流れに反して泳ぐのを恐れるとき:違うということ

流れに反して泳ぐのを恐れるとき:違うということ
Gema Sánchez Cuevas

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

最後の更新: 03 7月, 2018

他人に受け入れられるということは、とても深い本能的なニーズです。人間は本質的に社交的であり、グループの一部であることに幸せを感じ、除外されると悲しみを感じます。自分が除外されていると感じたとき、脳の奥底で何千年も前から備わっている恐怖のアラームが鳴ります。ひとりになったら、コーナーに潜んでいる危険に対して無防備になってしまうことを知っているのです。

こうして流れに反していくことの恐怖が生まれます。考えることなく大衆に従ってしまう危険な傾向もここから来ています。基本的に、わたしたちは他の人と異なることを恐れているのです。

 

「大衆の狂気のトリックは、他人の狂気に賛同しない人を普通ではないと考えてしまうところにあります。唯一反抗する人です。みんなと違う風にいれる勇気がない人がほとんどだということを理解しなかったら、全体主義を理解することはできません。」
-ウジェーヌ・イヨネスコ-

この事実の心配なところは、このような社会的な流れが理性的・望ましいものとは逆を行くことがあるということです。最もわかりやすい例は、ナチズムです。多くの人が、この病的な非人道的な動きに恐怖から従いました。全員が同じ方向に向かっていました。かなり不合理な話ですが、反抗するより流れに従ったほうがいいと多くの人が考えました。

これは大きな歴史的出来事の中だけで起こるわけではありません。日常の中でも数えきれないほど起こっています。例えば、いじめの中で起こります。心の底では良くないとわかっているのに、黙っています。あるいはいじめに加わります。流れに反することを諦めてしまうのです。この恐怖をどうしたらいいでしょう?どうしたらこの恐怖を取り除くことができるでしょうか?

他人と違う風に考えたり行動する恐怖

社会的に自分たちを表すようなキャラクターを作り出すように推奨されることがあります。つまり、誰かが生まれたときからどうあるべきかをわたしたちに押し付けます。何をすべきかすべきでないか?どのように行動すべきか?しかし、これは自分自身や自分が本当にしたいこととはマッチしないことがほとんどです。

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社会と文化の一部でいるためには、自分を少し「曲げ」なくてはいけません。そうしたくなくても流れを尊重しなければなりません。あるいは、意味が無いようで複雑であったとしても、高いシルバーの食器で食事する方法を学ばなくてはいけません。これは、人間のグループに受け入れられたかったら支払わなくてはいけない代償です。 だから、社会の中で人は1つかそれ以上のキャラクターを演じます。

何故ゲームのルールを受け入れてしまうんでしょうか?そうしないと、拒否されるか罰を受けるからです。あなたのすることやしたいことを他の人は受け入れません。グループと違うポジションは、大抵地味に、だけど力強く反抗を受けます。

わたしたちに制限を敷きますが、その理由をを説明することはありません。わたしたちも理解しているとは限りません。しかし、一般的に言えば、人は反抗するのが怖くてルールに従って行動することを学びます。

成長することはもっと自立して人と違うようにいれること

子ども時代のフェーズから抜け出すことができない人がいます。小さい時、何をすべきか大人に指示されました。理由もわからずに従うことに慣れてしまいます。自分の意見を聞き入れてもらえず、絶対的な良いことと悪いことを学びます。

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成長することは、規範、制限、規定の裏にある「何故」を理解することです。そして、自分の望みと行動にどれだけフィットするか決めることです。これを実現するには、自分のために恐怖を捨てなくてはいけません。自分という人間を探求し、演じることに慣れたキャラクターの外側の世界を見るときです。

自分を大人として認識するとき、同意しない力や流れに反して泳ぐ力があることが見えてきます。もちろん、はじめに何に同意できるかがわからないといけません。それによって自分の信念ができます。信念は、必要であれば人と違う風にいれる力を与えてくれます。

残念ながら、そのプロセスが完成しないこともあります。成長することを選ばない人もいます。それは、かなりの努力と忍耐が必要なとても難しいことです。みんなが自分が作り上げたキャラクターから本当の自分への道のりを喜んで進むわけではありません。

みんながみんな、自分自身でいることの恐怖に面と向かいたいわけではありません。でもそうしたい人は、自由を得ます。そして、本当の自分に即した自分の運命をデザインすることができます。

イメージ: James Bullogh

 


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