子ども時代の瞑想-幼少期から精神の庭を育てる
瞑想は、男性、女性、お年寄り、若者、子どもなど誰にでも効果のある健康と幸福のためのテクニックです。自分の体のケアをするだけではありません。自分の精神をケアするのにもよく、これからご紹介するテクニックはそのために最適です。
瞑想は、幼い子供の全体的な成長や発達においてポジティブな影響を及ぼします。瞑想をする子どもは、学校でより良い成績を収めることが証明されています。このテクニックは、様々なポジティブな心理教育的・感情的メリットがあります。子どもの幸福に作用するだけでなく、集中力、リラクゼーション、想像力、レジリエンスなども向上することがわかっています。
「世界中のすべての8歳が瞑想を教えられたら、一世代で世界から暴力を一掃できる。」
-ダライ・ラマ-
瞑想は、様々な方法で成人になってからの生活を豊かにしてくれます。感情的なレベルだけでなく、心理的なレベルでもです。似たようなことが子どもにも起こります。子どもの場合、学びの能力もあってよりメリットがあります。瞑想は、精神の運動やトレーニングで、これを行うことで子どもの注意力が柔軟になります。そのため、例えば知識や技能を習得することが容易になります。
瞑想が子どもに重要な理由
わたしたちは「過剰刺激」の時代を生きています。テレビ、インターネット、双方向ゲーム、課外活動できつきつのスケジュール、携帯電話などです。これらすべてのストレスが、子どもの生活にも影響します。幼い子どもの神経システムは成熟しきっていないことも忘れてはいけません。一度にたくさんの刺激を処理することが子どもには難しいのです。
刺激過多の子どもは、社交でや言語問題、また体の機能や集中力の欠落などが見られるかもしれません。これらは将来の学びやふるまいの問題につながります。しかし、瞑想をすることでバランスを取り戻し、刺激過多のネガティブな影響を相殺することができます。
「超ストレスの多い人生のペースを補うためには、落ち着きが必要だ。」
-ヴィンセント・サイモン-
ある研究で、子どもは自分たちを落ち着かせる能力を持って生まれてくることが発見されています(Tronick and Gianino, 1986)。事実、赤ちゃんは毎分数回これを行っています。こういった意味で、瞑想は子どもたちが自分を落ち着かせることのできる生まれ持った能力を保つことを助けます。 感情の制御に関しては、今も将来的にもこの能力が重要になります。
「学術的な学びが子ども時代に必要以上に強調されている。地理学や化学を学ぶより、子どもにとっては、幸せを感じ、楽観的にいて、革命的でいて、瞑想し、感謝を感じられるようにいるほうが重要だ。」
-ラモン・ガジェゴス-
瞑想とは何か
瞑想とは、注意を何か特定のものにフォーカスすることを意味します。思考、イメージ、自分の体、視覚化などです…
「走ることは瞑想になり得ます。ジョギング、ダンス、水泳、何でも瞑想になり得るのです。私の瞑想の定義は、体、精神、魂が一つになって機能していることです。」
-バグワン・シュリ・ラジニーシ-
瞑想は、簡単に行うことができます。姿勢、呼吸、ふるまいに注意を向けることから始められます。これは、瞑想が注意全体を自分のすべて、周りものすべてに向けることだからです。つまり、今の瞬間に自分の周りで起こっていることを意識することです。
「瞑想は、気を散らせるものを無視して、焦点を当てたいことに注意を向ける方法を示してくれます。」
-ゴールマン-
幼児の精神に最適な様々な瞑想関連の活動があります。みな目標は同じです。精神を落ち着けて、様々な意識の状態に入って行くために、自らの注意にフォーカスを当てることです。
- 創造的視覚化(視覚、音、感覚、匂い、味に基づいたもの)。
- ガイド付きの瞑想。
- マインドフルネスを目指すための特別なアクティビティー。
- マインドフルネスを日々の生活に組み込む行い(日々の中で行う課題の中でマインドフルネスを保つ)。
- 呼吸コントロール。
- 意識を体の様々なところへうつす体への気づきを行う。
- マントラ瞑想 (心理状態の改善を目的として、音、音節、言葉、文章を繰り返す)。
意識的な正しい呼吸は、瞑想のための基本的なツールです。特に、深い注意と集中力のために必要なことです。
子ども時代の瞑想のメリット
子どもにとっての瞑想のメリットを挙げたリストをご用意しました。もちろんこれだけではありませんが、早速見てみましょう。
- 睡眠を助け、休息を助ける睡眠にする。
- 子供に一般的な不安や恐怖の軽減、解消。
- 日々のストレスのコントロール。
- 創造的思考を高める。
- 集中力を改善する。
- いらだちをコントロールするのを助ける。
- 免疫システムを強化する。
- 感覚的・認識的処理のスピードを高める。
- 自己像と自尊心の改善を助ける。
- コントロールを育て、成長期によくある筋肉の痛みや肉体的な不快感を取り除く。
- 自信と自己安定を可能にする。
- 肉体的・感情的コントロール・自己制御を改善する。これによって衝動的にならないようにする。
- 感情を適切に処理するのを助ける。
- パフォーマンスを高める。
- もっと責任を持つようにさせる。物理的なものだけでなく、感情、人生、幸福など。
- 人との触れ合いにおける非暴力的な姿勢を育てる。平安の状態とつながりを持つことを助ける。
- 周りの環境や人に対して、愛情とつながりを持った人格を形成する助けとなる。
- 社交スキルを改善する。共感と感謝の感覚を高める。
- 毎日のいら立ちと困難に立ち向かうことを助ける。瞑想は起こったことを受け入れる能力の発達を促す。
- もっと安定した成熟の枠組みを組み立てるのを助ける。
- より幸せを感じさせ、気分を改善させる。
「真剣にではなく楽しく瞑想しなさい。瞑想部屋に入るときは、深刻さと靴は入り口に置いていくこと。瞑想をもっと楽しくしましょう。」
-バグワン・シュリ・ラジニーシ-
生涯にわたる賜りもの…
子どもに瞑想の方法を教えることは、特別な絆を子どもと形成することでもあります。これは、いつか子どもが自分の子どもと形成するものです。子供時代は学びや創造の時です。瞑想を通じて、子どもの精神的な能力を改善することができます。
子どもに瞑想する方法を示すことで、人生にわたって役に立つ習慣の基礎を作り出しているのです。同じように、未来の世代に手を貸す方法として子どもに瞑想法を教えることは、バランスと気づきへのより良い感覚を生み出します。
「平和は内からやってくる。内面なくしては得られない。」
-バグワン・シュリ・ラジニーシ-