多くの嵐の後に見つけた心の平穏

2017年10月25日

私はやっと平穏を見つけました。でも、その平穏を見つけるには多くの嵐を乗り越えなければなりませんでした。なぜなら、しばしば、新しい章を始めたり、ページをめくったりするだけでは十分ではないからです。真の英知とは、既に書かれたものを再解釈すること、そして自らの内に平穏を宿した時、逆境は人生のワンシーンにある単なる小さな部分にしか過ぎない、ということを理解することです。

私達は皆、混沌とした瞬間、複雑な日々、そして実に困難な局面をくぐり抜けてきました。心が平穏と静寂を要求していても、脳は別の会話に浸っていたりします。ストレスと不安によって誘発された神経化学物質の活性化はこの微妙なバランスを乱します。それは、環境による圧力よりも自分を優先するのに必要な和を見つけることを阻みます。

落ち着くと言っても、それは降伏することではないことを明確にすることが大切です。人生の困難に対して落ち着いた、穏やかな姿勢を選ぶことは諦めることと同じではありません。逆に、それは思考、欲望、そして能力が英知と折り重なったところにある内なる和を見つける事なのです。

内なる平穏を見つける極意をここで共に学びましょう。

コスモス

絶え間ない雑音で溢れた世界の中で平穏を見つけること

絶え間ない雑音で溢れた世界の中で平穏を見つけることは一夜にしてできることではありません。その雑音に自分が侵されている場合は特にそうです。私達はあらゆる周りの環境から要求を受ける混沌とした世界に暮らしています。良い市民、生産的な労働者、良い子供、優秀な親、そして特別な友人でなければいけないという風に。

社会が私達に押し付ける「こうならなければならない」というフレーズは、本当の自分の姿を消してしまいます。ロンドン大学の感情歴史センター(the Centre for the History of the Emotions)の学長であるジュール・エヴァンスは不安と鬱についてのエッセイを通じて、急速に物事が進むこの世界では私達は頻繁にその場しのぎをすることで自分が精いっぱいになり、自分の感情のコントロールができなくなってしまうと説明しています。そうして、私達は内面のバランス感覚を失い、自分を育ててくれる根本から遠ざかってしまいます。

内面の平穏とバランスはとても大切なものです。これはスピリチュアリティについて言っているのではなく、健康と精神の健全について言っているのです。内なる平穏を宿していない人は、正しい決断を下すことができない絶え間ない雑音の島で行き詰ってしまいます。落ち着かない心は、絶望感、コントロールの欠如、そして鬱の可能性までにも至り得る自身の最大の敵となります。

私達は、自分でコントロールできるようにならなければいけないのです。

落ち葉を手にする裸足の女性

武士の哲学を使って冷静さを見つける

歴史家トーマス・クリアリーによる「Training the Samurai Mind: A Bushido Sourcebook」は興味深く、また同じくらい心を豊かにしてくれる本です。その本の中で、彼は武士によって使われていた、心を落ち着かせ敵をよく理解するテクニックについて分かりやすく説明しています

明らかに、私達は通常の日々の生活で体を張って戦うことはありません。私達には殺すべき敵は存在しませんが、対峙し、コントロールし、倒すべき宿敵は存在します。もちろん、こうした敵とは恐怖、ストレス、悩み事、そして、あえて言えば、ある人の存在や態度です。

以下に内なる平穏を見つけられる、仏教から生まれた対策法をいくつかご紹介します。

武士と落ち葉

急速に物事が進む世界で平穏を見つける方法

平穏とバランスを見つける中で、自分の最高の味方となるのは心であることを理解することが重要です。しかし、私達の思考はしばしば一線を越え、非生産的になります。そんな時は向き直って、思考が囚われている物に自分を溺れさせてしまうのではなく、自分に優先順位を置かなければいけません。そうしなければ、ずっと囚われ続けたままになってしまうでしょう。

自分を優先させるには、以下のことを頭に入れておいてください。

  • 自分に忠実であることあなたには自分のアイデンティティを形作る価値観があります。それらを守りましょう。
  • 感情はあなたを弱くするものではない。逆に、感情はあなたに励みとなるものを見つけさせ、過去の闘いですっかりくたびれてしまったあなたの本質や美徳、そしてまた立ち上がることのできる魂に命を吹き込む武器なのです。
  • 逆境を受け入れること。武士が武士道に則って遅かれ早かれ命を賭さなければならないことを受け入れているように、あなたも逆境が存在することを受け入れなければいけません。これは限りある命に執着するようになることを意味するのではなく、むしろ、それを恐れることなく受け入れることを意味します。そうすることで、全く予期していなかった時に人生がもたらしてくれるあらゆるポジティブな出来事を受け入れることができるのです。
  • 訓練で自分を落ち着かせられるようになる。あなたは毎日内なる平穏を鍛えなければいけません。そのため、1日1~2時間の時間を見つけて静寂の中に身を置き自分のバランスを磨くのが何よりいいでしょう。瞑想したければ瞑想をしましょう。または、散歩の方がいいなら散歩をしましょう。何をやるにせよ、自分の時間を作りましょう。そうすることで、あなたはより健康になることができるでしょう。
  • 日々コントロール感覚を鍛えること。自分がコントロールできる物事に集中できるようになるべきです。あなたは自分で決断を下すことができ、限界を設けることができ、自分の欲しい物・欲しくない物に対して肯定的になることができるようであるべきなのです。

こうした考えは全て、日々の戦場の中をいつもより勇気を持って前進するのに必要な心理的戦略をあなたに授けてくれるでしょう。なぜなら、平穏は見つける物ではなく、手に入れるものだからです。