人間関係を作り壊す鏡像論と傷 

鏡の理論によると、私たちは自分の性格の好きな面や嫌いな面を他人の中に見たり、投影したりします。詳しく見てみましょう。
人間関係を作り壊す鏡像論と傷 

最後の更新: 05 9月, 2024

人と気持ちが通じ合って、それからしばらくしてその人のパーソナリティの好きになれないところを発見した時、何が起こっているんだろうと疑問に思ったことはありませんか?ジャック・ラカン鏡像論がこのプロセスを説明してくれます。

ラカンによれば、わたしたちは自分自身のアイデンティティ―を他人に投影することで作り上げていきます。そのため、他人とと形成する人間関係は、自分自身が好きなあるいは嫌いな自分のパーソナリティの反射や投影です。

鏡像論とは?

鏡を見るときに自分の体や見た目に気に入らない部分があるように、自分では認めたくない自身のパーソナリティがあるかと思います。相手の一番嫌いなところは、実は自分自身の中にあったりします。少なくとも象徴的な形でです。別の言葉で言えば、相手の嫌いな部分は自分自身の嫌いな部分です。 

自分の一部をわたしたちは常に投影しています。自分自身の影はあまり見ることができないからです。自分の強さでさえもです。人生は人間関係のギフトをわたしたちに与えます。人間関係によって自分が内に持っているものが見えてきます。 人は鏡のように働きます。反射して自分が誰てあるかを見るチャンスを与えます。

こころでつながる木

直接的または逆鏡

鏡像論は、直接、あるいは逆に働きます。例を見てみましょう。友達が自己中心的なことに耐えられないとしましょう。直接的には、見ることを拒んでいる自分の自己中心的な部分を投影しているかもしれません。逆の場合は、自分の私欲のなさを表しているのかもしれません。もしかして、相手のことをいつも気にかけていて、自分自身を忘れているかもしれません。どちらの場合も、自分のことを知り成長したいなら、とても役立つ情報です。

ボスの自分に対する要求が多き過ぎると思っているかもしれません。しかし、自分自身が要求が高く完璧主義なのかもしれません。この場合、あなたのボスは、あなた自身の自分の扱い方の反射です。逆に、あなたは手緩すぎて、もっと厳しくしなくてはいけないのかもしれません。バランスが重要だと皆さんお分かりかと思います。

感情的な傷

包帯は治療ではありません。けがをしたとき、わたしたちは痛みに悲鳴を上げます。それから、落ち着いて傷をきれいにして、治るまで包帯を巻きます。包帯を巻いて忘れるわけではありません。そういう風に傷が癒えるわけではないことを知っているからです。完全に治癒するまで傷に気をつけます。

わたしたちはみな感情的な傷を負っています。感情的な傷は、まだ受け入れていない痛みを伴う瞬間から生まれた感情、気持ち、思考、行動の方法です。わたしたちはそのようなものの囚人になってしまっています。幸せは、これらの感情や考え方を 知恵や経験に変えることにかかっています。より良い人になるために、あなたを前に押し出すことを許してください。

泣いている人

あなたの傷が反射しているもの

自分の傷を忘れたとき、無意識の一部になって思考・ムード・ふるまいに影響します。内面で、これらがあなたのこころに穴を作ります。同じ穴、同じ傷を持った人と出会い、心を通わせます。傷が投影され、いいことが起こります。しかし、気を付けなくてはいけません。このような傷は人を決別させることもあります。

もし傷が癒えないままでいたら、遅かれ早かれその関係を傷つけます。不安、恐怖、嫉妬、所有感… 人生が成長の仕方を教えるかの如く反射を送っているようです。どうにかせずにこれらのメッセージが伝えることに注意していなかったら、成長はできません。

あなたの成長を阻み、人間関係を弱体化させます。だから、鏡像論をこころにとめ、自分自身について得られる重要な情報をうまく使いましょう。もっと注意して、成長しましょう。


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