ウィリアム・ジェームズの10の名言
ウィリアム・ジェームズの功績は、心理学と哲学の分野で多くの理論や説明モデルに光を当てました。プラグマティズムと機能主義者的アプローチにより、アメリカ心理学の父と言われています。これからご紹介するウィリアム・ジェームズの名言は、彼の心理学の概念をまとめたものです。
ウィリアム・ジェームズは、アメリカの裕福な家庭に誕生しました。70年代は彼の人生で、過酷な分岐点となりました。深淵な精神的危機に直面し、結婚し、1872年、ハーバード大学の教授として働き始めます。それから、意識と精神状態の関係を深く研究することに身を捧げました。
最初の著書「心理学の根本問題」により、彼は非常に影響力のある思想家になりました。また、これは、心理学研究の偉大な寄与でもあります。深い意味と知恵のある一連の素晴らしい言葉を残しました。
「想像に強くつかんだものは、あなたのものになるかもしれない」
知識の目的としての心
ウィリアム・ジェームズは、ハーバード心理学研究室を設け、機能心理学を始めました。心を機能的で、本質的には有用な体の一部であるとして研究することに焦点を当てます。
「自分の姿勢を変えることにより、人は人生を変えることができるというのが、私の世代の偉大な発見である」
彼は、意識を、思考やアイデア、精神的イメージの継続的な流れ、川であるとみなしました。心の中は、研究のために切り離し、貯めておくことができるものはなく、その属性の中でのみ理解されるのです。
「自然界でもっとも変わることが難しい壁は、人と人の思考の間にある」
このウィリアム・ジェームズの言葉から、機能主義が行動心理学の原則を含み、意識は全体であり、部分の合計ではないと理解できます。
「信念は事実を生み出す」
近づくことのできない思考
ウィリアム・ジェームズは、私達の信念、アイデア、思考は一人ひとりが持っているものであり、他の人が近づくことはできないと考えました。この個人化または不可侵性は、心理学の哲学的概念に響く影響があります。
「2人の人がいる時、実はそこには6人が存在する。自分から見た自分、相手から見た自分、本当の自分がそれぞれいる」
これは何か、制限の認識に関するものです。実験心理学では、人の思考の働きを完全に理解することができなかったことを認めています。人の心を研究することは、「自己」という抽象的な構成を研究していると考えられます。
「何を聞きたいかにより、自分の世界観が本当に作られる」
実用的な焦点:心の機能
このモデルの主な考え方は、本当は何が実際機能するかに基づきます。この概念では、「真実」に、実用的であるかが関わります。プラグマティズムの分野で、真実は実用的なものです。結果、影響、そこから得るものにより、それが真実であるか、誤りであるかが分類されます。
「聞いた人に誤解された真実より悪いウソはない」
これはもっとも有名な言葉のひとつで、大袈裟ですが、彼の真実に対する考え方を明確にしています。彼にとっては、絶対的な真実はなく、ただ、観点があるだけなのです。
「絶対的に周知された全般的な観点はない」
次の言葉は、経験や行動を結果を元にどう意味を見出すかについて言及しています。事実の後、物事を判断し、これは、意味を見出すために非常に相対的になりえます。
「長い間、悩んだり、落ち込むと、過去や未来のできごとが変わると思っているのであれば、あなたは、異なる現実システムをもつ世界に住んでいる」
感情に関する主な精神生理学的理論の提案
これはジェームズ・ランゲ説と呼ばれるものです。カール・ランゲから独立しましたが、1884年、ほぼ同時期に提案されました。感情は身体的変化の内なる知覚の結果だという考えに基づいています。悲しいから泣くのではなく、泣くのを感じているから悲しいのだということを意味します。
「行為は感情に従うようだが、本当は、行為と感情は相伴う。意志のより直接的なコントロールの元で行為は調整され、非直接的に感情を調整する」
この理論は、身体的変化と感情の原因となる刺激の知覚の関係に言及したもので、精神生理学的です。
ウィリアム・ジェームズの思考がどのようなものだったかに関してもっとも顕著なものを、これらの言葉が象徴しています。こうして、彼は心理学の父と呼ばれるようになったのです。