンドルを消します。このルールが理解出来たら子供を椅子に座らせ、2m先のテーブルの上にキャンドルを置きます。
立ち上がったり前かがみになってはいけません。最初はその位置から吹き消すのは難しいでしょう。ですので、次は50cmほど前に椅子を進めます。子供が上手く火を消せるまで、少しずつ椅子を前に押して行ってあげましょう。そうする事で少なくとも5分程度は遊ぶことが出来るし、子供は深い呼吸をする方法を身に付けることが出来ます。
2.風船ゲーム
この風船ゲームのテクニックは、呼吸を深くため込み、ゆっくりと吐き出すことでリラックスするという技術を身に付けることが出来ます。必要なものは十分なスペースと、風船だけ。まずは1つの風船を破裂するまで膨らまします。次にもう1つの風船を大きく膨らまし、手でコントロールを取りながらゆっくりと空気を吐き出します。
今度は子供に目を閉じるように言い、自分が風船になったつもりで体いっぱいに空気を吸い込むように勧めます。それからゆっくりと、先ほどの風船のように息を吐き出します。
風船の真似をしてみた気分はどうだったか聞いてみてください。我慢できない、耐えがたい状況に対峙した時にこのテクニックはとても有効です。状況の問題点に気づき、上手く解決していく助けになります。
3.種ゲーム
リラクゼーションミュージックをかけ、部屋を薄暗くし、木が成長する様子を真似していきます。膝に床を付け頭をだらんと前に落とします。猫が寝起きに伸びをするように、両腕を床に沿って前にグッと押し出します。
木が種から成長するように、少しずつ体を伸ばしていきます。腕を伸ばし、地に足をつけ立ち上がり、空に向かって大きく成長するのです。これはベッドに入る前にするのがおススメです。
4.亀の物語
シュナイダーによって確立されたカメの物語は、自己制御能力の向上を促す素晴らしい物語です。これはとても短気で、何に対してもすぐに怒る小さな亀のお話です。
1人っきりで孤独になった小さな亀に、賢い亀が怒りのコントロール法を教えました。気持ちが収まるまで甲羅の中に入って数を数えるのです。思考を一時的に止め、リラックスさせます。
これは3歳から7歳くらいまでのお子さんに適したやり方です。上手く出来るごとにシールや小さな亀の絵が描かれた紙をあげるなどすると良いでしょう。
5.カームダウンジャー
カームダウンジャー (Calm Down Jar)とは、瓶に水、粘度を出すための液体シリコン、きらきら光るグリッターなどの素材を入れたものです。工作と同じような感覚でお子さんと一緒に作ることが出来ます。怒りで心が満たされた時、これをじっと見つめるだけで座禅と同じような効果があります。
瓶を振り、中身の動きをじっとただ観察します。「中に入っているグリッターはあなたの感情と同じなのですよ」と説明してあげてください。激しく振ると激しくグリッターが舞い、落ち着くと下へゆっくりと沈んでいきます。これは自分の感情と向き合うとても良い方法です。
単純にその動きを見つめ観察するだけでも集中し、リラックスし、怒りを鎮めることが出来ます。作り方はユーチューブにも載ってるので見てみてください。中身が飛び出すのを防ぐため、蓋は必ず強力な接着剤で閉めてください。
6.吹き上げパイプ
これは楽しいだけでなく、深呼吸の仕方を学ぶことが出来ます。どれだけ長くボールを宙に浮かせる事が出来るか競争してみてください。楽しいですよね? 誰もが手軽に楽しめ、それでいてリラックスした気持ちにさせてくれます。
7.紙をクシャクシャにする、ボールをギュッと握る、落書きをする
落書き、紙をクシャクシャにする、ボールをギュッと握るなどストレスを発散させる動きも、ネガティブな感情を発散させることが出来とても良いです。また、小さな手を繰り返し動かすことになるので、動きの発達にも良いトレーニングになります。
8.曼荼羅を描く
曼荼羅を描くことは、リラックスし感情を反映させることが出来るだけでなく、集中力や創造力を高めます。図書館やインターネットで見つけることが出来るので、お子さんが好きそうなものを探してみてください。
以上です。ご紹介したリラクゼーションテクニックがお子さんの成長に役立てば嬉しいです。強いお子さんを育てる方が、壊れた大人を元に戻すよりずっと簡単だという事を覚えておいてください。子供の教育は親の義務であり、とても大きな責任なのです。