大学生活の実情
大学や大学生活に対して、大きい期待や憧れを抱くことはよくあることでしょう。しかしそんな期待を分析して現実の大学生活と比較するのも重要なことです。
大学生活と聞くと華やかなイメージを持つ人も多いことでしょう。大学生活も様々ですから、これは決して驚くべきことではありません。実際のところ大学で全く同じ経験をする人など存在しないでしょう。
大学に行って学位を取得するということは、多くの人が早い時期から考え出すことです。ですから大学生活にどのような期待があるのか、そしてそれらの期待は実際のものを反映しているのかを見極めることが肝心です。
大学生活に対する期待
時は移りゆくものですが、大学に進むという考えは私たちが幼い頃から周囲があの手この手を使って植え付けていきます。先生や、親戚、他にも影響力がある人物など、身近な存在の人たちからです。大学に行って学位を得ると、将来の保証と安定を手に入れることができると口うるさく言う人もいることでしょう。
しかし、そのような考え方が実際の生活を反映しているかというと、そうではありません。これは昨今の社会の変化によるもので、特に労働市場が関係しています。しかしながら、いまだに学位取得のために学ぶと言うことに社会的な期待があるのも事実です。
雇用される能力
高校が最終学歴の人や専門的なことを学んだ人よりも、大学の学位を持っている人の方が雇用されやすいと多くの人が思いがちです。
確かに学位があることで、市場で何らかの利点があることは確かです。しかし、学位(専攻が何であれ)があるからと言って優位な資格があるという考えは、学業、仕事の面でみても実情からかけ離れたものです。
パーティーライフ
大学生活といえば、パーティーと関連づけて考える人も多いのではないでしょうか?アメリカの大学生活のイメージに、大きく影響されたものであると言ってもいいでしょう。
多くのアメリカ映画やテレビ番組の影響で、大学といえば数えきれないルール、習慣、そしてしきたりや行事に溢れた場所と言う考えが一般的になりつつあります。しかし、アメリカの大学のこのような考え方はユニークで、ヨーロッパの大学の考え方とは違います。その中の一つにはエラスムスプログラムがあります。
知性の成長
大学に行けば、自然に知性のある人物になるという考えも、一般的なものでしょう。しかし残念ながら、頭脳と知性の構築は学位といった学業の刺激を受けることで成されるよりも、自身の態度や姿勢によって果たされるものです。
自立
大学生活は、果てしない自由と自立を与えてくれるという考える人も多いのではないでしょうか。故郷を離れて大学に進むとなると、それによる自由は計り知れません。これは毎日の生活面でいうと事実であるかもしれません。
しかし、学業からの「自由」を手に入れたわけではありません。教授が気にしない場合は別ですが、出席を強制されるクラスもあるでしょう。
大学生活から何を得るのか?
あなたの期待がどのようなものであれ、大学生活は人生のたった一部ですが、やはり大切な期間です。もし、その道を選ぶのであれば、学ぶことも多いことでしょう。しかし、一番大切なことは学業以外のところで学ぶことでしょう。
大学生活の素晴らしいところは会うことも予期していなかった人達と助け合い、時間を共有できることです。そんな仲間から人生について学ぶことはたくさんあります。彼らの意見を聞き、討論したり、正直で深い会話もすることでしょう。そんな人間関係こそが、大学生活から得られるもっとも価値のあるものでしょう。
そんな友人の中から、誠実で信頼できる友達になる人もいるでしょうし、時々お互いの近況を確認しあうくらいの友達になる人もいるでしょう。また、時が経つにつれ、ほとんど話さなくなる人も出てきます。
でも、全員のことを覚えているものなのです。たとえほとんど話さなくなったとしても。笑顔で挨拶してくれたシャイな男性や、後ろの席に座っていたのに結局あまり話さなかった女性のことも、全員覚えているでしょう。
大学生活の中で、友人関係ほど意味のあるものはありません。素晴らしいノスタルジアを感じることでしょう。大学生活はあなたの人生で忘れることができない、思い出深い経験を与えてくれることでしょう。