賢い人は疑いをもつ

· 2018年7月24日
無知な人は自分が無知だと気付かないものです。気に障るような振舞いをしたり、知ったかぶりをします。誇り高く、自分は何でも知っていると思っているため、自分を過大評価してしまうのです。一方、賢い人は、物事に疑いをもちます。この世界に絶対なものはないと知っているので、より不確かで、謙虚な視点で物事を見ます。

生きる上で問題になるのは、無知な人はより自分自身を信じ、輝かしい人は疑問ばかりもっているという点だとバートランド・ラッセルは言います。成功する人が必ずしも最も賢かったり教養が高い人だとは限らないのもこのためです。

この社会で重要な位置の多くを、無力で、周りの人に威張り散らすこと以外とりえのないような人が占めています。

「無知は知識より自信を生む」
-チャールズ・ダーウィン-

BBCは、「賢い人の問題」というトピックでドキュメンタリーを作成しました。実際、一つ飛びぬけているものがありました。それは、平凡な人が社会の成功者であるというもので、彼らは限られた知識に自信をもっているためです。

「売り方」を知っているのです。無知な人は、他人に自分のことを気づかせることに長けています。現代のビジネス社会では、自分を売り込むのは必須です。ソーシャル・ネットワーキングの一つであるLinkedInを見てみると、「…に熟達しています」と書かれた履歴書がたくさんあることに気付きます。

賢い人もいます。彼らは、自分について話すことをあまり好まない傾向があります。自分を熟練者とは思わないのです。知っていることより、知らないことに焦点を当てるため、無知な人がもつような強い自信がありません。

針でできた頭

無知な人とダニング=クルーガー効果

2012年、マックアーサー・ウィーラーは人生で最大の瞬間を迎えようとしていました。ピッツバーグ銀行を強盗する計画を立て、魔法のレシピ:レモンジュースも用意しました。金庫のお金を入れるダッフルバックを持ち、建物へ着いたとき、何かが上手く行っていないようでした。理由は彼にも分かりません;彼は憤怒し、「自分は見えないはずだ」と繰り返しました。

この話はすぐに世界へ広がりました。マックアーサー・ウィーラーは、レモンジュースを顔にかけると、自分は見えなくなると信じていたのです。これがこの強盗計画です。

この事件を取り上げ、ウィーラーに話を聴いたエロル・モリスは、彼がそれを信じ切っていたことに憧れに近いものを覚えたほどでした。精神障害が原因になったのではありません。うまく行くと思ったのは、彼が自分自身を信じ込んでいたからです。

彼の愚かさのため、自分の愚かさに気付かなかったのだとジャーナリストは言います。このおかしな話はダニング=クルーガー効果の良い例です。

能力の低い人が優秀だという誤った認識を持つ認知バイアスにより、他の誰よりも自分は賢いと思うのです。誤った結論や悪い決断があるにもかかわらず、無知がそれを気付かせないのです。

疑いを持つ賢い人ができること

賢い人はより多くの疑問を持ちます。すべてを疑います:身の回りで起きること、自分に起こること、人が言うこと、考えることさえもです。これが、知識を増やすのに役立っています

ただ、これがマイナスにもなり、具体的な決断をする妨げになっています。さらに、今日の世界でもっとも重要なことのひとつに、素早く反応できる能力があります。時間がない中で、分析、行動しなければならないため、物事を熟考する時間もありません。

これについて、チャールズ・ダーウィンは、「人間の由来」という本の中で語っています。人々は彼の理論に質問があると、すぐに回答を求めすぎると言います。知識は時間と正確さを要するものだと彼は言い返しました。真実は一日二日で分かるものではありません;一生かかることさえあるのです。

しかし今、一生待ってはいられません。キャリアも待ってはくれません。少し考えてみると、周りにもゴールへたどり着いていない素晴らしい人達がいるでしょう。明らかに無能な人々の下で、真に特別な人々が動けない状態にあるのです。

黒板に書く男の子

賢い人の成長に役立つアドバイス

賢い人が疑問を持っている時、何がカギとなるか考えましょう。それ以上の疑問を持たない事でしょうか?そうではありません。物事の見方の焦点を合わせなおしてみましょう。

  • 自分を過小評価しない。賢い人は、自分の能力に気付き、自信をもつべきです。周りの人を見て、その人が持たない特性(決断力、外向性、カリスマ性、社会性)に目が行きますが、その必要はありません。自分を振り返り、自分のもつ素晴らしい特性を知り、認めましょう。
  • 決断力。賢い人はより疑問を持つため、複雑で時には混沌とした思考をうまく導く方法を学ぶ必要があります。決断と思考を組み合わせなければなりません。
  • その時が来たら、才能を発揮できる場所を見つける。賢い人は異常に悲観的な面があります。真の才能を示し、発達させられる場所を見つけることは不可能だと感じています。それが、不満となり、自尊心が傷つき、ただ準ずることもあります。諦めるのではなく、注意し続けましょう。チャンスが来たら、行動できるよう準備し、その機会を逃さないことが大切です。

さいごに、自分を成長させる場所が見つかっていない賢い人は、持久力と決断力と仲良くしましょう。そして、少しの知恵を加えると、完璧な組み合わせができ、平凡で便宜主義的な真の才能を持たない人に打ち勝つことができるでしょう。