父と娘の関係:感動の手紙

父と娘の関係:感動の手紙

最後の更新: 12 1月, 2018

彼女は昨日生まれ、数時間後には大学にいきます。昨日、私は父親になるんだよと言われました。その1秒後には、彼女はハイハイをしています。そして、数分後には初めての運転の練習を受けました。昨日、彼女は私達をまるで神様のように見ていました。そして今日、彼女は、なんでも分かっていて、お互いの欠点も理解している人を見るように私達を見ています。この全ての出来事は、一夜で過ぎ去っていきました。彼女の成長を見て、驚いていた一夜です。

もちろん仕事があるので、彼女の成長は交代で見てきました。時には、彼女の兄弟が私を、私の兄弟を、友達を、両親を必要とし、又は、彼女の母が私を必要としました。たまには、私にも自分自身が必要です。家に遅く帰った時には、彼女に聞かせてあげるお話も考えれない時もあります。そうして、彼女はおとぎ話ではなく、現実にある無限に愉快で、悲惨な世界を経験し始めていくのです。

彼女は自分でやりたがります。彼女は私達に過保護になってほしくなく、彼女の歩むあらゆる一歩毎に「初めての事は危ないよ」と、言われるのも嫌なのです。

大人に成りすます子供たち

父の希望

昨日、私は山のような希望を彼女に抱いていました。その希望は私のもので、彼女が何かを望んだのではありません。彼女はただ喉が渇いたときにボトルを取ってほしいとサインを出しただけです。空腹時には見つけたものはなんでも口の中に入れました。今日、まだ私は希望を持っています、しかし、それは彼女の希望でないことを受け入れなければいけません。受け入れるのには一晩中かかりました。

彼女が弁護士になりたいと言えば、私は良いと思うでしょう。充実した良い人生を送れると思うし、この世の中で大切な仕事であり、他の人より強い正義感が身につくでしょう。ところが、彼女はジャーナリストになりたいのです。

彼女はテレビに出るようなジャーナリストにはなりたくありません。彼女は戦地に赴き、大切な出来事をリポートするような無名のジャーナリストになりたいのです。それは私をとても不安な気持ちにし、夜も眠れない時があります。一方、彼女は大きな恋に落ちたような顔で私を見てくる時があります。このような顔は、父として、誇りに思わせてくれます。

管理する事を諦める

彼女を管理する事を諦めるのは、父として簡単な事ではありません。彼女が思う以上に私には彼女が若く、小さく、脆く、そして無邪気に見えています。彼女が様々な決断をしてきた姿も見ています。私は彼女にとって最高の先生でありたいと思っていますが、世の中には人生からしか学べないものや、他人からしか学べないものがあります。

彼女が眠っている時はとても綺麗です。彼女が知っているか分かりませんが、彼女は世界一綺麗なんです。私は何度もこの事を彼女に伝えました。彼女は笑ったり、照れたりしていましたが、最終的には「お父さん(恥ずかしいこと言わないで)!」と反応するようになりました。

彼女自身に起こっている苦しみを理解するのは難しい事です。彼女の友達が私に対して思った事は重要な事で、それを思い出すのも難しい事です。思い出す事が理解する事に役立つと気づく事も難しいです。こんな事を考えると懐かしくなり、涙を流してしまいます。

昔、私の母が退屈そうに縫った酷いジャケットを着て、苛立ちながら学校に行った事を思い出します。私は今まで何度このような気持ちを娘に感じさせてしまっていたかわかりません。おそらく何回もあるでしょう。それは音楽教室に通わせた時かもしれません。彼女は音楽にそれ程興味が無く、音楽帳を気に入って離さないだろうと夢見ていた私を落胆させました。私は最後まで音楽教室を好きにさせてあげる事が出来ませんでしたが、私が彼女は音楽が好きだと決めつけ、自分だけ気分が良くなっていた時に、彼女は苦しんでいたでしょう。

私は彼女にとって最高の先生でありたいと思っていますが、世の中には人生からしか学べないものや、他人からしか学べないものがあります。

綿毛を吹く少女

私は気づいたのです

もし、また最初からやり直せるとすれば、私が彼女に対して「良いと思っていた」多くの事を勧めないでしょう。最低でも見守るだけなんてしないです。私はこれまで経験してきた事を彼女と共有すると思います。彼女が小さい時、サッカーボールを見ていた眼差しをしっかり気づいておけば良かった。もっと危険に寛容になり、彼女の夢に敏感になっておけば良かった。遅く帰ってくる事が多く、私と遊ぶことを諦め、彼女が他の子供と遊ぶようになる前にもっと遊んであげれば良かった。

君は寒いときにいつジャケットを着るなんて言われなくても分かっていたはずです。おなかがすいた時に食べる、これは昔は必要としてくれましたが、いつまでもそうではありませんでした。君が必要としていたのは、君が始めたプロジェクトへの励ましでした。質問への答えや、会社の上司のようなものではないサポート、安堵、そしてひらめきを求めていました。そういった役割は少しはしてあげれたのかなと思います。そして、それが少しは父として出来る事だったのかもしれません。

感情は魔法だといいます。人間は多様な感情を持ち、一度に色々な感情を経験が出来るようになっています。一緒にいてやれなかった瞬間に戻れないのを思うと悲しくなります。全ての親がこういった感覚を覚えると思いますが、私はそれを受け入れられません。

しかし、私の気分を良くしてくれるものは、今、私が見ているものです。君が自分自身との戦いに誠実に向き合っているのが見えます。それは、君を誇りに思わせてくれます。正しいか間違っているかは分かりませんが、君は選択をし、それに対して情熱を見つけます。君の成長を見ていてようやく理解出来たことがあります。それは私は君に楽な人生を歩んでほしい事、そして君は楽しい人生を歩みたいという事です。それを見つけてくれる事を願っています。そして、見つけたら私と共有してほしい。

P.S.ご覧のとおり、今日、私は少しジャーナリストでもあり、父親でもあります。この記事を書き終えた後、ランチタイムにでも記事に君とサインがしたいです。


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