どん底に落ちた時に忘れてはいけない事

どん底に落ちた時に忘れてはいけない事

最後の更新: 04 10月, 2017

どん底に落ちる事はそれほど悪い事ではありません。なぜならそれ以上落ちるところなどないのですから。ここで選択肢は2つに分かれます。そこに留まりひたすら苦しみに溺れるか(それこそこれは最悪の状態ですが)、それとも底を蹴り上げて上へと昇っていく力に変えるかです。ですが、この状況で強くなるというのはそう簡単な事ではありません。立っている場所の面積は小さく、しかも滑りやすいので、ここで力を出すというのは非常に難しいのです。

どん底を味わった事がある方は多いと思います。もしあなたがその1人なら、そこから這いあがる難しさを知っているでしょう。この状況下での精神、感情、肉体的な変化は、希望のない、暗く混乱した気持ちをもたらします。ここまで来ると道は一つしかありません。これ以上落ちる所などないのです。

苦しみを乗り越え立ち上がる事は、まるで灰から再び生まれ変わる不死鳥のようです。どん底に落ちると、人生の大切なことを学ぶことが出来ます。ですが、またそこに再び落ちないとも限りません。

それを考えると恐怖で身動きが取れなくなり、人生を存分に楽しむことも出来ず、目標の達成を遅らせ、殻に閉じこもろうとしてしまうかも知れません。ですがこういった行動は自分を傷つけ、再び暗い底へ引きずり下ろします。恐れは決して良い方向へは導いてくれません。

 

「どん底は人生を再構築するゆるぎない基盤である」

― J.K.ローリング -

 

過去の経験から学ぶ

これを読んでいるあなたも、今まさにどん底へ落ちていっているような気分なのでしょうか。どこまでも果てしなく落ちていくような気がするかも知れませんが、必ず終わりはあります。

涙を流す女性

起こったことや経験したことを拒絶したり、恥ずかしいことだと思わないでください。辛い経験をすると、これからご紹介する事柄が理解しやすくなるでしょう。再びどん底を味った時に思い出してください。

 

1.痛みを抑え込まず素直に感じよう

苛立ちや失望、怒りの感情を抑え込んだりせず、そのまま感じるようにしましょう。それが苦しみを乗り越えるカギとなります。無視をしたり考えないようにすると、その負の感情は行き場を探していつまでも漂い続けます。

痛みに飲み込まれるのではなく、ただそれを感じるようにしましょう。解決法を探したり、人を責めたり、これからしなければならない事などを考えないでください。この感情はあなたを貪ることはありません。事実は全くその逆で、自然と通りすぎ、あなたを自由にしてくれます。

 

2.起こったことを振り返って考える

経験した事、それがどのような影響を自分に与えたかなどを、振り返って考える事はとても大切です。負の感情が通り過ぎた後は、新しいことを学び取り心を軽く明るくしましょう。

これは誰かを責めたりするのではなく、自分の責任に気づき、許し、肯定的な決定をするために行うのです。それがあなたを更に強くしてくれます。時間の長さは関係ありません。必要なだけ費やしてください。深く振り返り学び取ることは、落ちてしまった穴から抜け出す手立てとなります。

自己肯定感を失わなければ、底から這い上がるのは容易なものになります。底に落ちた事を逆に利用して、自分への愛情を、より強くするのです。他の人を愛するように自分を愛し、敬い、自分を許し、チャンスを与えましょう。自分じゃない別の人間に変わろうとするのはやめてください。

心の意図をほどく

 

3.心を解き放つ

どん底に落ちると、その原因となった問題が頭から離れなくなる人がいます。その事にこだわり、繰り返し考えるのです。ですが障害に出くわしたからといって、それを避け、新しく美しい道を探せないわけではありません。

どん底から抜け出すためには、同じところをグルグルと回っているより、心を解き放つ行動を起こした方が良いのです。創造的な作業、音楽、運動、瞑想などは、負の感情を遠ざけ、新しい自分へとリセットする助けになります。

 


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。