境界性パーソナリティ障害を知っていますか?

2017年10月9日 in 心理学 0 シェア済み
女性の肩のシルエット

境界性パーソナリティ障害に関してあなたも聞いたことがあるかもしれません。境界とは、2つのものを分かつバリア、国境、限界。この言葉が、この病気の感覚を良く表します。この病気を抱えている人は、何かの境界線に立っているような感覚を持っています。この記事で、この何かをもう少し深く掘り下げていきます。

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害に多いのが、本人が適応できないふるまい、考え方、感情に決まったパターンがあることです。

この病気の特徴に当てはまるものは誰にもあります。誰でも、ある特徴が他のものより顕著に感じられたり、性格の一部に何かしら「普通」とは違う特徴があるものです。例えば、異常に感情をむき出して快活でアクティブな人が一つの例でしょう。

雪の中で頭を抱える女性

これはマニア(双極性障害の特徴)と混同されがちですが、特定の要件を満たさない限りは、単なる熱狂であると言えます。

パーソナリティ障害を疑う際の根本的な要件は、この病気と診断されるための基準すべてを満たしていることです。さらに、仕事、家庭、同量、友達などの社会的、個人的人間関係や日々の生活において深刻な影響を受けている場合です。

パーソナリティ障害は不快と苦しみを生み出す

患者は苦しみます。どうしようもないと思っているので、その苦しみを受け入れようとします。でも、この苦しみが、自分のふるまいや世界の見方によって引き起こされるという風には考えません。

フェンスから除く女性

DSM-IV-TR (精神障害の診断と統計マニュアル)に定義されているように 、「パーソナリティ障害は、思考や振る舞いがその人が身をおく文化で期待されるものとは激しく異なり、反永続的で融通の利かないパターン」です。思春期から成人期にはじまります。時間が経っても変わることなく、患者に不快感と偏見を生み出します。

境界性パーソナリティ障害の特徴

境界性パーソナリティ障害には、プロトタイプ的な特徴があります。

  • 患者にとって、誰かが自分を見捨てしまうかもしれないと考えることは最大の苦しみです。そのため、そうならないよう躍起になります。特に、友人、パートナー、家族との関係で見られます。そのため、自分を守るために、相手が自分から去る前に、自分から相手を去ります。他人を拒否するのは、患者のほうなのです。矛盾していますが、患者はその人から離れたくはありません。でも、「もしかしたら捨てられるかもしれない可能性」によって引き起こされる苦しみが大きく、守りの体勢に入ってしまいます。
  • 他人と築く人間関係が不安定で、理想化と絶対評価の間を行ったり来たりするようです。理想化ステージにいるときは、他人のことを素晴らしいと思い、彼らを地の神として見ています。それから、急に彼らを卑劣な悪い人として見るようになったりします。
    砕かれていく男性の影

ゆがんだ自己イメージ

  • 患者の自己イメージは、ゆがめられていてとても不安定です。パーソナリティ障害は、よく拒食障害と関連付けられます。過食症は最もよく見られる関連症状です。彼らが感じるひどい衝動に関係しており、それを吐き出す必要のため起こります。多くの場合、早まった無謀なふるまいを取ります。極端になると、危険な物質を摂取したり、セックス依存症になります。
  • 感情が大きく変化する傾向にあります。鬱ムードから急に超熱狂的ムードに変わったりします。かなりの不安を感じている場合が多く、 コンスタントにイライラを感じながら生きています。これらの変化は数時間または数日のうちに起こります。結局、他人との不安定な関係性は、患者自身の自己との関係を反映しているのです。これは大きな苦しみを生み出し、患者はたいていこの苦しみを永遠のものとして受け入れています。
  • 患者は、反射的な怒りや攻撃性を感じたとき、罪の意識を感じがちです。これによって、彼らは一生変わることない「邪悪」で「悪い」人間であるかのように感じてしまいます。その思い込みを現実として受け入れてしまうため、彼らが自己に持っているこのイメージを変えることは非常に難しいです。
    肌に花が映る女性

容赦ない空白を埋める

  • もう一つ特徴的な症状が、常に空虚感を感じていることです。その空虚感を埋めることができないかのように常に感じています。どんなに衝動的で、無謀で、開放的なことをしたとしても、決して満たされることはありません。空虚感を感じないために、かれらはそのような極端な刺激が必要なのです。しかし、空虚感は何度でも戻ってきます。決して消えることはありません。
  • 分離的症状は、頻繁に起こり、すでにお話ししたようなストレスを感じている際に起こります。何かを感じたと思ったら、全く違うことを感じ始めるといったような症状です。それは、同じひとの全く異なる二つの面です。これらすべてが、患者の感情の統合を阻害します。すべてがバラバラのように感じられ、修正することもできません。その方法がわからないのです。

そのため、境界性パーソナリティ障害を患うひとには精神療法が非常に重要な助けとなります。精神療法は、社会的にも感情的にも、彼らの困難をコントロールし、その存在に気づくための助けとなります。

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