時に「愛している」よりも「信頼している」の方が重要

· 2018年8月16日

時に、「あなたのことを信じているし、信頼している」という言葉は「愛している」という言葉よりも価値があることがあります。それを確証する意味のある行動を伴わない場合、愛というものは飾り以上の何物でもなくなってしまします。行動は思いやりと気遣いのつながりを強固なものにします。そのため「あなたを信じている人がここにいるよ」という言葉ほど意味のあるものはあまりないのです。

これら全ての感情的原動力はいわゆる「信頼の心理学」という物に包括されています。行動科学と人物学の研究の新しい分野でありながら、すでに数年にわたる研究が進められてきました。このように、この研究が証明したものは愛する人からの無条件のサポートを受けることほど、脳にプラスの影響を与えるものはないということです。

「愛を理解する必要はないのです。ただ示せばいいのです。」

– パウロ・コエーリョ –

誰かと固い絆を持った時、それが恋愛関係であっても友人関係であっても、ある1つのものに大きな価値を置く傾向があります。その人を絶対的にまた無条件的に信頼することです。もしそうでなければ、またはある時点で不調和や信頼に溝を感じたならば、あなたの中で何かが壊れ始めてしまうでしょう。

達成したい目標を持っている時、物事が完璧に進まない時、または立ち直ろうという時、みんな自分を信頼してもらいたいと思うものです。もし信頼が得られない場合、または聞いている人が批判的な言葉を投げかけたり、無視や疑いの目を向けられた時、脳はコルチゾールという物質を分泌します。このストレスホルモンは噴水の様に噴き出し、何かがおかしいと体に警告を発するのです。

手を握るカップル

「あなたを信頼しているし、ずっと一緒にいるよ」はどんな言葉より価値がある

信頼は恋愛関係における重要な役割を果たしているだけではありません。多くの企業で未だに考慮されていないことですが、仕事の領域ではこの信頼は必要不可欠なものなのです。例えばYahooのCEOは全ての従業員が同じ建物で働くことを規定しました。彼は事業の各プロセスを間近で監督したかったのです。全ての部署が一緒に同じ歩調で進めていけるようにしたかったのです。

論理的に聞こえることでも、心理学的視点から見るとさまざまなニュアンスを持っていることがあります。例えば、ヴァージン・グループの創始者であるリチャード・ブランソンは逆のアプローチをしています。彼の場合、全ての従業員を近くにとどめておく必要はないのです。実際に従業員は世界中にちらばっていたのです。

ブランソンによると、人とのつながりは信頼によって結ばれていなければいけないということです。よって従業員の行動や想像性、生産性ということになると「君がどこにいようと、君の献身さと君の能力を信頼しているよ。全力を尽くすという君を信じている。」という言葉ほど効果のあるものはないということです。

「信頼している」という言葉はどんな言葉よりも価値があるものなのです。羽ばたける翼や成長し続けることが出来る根のようなプラスの力なのです。同じ目的、同じ目標をもっているという安心感を与えてくれます。行動科学者であるエルンスト・フェールは信頼はあたりまえだと考えてはいけないと述べています。誰かを愛する時、友人関係や職場関係を持つ時、それが「あたりまえ」だと考えてはいけないのです。

信頼は決意と毎日の努力を必要とします。強い信念が元にある献身の本質なのです。

グループミーティング

自分自身を信じているけれど、あなたの信頼も必要

自分自身や自分の価値、行動や言葉の誠実さを信頼してもらうことは、自分がそれらを再認識するための行為ではありません。これはそれぞれの関係を築くうえでの基盤です。自主性や自尊感情、自信を育むため子供たちは両親からの信頼が必要なのです。関係を結んでいる人たちにとっては、安定や幸福感を得るため、またその関係を確固たるものにするために信頼が必要なのです。

「立ち上がれる場所を与えてくれ。そうすれば私は世界を動かすこともできる。」

– アルキメデス –

途方に暮れている時、「君を信頼している」という言葉は恐れや緊張を消し去ってくれるでしょう。「信頼している」という言葉は自分が1人ではないということを感じさせ、同時に「愛している」という言葉よりもより心を奮い立たせてくれます。このように感じることはあなた自身の価値や品格を過小評価することではありません。なぜなら、自分自身や自分の能力を信頼することは重要ですが、自分にとって大切な人からの信頼の所以が確かであることを理解していることも大切だからです。自分を信じられない時でも、誰かがそばにいてあなたを信頼していることを知り、そう感じることが大切なのです。

また神経科学も、このような安心感や支えを感じることはオキシトシンを放出させると説明しています。これが愛情や幸福、つまるところ社会的つながりのホルモンなのです。日常の中でのそのような支えは、心の幸福やより健全な心の健康を支えてくれるある種の社会的な行動を作りだすのです。

寄り添う2羽の鳥

支えを必要とすることは遺伝子に組み込まれている

興味深いことに、信頼するということは私たちのDNAに組み込まれた先天的なことなのです。他者からの助けというものは常に生き抜くための重要な鍵でした。そのためこの領域の専門家である心理学者が言うには、他者から信頼してもらうためにはまず目の前にいる人を信頼することから始めなければならないということです。

時に他者を信頼することは難しいことでもあります。裏切られたことがある場合はより困難であるでしょう。しかしこれが真の関係を築く方法なのです。これがより仕事を確実に達成していくための、また良い関係を築くための方法でもあるのです。