心の傷を癒し希望を見出す

心の傷を癒し希望を見出す

最後の更新: 29 11月, 2017

最も深い傷は鋭いナイフで作られるわけではありません。 言葉、嘘、不在、そして偽りによって作られているのです。 肌の上には見えない傷ですが、それは悲しい涙で作られています。一人っきりの時に静かな苦味を伴って注ぎ込まれる種類の涙です。

傷を負った人はしばらくの間脆弱な状態になります。そして次第に時間がその傷を縫っていくとき、人は自分が変わったことに気付きます。 彼らはまだ脆弱であると感じ、時々自己防衛のために鉄のように厚い壁を作るなどの最悪の間違いを犯してしまうことがあります。 彼らは不信の爪で、時には怒りの槌をもって、そして憤慨して有刺鉄線のように鋭いものでこの壁を築いています。 それらの防衛の壁はもう一度傷つくことを恐れて作られたものなのです。

誰もこのように防衛し続けながら一生を送ることはできないと言われています。私たちは常に孤独を抱えていて、永遠に幸福の中だけに住むことはできません。苦しみを管理するには、自尊心を回復するために私たち自身の陰の部分に触れる必要があります。これは大変で誠実な仕事なのです。

それは誰もが達成できるものではありません。しかし、人生の通過点として私たちに訪れるものです。勇気と決意をもって悪魔に直面することができる人だけが、毒の棘の森から脱出することができます。ただ、どんな悪魔と敵対することになるかは、一人ひとり違います。

人はより強くなれるのです。

蝶に囲まれた少女

傷ついた心の奥底

けがを負った魂はバランスを保とうとします。 それはあなたが体重を落とすほどのストレスから解放する原動力となり 、あなたを傷つけているものを受け入れることを助けます。 それは、疲れてボロボロになった肌を、より強く美しいものに変えてくれます。なので、疲れた心もいずれは暖かいものになるのです。 最終的には、痛みを取り除くことができることを忘れないでください。今は傷がひどく癒える時間が必要なだけなのです。

自分たちの脆弱性を嫌うことは、例えば栄養素の一つを嫌うようなものです。 私たちは、脆弱であることを禁じられているような社会に住んでいます。

しかし、傷ついた心の奥底は、あなたが傷ついていることを知って、あなたの最も壊れやすい部分を受け入れています。そして傷ついた心はあなたが安らぎと幸福に値するということも知っています。 重要なのは、辛い気持ちに縛られずに、壊れた部分を受け入れるために自分を十分に愛することです。 私たち自身の愛情に反してはいけません。

私たちの負傷心を強めるもう一つの要素が、怒りです。 信じにくいかもしれませんが、怒りには私たちの思考のパターンを 「毒」する傾向があります。 長期的に怒りを持ち続けることは、私たちの人生と人の見方を変えます。 このような怒りの檻に閉じ込められている人に、傷を癒すものを見つけることはできません。

花に囲まれ風に吹かれる少女

深くて目に見えない傷は、永遠に心の深い部分に生きるでしょう。そこで、これらに対処するのに2つの選択肢があります。1つは苦痛が自然に終わるまでこの痛みの囚人になること。 2つ目は、自分の脆弱性を受け入れて感じることです。2つ目の方法こそが、強さ、学習、未来への自由なステップを可能にする方法です。

私たちは傷ついているが、勇敢である

私たちは皆、壊れた部分を引きずります。私たちの心は、パズルのように、壊れて失われてしまいました。幼年期、苦しい関係、愛する人の喪失…毎日、目に見えない傷に気づかずに、私たちは前に進みます。それは私たちひとりひとりがもつ個人的な戦いです。これを勇気と尊厳をもって遂行することは、私たちをより貴重な存在にしてくれるでしょう。私たちをはるかに美しいものにしてくれます。

私たちは自分自身を再び見つけなければなりません。私たちの中の壊れた部分は、アイデンティティが確立されていたはずの心の内側から、私たちを押しのけてしまいます。私たちの価値を揺るがし、自己概念を抱かせるのです。しかし、鏡に映る自分を認識できなくとも、自分たちを愛することができなくとも、もう一度愛されなければならないと確信する強い魂を私たちは持っているのです。

白い花を引き寄せる少女

勇気であなたの傷を治すための鍵

新しい希望を得るために、目を開けてみましょう。これらの傷が生み出すつらいことに焦点を当てることは、私たちを知識と実感を得る機会から遠ざけてしまうからです。

これを達成するには、私たちは感情がわたしたちのハンマーに変わるのを防ぐ必要があります。その穴は少しずつ大きくなるでしょう。

苦悩や 呵責の思いが繰り返されるのを止めることは、間違いなく最初のステップです。そのために毎日繰り返し私たちの注意を集中させることは良いことです。

私たち自身が嫌な気分でいると、私たちの将来の見通しなんてものはなくなり、存在自体が消えてしまいます。 私たちは暗い気分でずっといてはいけません。光の中に、新しい希望を見つけること。そして新しいプロジェクトに着手することが大事なのです。

目に見えない傷で作られた痛みのベールが、私たちの人生全体を覆ってしまうことはあり得ます。 それにもかかわらず、私たちはまた新しく輝くことも可能です。 私たちはまた新しい希望を見出すために、最も辛い状況で目を出し、成長することができるのです。

画像提供:平野実穂


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。