うつ治療のためのゲシュタルト療法の4つのカギ

· 2018年8月26日

ゲシュタルト療法を使ったうつの治療は、非常に興味深くまた有効な方法です。もっとクリエイティブな方法で現実に適応して感情の閉塞に対処することが可能になり、自分や周りのものとより良いつながりを持てるようになります。

まだ臨床段階の方法ですが、その効果は歴然で深掘りする価値はあります。この説の中心的な考え方のひとつは、人は常に変わり続けるということです。

「自分らしくいること。自分が誰であるか、どんな人物であるかを知る。立ち止まって自分がすべきことを考えて、自分の在り方を発見する。」

-フレデリック・パールズ-

突然の変化の中で、対立、不均衡、緊張が生まれるのは驚きではありません。自分の体と周りの環境との間のコミュニケーションがうまく合わずに、その人自身と周りの環境を引き裂いてしまう要素は必ず存在します。

うつは、間違いなくもっとも一般的な問題(不均衡)のひとつです。さらに、ゲシュタルト療法によれば、うつの障害は現実がハーモニーを失い自分自身や自分のニーズとつながりを持つことができなくなる妨害が起こった時に発生します。

どんな心理学的アプローチやセラピーにもうつに対処する方法があります。しかし、このようなタイプの妨害に関して言えば、ゲシュタルト療法が最も効果的で、同時に自己認識を高めてくれます。この療法をよりよく理解するための4つのカギを見てみましょう。

つながり

1. うつを治療するためのゲシュタルト療法の表現テクニック

ゲシュタルト療法の表現テクニックはかなり特徴的です。 内にある緊張感を取り除き、対立を生み出すエネルギーを放出して問題の根源を特定します。

  • このアプローチによれば、うつは他人を遠ざけるようなことを行う悪影響な反応です。わたしたちは自分たちに集中しすぎて、ネガティブなエネルギーをため込んでしまうことがあります。ネガティブな感情と思考の断片でさらに自分を養ってしまいます…

自分の内面で感じていることを表現することが必要です。自分の感情とコミュニケーションをとって、明るみに出して手放しましょう。

2. 抑圧テクニック

ゲシュタルト療法によれば、うつを治療するには患者に「抑圧」テクニックを試させるのも効果的とされています。さて、この「抑圧テクニック」とはどんなものでしょうか。この単語から何となく想像できるように、何かを排除する方法です。その排除するものとは、自分とまわりのものとの調和を乱し、自分の内面との健全な関係にブロックをかけるものです。

  • 今という瞬間から離れてしまう思考や動力を「抑圧」、コントロール、管理します。
  • どこへも行きつかない心配事の流れに没頭してしまうのではなく、今という瞬間を「経験」して、オープンな姿勢で一つ一つの瞬間を感じてください。
  • 「すべき」「多分」「おそらく」というような思考も自分の中から排除する必要があります。これらすべてが、今この瞬間との間に距離を生み出します。
    横顔

3. 統合テクニック

うつの経験は断片化です。現実が崩れて、内面的なニーズや突然認識できなくなった周囲の背景から自分自身を遠ざけてしまいます。ゲシュタルト療法は、自分自身と身の回りを統合させ、失われてしまったバランスを取り戻します。統合テクニックは、2つの方法を使ってこの目標の達成を目指します。

  • 自分自身との対面。効果的なダイアログであり、特定の要因や環境に気づけるようになります。 例えば、「自分に価値があるとは思えない」 と感じる時、 どんな具体的な事実があってこのように考えるようになったのか考えます。
  • 投影同化。例えば、「同僚はみんな私のことを嫌いだと思う。」という投影をしている場合、 同僚の立場に立って、自分が同僚になったつもりで想像してください。同僚が自分のことを嫌いになる具体的で論理的な理由がありますか?

セラピストと患者で行うこのプロセスは、「気づき」がある限り素晴らしい結果を出してくれます。つまり、患者が考えること感じることに気づいて意識するステップです。

4. 創造的な適応

感情の閉塞から解放し、自分という人間の統合性を壊す未解決の問題を解決することだけがゲシュタルト療法の目的ではありません。セラピストが目指しているのは、患者が日々の問題解決に関して少し自由になってクリエイティブになれたと感じることです。

このような理由から、うつを治したり克服するだけでは十分ではありません。この創造的な適応を通じて新しいものを得て学ばなくてはいけません。もっと豊かで好ましく幸せな今を作り出すための材料や能力を身に着けることができる、より強い意志を学ぶ必要があります。

抽象

フレデリック・パールズ自身がかつて語ったように、創造的な適応は変形的衝動です。前に進み続け、新たな気持ちで臨み、強くいさせてくれる衝動です。内面のバランスや周りのものとの調和を取り戻す道の上では、もっと軽い気持ちで人生の旅路を進むために新しい能力を身につけていくことが必要です。