友達から削除:人間関係の冷たい終わらせ方

· 2018年12月5日

誰もが「友達から削除」のボタンをクリックしたことが一度や二度はあるでしょう。それは、自分のために必要な場合もあります。ただ、いつもそうとは限らず、冷たく友人や恋人との関係を終わらせる方法でもあります。クリックするだけで、誰かが消えるのです。説明することもなく、一瞬のうちに消すことができます。

あなたがSNSを好きかどうかは別として、SNSは実生活がうまく反映されたものです。「いいね」や、あなたがアップする投稿や写真に、あなたの性格が少し残ります。これらは、あなたの性格と行動が反映されたものです。開発者もそしてあなたもそれを理解しているはずです。SNS上で偶然に起こることが何もないのは、そのためです。

「友達から削除」現象(誰かを削除、ブロック、フォローをやめる時)について研究する心理学者が増えています。なぜ、これについて研究するのでしょうか? それは、ソーシャルメディア上で、私達の周りで起こる社会現象が複製されるだけでなく、それがお互いのコミュニケーションの取り方を変えるためです。

いいねの反対

 

時には、友達から削除は有用な社会行動である

ここ数年、フェイスブックやツイッター利用者の行動は変わってきています。一方的に言えば、大人になってきていると言えるでしょう。最近は、友達の数に価値をおきません。

できるだけ多くの友達がいることが一番だった時代に、ついに終わりがきているようです。これは、特に、30歳以上の利用者に当てはまります。彼らは、SNSをより真剣に、目的をもって使う傾向があります。

この点からみると、「友達から削除」が正しい選択であることも少なくありません。このため、実際知らないかもしれない「スパマー」や自分を不快な気持ちにする人を避けたいときには、良い方法です。または、単純にその人を嫌いだという場合もあります。腐ったリンゴを捨て、それにより、ダンバー数と呼ばれるものに近づけます。

1990年代、人類学者のロビン・ダンバーがこの理論を出しました。人は150以上の(意義のある)人間関係をもつことはできないと彼は言います。これには、SNS上で頻繁に連絡を取る、意義のある関係も含まれます。また、必ずしも実際に会ったことのある人である必要はありません。

オンラインの世界をフィルターにかけ、人生のバランスを取ろうとしているのです。一歩前に進むようなものです。多くの人が、SNS上でするように、実生活でもバランスを保とうとしています。

友達から削除

 

友達から削除:クリックで大切な関係をやめる

友達から削除は、バランスを取るために、最初は良い方法だと思うかもしれませんが、実際はそうではありません。多くの場合、現実の世界でも全く同じことをすることになるためです。

些細なことをきっかけに、同僚を友達から削除します。そして、他の人も友達の間で同じことをします。今、このような行動は実際に増えてきています。「ゴースティング」と呼ばれる現象です。ゴースティングとは、相手に別れを言わず、または、説明することなく、相手の元を去ることです。沈黙に加え、相手は、すぐにその人をSNS上で見かけないことに気づきます。

オンラインで誰かを削除すると、魔法のように普段の生活からもその人が消えてしまうと考えている人がいます。また、その意味をくみ取り、理由を理解できるはずだと思っているかもしれません。ゴースティングは、苦しみの原因になります。その被害者は、感情のリンボーに投げ出されたような状態で、痛みに対処するのが難しく、そこを通過するのは簡単ではありません

ゴースティング

 

誰の責任なのか?

どうしようもなく、そして、大人げないようですが、ここで覚えておくべき重要なことがあります。テクノロジーのせいにはできません。SNSの開発者のせいでもありません。これらはすべて、シンプルな現実を反映しているのです:人として、コミュニケーションが取れないのです。

クリックひとつで友達から削除することは、とても簡単です。実行する人にとっては害がなく、すぐにできます。さらに良いのは、人と正面から向き合い「もう好きじゃない」「興味がなくなった」「だから、あなたとは一緒にいたくない」などと言わなくて良いことです。

今までも、コミュニケーションスキルにズレはありました。しかし現代のテクノロジーによりそのズレは拡大しているようにもみえます。

人と向き合い、問題と向き合う方法を学びましょう。友達から削除したところで、問題の解決にはならないのです。