時の流れをゆっくり感じる

時の流れをゆっくり感じる

最後の更新: 13 11月, 2017

愛する人の目を見つめているとき、彼らの唇に自分の唇を重ねる1秒前に、時が止まったように感じられます。すべてがゆっくり感じられ、さめない夢の中にいるようです。後でこの瞬間を思い返すと、それは一瞬のように感じます。

しかし、誰かが亡くなったというような悪いニュースを聞いた日は、一瞬が永遠のように感じられ、重々しくゆっくりと時間が目の前を過ぎていきます。

時間の感じ方

時系列的時間と主観的な時間があります。主観的な時間は、その瞬間があなたに伝えることに応じてあなたが感じる時間です。主観的な時間は、わたしたちが過去、現在、未来を意識し、イベントの長さを理解するためにそれを利用し、特定の期間に位置付けていることを示しています。

「休むために寝るのではなく、夢を見るために睡眠をとってください。夢はかなえられるものだから。」
-ウォルト・ディズニー-

時間への敏感さは、問題解決、意思決定、未来のプランニングなどのメンタルタスクのパフォーマンスにも影響します。心理学者のJohn Weardonは、時間の認識が記憶とビジョンに関係していると述べています。

女性の顔

 

主観的に時間がゆっくりと過ぎているように感じたら、もっとたくさんのことに気づき、ものをよく覚えられます。

1920年に心理学者のHudson Hoaglandは、時間の認知と体温の関係を観察しました。以前Hoaglandの奥さんに熱があった時、彼は1分間外に出ただけなのに、奥さんにはなかなか戻ってこないように感じたそうです。Hoaglandは奥さんに毎日60秒カウントしてもらいました。すると、奥さんは体温が高いときほど、早くカウントしていることに気づきました。言い換えれば、体温が上がると体内時計が早く動きました。

 

新しい経験は神経を活性化させる

神経科学者のデイビット・イーグルマンは、人間の脳の時間の認識に関連した現象を研究しています。MRIをいくつか行い、体験が新しかったり驚くべきことだったりした場合、経験の記録をつかさどる神経細胞の動きが活発になると結論付けました

「ある日目が覚めて、夢見たことをする時間がないことに気づくでしょう。 今がチャンスです。行動を起こしましょう。」
-パウロ・コエーリョ-

新しい出来事にはもっと注意を払い、記憶に詳細を保存しようとするため、この現象は起こります。新しい経験には情報が多く含まれています。新しい経験を覚えるとき、時間を長く感じます。

 

時間を止めて夢を見てください

文字通り時間を止めることはできませんが、その瞬間を最大限にいかして、そのちょっとした一瞬を意識して、もっと生命を感じてください。あなたの周りで起こるすべてが、良くも悪くも何かを教えてくれます。一瞬立ち止まってみると、あなたは学びを得て、その教訓を覚えていることができます。

1秒、1時間、1日、1週間、1カ月、1年は容赦なく過ぎ去ります。それを止めることはできません。ただ、脳に時間をゆっくりと認知させ、夢を見る時間を与えることはできます。次の方法を試してみてください。

カヌーで眠る女性
  • 学ぶことをやめない。子供のような好奇心を持ち、世界を探求し、疑問を投げかけ、読書をしてください。脳と記憶を活性化することができます。そして、時間がゆっくりと過ぎているように感じます。
  • 新しい場所を見つける。新しいところに行ってみたり、ルーティーンを抜け出してみたり、旅行したり、世界を知ってください。オープンマインドになり、脳が動き出します。旅で得たすべての情報を脳が格納し、時間がゆっくり過ぎているように認知します。
  • 新しい人に出会う。わたしたちは常に同じソーシャルサークルに参加し、それをルーティーン化します。友達、家族、知り合い、同僚は変わらない傾向にあります。外に出て新しい人に話しかけて、彼らのことを知ってください。そして彼らに自分のことを知ってもらってください。
  • 自分のこころと直感に従う。意思決定をする際、立ち止まって考えすぎてしまいます。たくさん選択肢が出てくるほどもっと混乱してしまうということに気づいていません。こころと直感に従って、自由になることを学び、夢を見て、瞬間瞬間を楽しんでください。
  • 1分で一生分夢を見ることができます。その1分を何千もの一瞬に広げてください。一瞬を覚えていること、それを記憶にしまってくこと、匂い、心臓の鼓動、誰といたかを覚えていることはできます。

「あなたと一緒にいるかいないか、私はそれで時間をはかっている。」
-ホルヘ・ルイス・ボルヘス-


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。