妬みに満ちた心を持つ人々
世界が「燃える」姿だけを見たいと考える、心の中が妬みに満ちた人がいます。
このタイプの人々に注意を払わずにいると、理由もわからないうちに彼らに「ガソリンをかけられて燃やされる」ように破滅へと導かれてしまいます。
このタイプの人は「毒のある人」と定義され、彼らと関わるだけで私たちも徐々に毒されていきます。彼らは他人の傷口に指を入れて悪化させるように、日々の生活で私たちが日常的に受ける小さなダメージを悪化させます。
さらに自分を立派に見せるために、周りの人が「自分を小さく」感じるように仕向けることにも優れており、彼らは周りの人と比べて自分が全てに関して「一番」であるときにのみ幸せを感じます。自分が一番ではない時は、周りの人に自分が一番だと思うように強要します。
このような人に出会った時、大切なのは私たちの気持ちです。世界にガソリンをまいて燃やそうと考えている「毒のある人」に出会った時、マッチを取り出して火をつけて世界を燃やしてしまうのか、それともマッチに火をつけないのか、これは全て私たちの手に委ねられています。
妬みのパワーで他人を燃やす
毒のある人にとって、あなたの言動や考えのどれもが、彼らの言動や考えと比べて全て不十分であり、それをあなたに告げることで劣等感を感じさせ、自分が優位に立とうとします。実はこれは、あなたが彼らにこのような態度を許していることが原因です。
彼らはあなたに対する妬みの気持ちを隠しながら、あなたを攻撃することであなたを傷つけ、劣等感を感じさせます。 彼らの口から出る言葉をコントロールすることはできませんが、彼らの言葉への対応はあなたの気持ち次第です。彼らの言葉を信じ、あなたの自尊心を彼らの手に委ねると、彼らの思い通りにコントロールされてしまいます。
自分の感情や考えは自分でコントロールすることが大切です。
毒のある人々は、誰もが変わりたいと考えている事実に目をつけ、そこを攻撃することで他人を傷つけます。つまりあなたの不安感が彼らを動かす燃料となります。
彼らがあなたにガソリンをかけるように、ひどい言葉や行動を起こした時、彼らにマッチを渡す最終決断をするのはあなた自身です。彼らの言動に傷つかないためにも、彼らを信じるのをやめましょう。
受け入れなければ燃やされることはない
あなたの自尊心は自分の内面から生まれるべきものであり、精神状態や感情のバランスと同じで、他人の手に委ねるべきものではありません。
他人の言葉は、あなたを反映しているのではなくその言葉を発した人の内面を反映しています。自分をどう定義するか、そして自分をどう受け入れるかは、他人の意見に左右されるべきことではありません。特に破壊的な批判などを他人から聞かされても耳を傾ける必要はありません。
前述したように、言葉を使ってあなたを傷つけようとするのは、ガソリンをふりかけてあなたを燃やそうとしているのと同じですが、マッチで火をつけるかどうかはあなた次第です。あなたがマッチで火をつけなければあなたが燃やされて破滅することはありません。
批判や憎しみに満ちた言葉で、他人と比較しながらあなたを傷つける人は、大切な人でありません。
あなたを愛し、感謝をしている人は、理由がある時のみ批判を口にしますが、批判と同時に改善案を提案し、より強く、そして素晴らしく改善されるためのサポートをします。 このタイプの批判はあなたを傷つけ燃やしてしまうことはありません。
マッチではなくパワーを見せる
「毒のある人にはマッチではなくパワーを見せろ」と口で言うのは簡単ですが、あなたの言動を逐一批判し、劣等感を与える相手に対抗するのは簡単なことではありません。
毒のある人は、あなたを燃やして灰にしてしまおうと考えています。灰にしてしまえば、わずか風が吹いただけでも吹き飛ぶからです。
毒のある人々は、あなたは無力で存在価値のない人間だと告げ、逆に彼らが最も賢く、魅力的で、親切で働き者だと主張するでしょう。彼らがこのように主張してきたらこう答えましょう。
まずは彼らの主張を認め「そうですね、あなたは素晴らしい人です」と告げます。その後「私はありのままの自分を愛しているし本当に幸せなので、他人と自分を比べる必要はありません」とはっきり伝えましょう。
誰かと自分を比べて「勝つ」ことに重点を置く毒のある人は、全てに優れ、全てを手にしている人かもしれません。反対にあなたには改善の余地があるかもしれませんが、ありのままの自分を愛し、自分が感じている気持ちを大切にし、自分を愛する気持ちを他人の言葉で失わないようにしてください。
毒のある人は自分を愛する方法を知らないため、あなたが自分を愛する気持ちを妨害するかもしれません。また毒のある人は妬みに満ちた心を持っていますが、彼らに妬みで対抗してはいけません。
彼らの幸せと彼らが自分を愛することができるように願い、世界や周りの人々を燃やすことに情熱をかけるのではなく、ありのままの自分を愛せるようになることを祈りましょう。