侍の素晴らしい格言10選
これからご紹介するこれらの侍の格言は、どんな時代にも通じる重要な文化や哲学を表しています。侍を本当に特別な存在としたのは、戦闘技術ではありません。彼らを鼓舞した思想や価値観だったのです。
素晴らしい戦士は、優秀な思想家や書き物家でもある場合があります。自分たちの生き方を支配する世界の最も重要な側面を記録することができたのです。これらの侍のお陰で、彼らの残した知識や知恵を知ることができます。
「他人を越える方法は知らない。知っているのは自分を超える方法だけだ。」
-武士道-
最も権威ある武士3人が、たくさんの侍の格言を残しています。山本常朝、新渡戸稲造、宮本武蔵です。彼らの言葉から、最も有名な10の格言を見てみましょう。
宮本武蔵の格言
多くの侍の格言が、感覚を研ぎ澄まさせ、その感覚を最大限に活かすように導いてくれます。「観察と認識は別物だ。観の目強く、見の目弱し。」これは、宮本武蔵による言葉です。しっかり見ることとただ見えることの価値の違いを説明しています。
東洋の思想の中心的なポイントのひとつを強調しています。つまり、自分に焦点を置きすぎるな、ということです。べつの格言には、次のようなものがあります。「身を浅く思ひ、世を深く思ふ。」別の言葉で言えば、自分のことを考えるのに時間を費やしすぎずに、そのエネルギーを自分が住む現実に費やすべきだという意味です。
戦いは、侍の格言の中でよくあるテーマです。「けふはきのふの我に勝ち、あすは下手に勝ち、後は上手に勝つと思ひ。」 これは、毎回自分の中の弱さや欠陥を打倒すれば、同じような欠陥を持つ相手を倒す準備ができるという意味です。
山本常朝の格言
山本常朝も多くの武士の格言を残した人物です。次の言葉では、強さとエネルギーの重要性について語っています。これを行えば、精神力を保持し続けることができます。「活力なく何かを始めたら、10回の行動のうち7回は目標に達しない。」
挑戦の重要さについても語っています。挑戦やそれを乗り越えようともがくことは、気質の節度を育てます。「若い時に挑戦に直面することはいいことだ。苦しんだことがない人は、自分の気性を加減できない。」
新渡戸稲造の言葉
作家であるだけでなく、侍の格言の執筆者としても素晴らしい新渡戸稲造です。多くは出展不明ですが、素晴らしい明確さと知恵を映し出しています。まず、勇気と平静について語っています。 「勇気の精神的側面は落ち着きである。平静を保った精神こそが勇気だ。」
痛みに直面したときに強くいる能力、ストア派について語っているものもあります。レジリエンスを兼ね備えていて、常に他人を思いやるさまです。「強さのこころは、不満のない抵抗をしみこませ、礼儀を教えてくれる。自分の悲しみや苦痛をあらわにすることで他人の喜びや静穏を損なってはいけない。」
「それは二重の意味で王者の徳と考えられてきた。すなわち、高貴な精神の持つ多くの属性の中でとりわけ王らしい徳であり、また王者の職分に特にふさわしいという意味で王者らしい徳であった。」武士の哲学が特によく現れている言葉です。彼らは、戦いと優しさや価値観の力を切り離して考えないのです。
武士道の格言
「武士道」という本の中では、たくさんの賢い言葉が散りばめられています。勇気をもって人生に立ち向かい、精神の成長を促してくれる言葉です。成長は自身の中でおこり、それが外へ反映されます。よい生き方のアートを教えてくれる本です。
この本の中の格言のひとつにこんな言葉があります。「助言するとき、相手が助言を喜んで受け取るかどうかを見極めなくてはいけない。」これはとても役立つ言葉です。相手がそうして欲しくない場合は、助けたり導くことはできません。最も現代的な言い方をすれば、ありがた迷惑なアドバイスです。
「踏み慣らされていない道を歩むことを決めたら、無限の秘密が明らかになる。」 新しいことに対する恐怖や未知のものに対する恐怖におけるとても美しい言葉です。新しいことに飛び込むとき、必ず価値のある学びを得ます。
映画などで、素晴らしい戦士として侍は描かれています。しかし、侍はそれだけではないのです。彼らの人生に対する姿勢は、より良くしようと戦い続ける人のもであり、彼らは精神を素晴らしいものを達成するための道と見ているのです。