ポジティブ心理学:自分の能力を探し出そう
ナポレオン・ヒルは、「強さと成長は絶え間ない努力とあがきの末得られる。」と信じていました。この引用をこころにとめておけば、絶え間ない努力によって成長する様々な方法を見つけ出すことがでます。この記事では、ポジティブ心理がこの考え方にどのように関係しているかを見ていきましょう。
自分のベストを出したいなら、それなりの努力が必要です。自分最高の努力をするということは、限界まで自分を持っていくことです。私たちはみな、ユニークな特性をもった異なる人間です。しかし、ポジティブ思考のように、成長するために誰もが使える共通のツールも存在します。
これには様々な要因が絡んでいます。まず、成長には欠かせない「努力」ついてすでにお話しました。過去から学んだことも非常に重要です。これらの学びを生かすには、かなりの意思が必要不可欠です。さらにモチベーションも重要です。これに加えて、私たちは同じベースからスタートするわけでもなければ、先祖から全く同じ遺伝子を受け付いているわけでもないため、遺伝子学的な側面も重要です。
成長するためにポジティブ思考を使う
上記のキーファクターに関係している自分の能力を最大限に引き出したい時、ポジティブ心理学は本当に役立つのでしょうか?成長するためにはそれをどう利用したらよいでしょうか?
この分野で最も権威のある人たちを見てみましょう。心理学者のマーティン・セリグマンとクリストファー・ピーターソンです。2人とも、自分自身の能力でどのようにもっと幸せでポジティブな生き方をすることができるか、という疑問の答えを追い求めています。
ピーターソン博士とセリグマン博士は、改善の必要があるスキルに私たちの意識を集中するための手法として、ポジティブ心理を位置づけています。つまり、私たちを幸せにし、充足感で満たしてくれるものにフォーカスするようすすめています。その為に、自分自身の可能性を最大限に引き出す特徴、能力に注目しています。この研究を通じ、もっと充足感に満ちた人生が可能になるかもしれません。
最高の自分を見つける
すでにお話ししたように、すべての人はその人特有の強みを持っています。論理的に言えば、私たちは一人一人違った弱さも兼ねそろえています。うまくそれらのバランスをとることができれば、良い部分を強化し、悪い部分を最小限に抑えることができます。そして、自分の最高の能力を見つけ、ユニークな個として、もっと幸せに、もっと生産的に、もっと完璧な状態に近づきます。
セリグマンとピーターソンは、24の欠かせない強みについて説明しています。そのいずれも、日々の中で、充足感、コントロール、生産性、幸福を得るために役立つものです。
2人は、学びのモチベーションと創造力を最も重要な強みとして見ています。その他には、好奇心、勇気、クリティカルシンキング、忍耐力、熱意、正直さなどです。
社会的知性、責任感、親しみやすさ、チームワークも重要です。正義感、謙遜、リーダーシップがあることも大切です。慎重で、セルフコントロールがあり、許し、美しいものを評価できることも、ポジティブな素質です。最後に、感謝の気持ち、スピリチュアリティー、楽観的姿勢、ユーモアを育てることも大切です。
「常にベストを尽くしなさい。いま植えた木は、あとで収穫できるようになります。」
-オグ・マンディーノ
自分の強さをコントロールする
自分の能力を最大限に生かしたいなら、自分の強さをコントロールする必要があります。幸せと充足感の追求のためのポジティブ心理を利用して、 本来自分が持っている徳を見つけ出しましょう。
一度見つけてしまえば、それを最大限生かすことができます。また、その過程で、自分の弱さを最小限にし、これから育てるべき強みに集中してください。
十分なモチベーションと努力があれば、間違いなく正しい方向へ一歩一歩進むことができます。どんな時も、進むべき道やモチベーションを失わないことが重要です。結果は徐々に表れます。諦めないでください。
「強さは勝利から生まれるのではない。あがいただけ強くなるのだ。つらい経験をして降伏しないと決めたとき、それこそが強さなのだ。」
-アーノルド・シュワルツェネッガー
人生のすべては、幸せの追求に向かっていると言ってもよいでしょう。時には間違いを犯し負けることもあります。でも、ポジティブ心理はあなたをより良いもっと幸せで完全な存在にしてくれる最高のツールです。是非試してください。失うものは何もないはずです。