茶道と瞑想

茶道は瞑想を行なっている人たちにとっては特に役立ちます。茶道はシンプルである反面、とても奥が深いのです。人生におけるそれぞれの瞬間は特別で、それは二度とないということを茶道から学ぶことができます。
茶道と瞑想

最後の更新: 06 9月, 2019

茶道は禅における瞑想の儀式の一部です。「瞬間や出会い」という意味で、日本人はこれを「一期」と呼んでいます。そして独特で再現不可能な瞬間を作り出すことが茶道の全てです。参加者たちは自分自身の一瞬の感覚に集中し、それを全体に経験します。だからこそ、茶道は瞑想の一種なのです。

茶道にはいくつかステップがあります。参加者は十分に集中した状態で、それぞれのステップを進んでいきます。目の前の瞬間にだけ集中し、儀式の小さな詳細にさえも気づくようにすることが茶道の肝です。忙しさや心配事は気にせず、過去や未来のことも忘れましょう。

また、茶会は主催者が客人に対する尊敬と愛情の贈り物として行いますそして、茶会の主催者は、参加者に最高の安らぎを味わってもらう瞬間を提供します。だからこそ、茶会の主催者は細部まで細心の注意とこだわりを持つのです。

「世界の騒音を忘れるためにお茶を飲むのです」

-ティエン・イーハン-

茶道と瞑想

茶会は男性でも女性でも誰でも主催することができます。茶会の準備には大変時間がかかり、時に日本ではそのために1年もの歳月を費やします。昔、茶道を行なっていたのは侍でした。この儀式に神聖な印象があるのはこのためです。

茶道を行う人は、お茶を用意する正しい手法を知っていることが大切です。古い手法にただ従えば良いということではありません。そのため西洋で、日本と同じくらい慎重かつ思慮深く茶道をするのは難しいかもしれません。どのような場合においても、主催者はお茶を出来るだけ完璧な形で用意しなくてはいけません。参加者全員に楽しんでもらい、感受性と思いやりを受けとってもらえるようなお茶でなくてはいけないのです。

さらに、ゲストたちはお茶の飲み方を知っておく必要があります。茶道には15のステップがあり、彼らはすべての行程を正しく行う方法を知らなくてはいけません。このステップは、はたから見ると、とても複雑そうに見えますが、実はそうではありません。実際、今や西欧ににおいて茶会はよく知られており、以前にも増して広く開催されています。

茶道と瞑想

茶道のステップ

茶道には15のステップがあります儀式を完璧に遂行するためには、参加者たちはこの15のステップを完遂しなくてはいけません。以下がそのステップです。

  • 主催者は安らぎと調和、静けさという3つの原則を考慮する必要があります。そして、ゲストに対してこれらを提供することに集中しなくてはいけません。
  • 茶道で用いられるすべての要素を純化させます。この純化が茶道の中心的なコンセプトとなります。
  • ゲスト全員のための十分なスペースを用意し、彼らに提供できるように準備します。ゲストが快適でいてもらうということを意識しましょう。
  • 主賓を指名します。その人が残りのゲストを取りまとめます。また、主賓は茶道の会場に一番最初に入室します。
  • 主催者は主賓に挨拶し、その人と残りのゲストと丁寧に会話します。寛大さと敬意をもって彼らを招き入れるのです。
  • 主催者は、ケーキのような軽食を用意します。
  • ゲストは全員、正装をします。西洋では、ゲストは白い服を着ます。
  • 主催者は、水やお茶っ葉など、お茶を作るために必要な材料をすべて準備しておきます。そして、参加者全員、お茶が準備できるまでそれを静かに見ています。
  • 主催者は全員が見て、聞こえて、すべての瞬間を感じ取れるように急須にゆっくりと水を注ぎます。
  • そして、水を注ぐ時と同じように、水にお茶っ葉を入れます。
  • その後、主催者はそれぞれの茶碗に静かにお茶を入れていきます。
  • 茶碗がゲストに渡されてたら、ゲストたちは感謝の言葉を言います。
  • 最後にゲストがお茶を飲みます。
  • このステップを1回の茶会で2周します。1周目が終わったら、各ゲストは皿で自分のカップを覆います。 これが茶道の基本的な手法です。

茶道と瞑想

いくつかのお茶会では、参加者たちは同じ茶碗からお茶を飲み、その後それぞれの茶碗からお茶を飲みます。茶道は瞑想を行なっている人たちにとっては特に役立ちます。茶道はシンプルである反面、とても奥が深いのです。人生におけるそれぞれの瞬間は特別で、それは二度とないということを茶道から学ぶことができます。

茶道 瞑想

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。