不安を敵対視せずに味方につけよう!
不安を避けるため、不安を拒絶し抑圧する人がたくさんいます。こうなるのは、その不快感がとても恥ずかしいと思っており、よく考えもせず反応してしまうためです。そして不安と闘おうと力を振り絞るのです。しかしこれはうまくいきません。不安が消えることはなく、その度合いが軽くなることもありません。そのため、不安は味方であり、自分の敵ではないと考えるべきだと専門家は勧めているのです。
多くの人が不安を自分の味方とするのは難しいと考えます。それは、不安が生活にもたらすメリットに意識を向けていないためです。あるいは、変化に対する恐怖を抱えているためでもあります。
「自分を信じろ。たくさんのことを乗り越えてきたのだから、何があっても大丈夫」
-Robert Tew-
続きを読み、この点について詳しく見ていきましょう。
不安はよく知られているものの、誤解されていることが多い
「不安」の概念は、ここ最近よく知られてきています。ストレス、ルーティーン、義務、パターン化された習慣などでいっぱいのもろい社会の中で、私達は自分と繋がる時間をとれません。
人は外の世界とつながることに時間を使います。しかし、変わっていく外の世界、予期せぬ出来事、不確かなことをコントロールすることは不可能です。世界を「駆け巡る」ような生き方では、立ち止まり、自分が何を必要としているか考えることができません。
自動操縦で行動してしまい、疑うことがありません。一方で、頭の中は不満や負の思考でいっぱいです。また、これは自分が選んだ人生ではないとさえ考えているかもしれません。
しかし、不確かなものに対する恐怖と向き合わなければ、コンフォートゾーンにとどまることができます。ですがこのコンフォートゾーンにはもう慣れてしまっているため、快適でも健康的でもないのです。
そして「知らない悪魔よりも知っている悪魔の方がまし」という言葉のように、これは快適さにつながり、そこから不安へと通じてしまいます。こうなってしまうのは、自分の基準で生きたり物事を行ったりしていないためで、つまり自分に忠実ではないということです。自分がどう考えるか、どう感じるか、何をするかが意味をなしていないのです。
信じがたいかもしれませんが、これに関しでできることがあります。怖いかもしれませんが、変化を起こす力があなたにもあるのです。
不安を悪者だと思わないこと
不安は悪いものだと考えられています。不安は頻脈、ドライマウス、胸痛、頭痛、胃痛、呼吸困難などの不快な症状をもたらすため、それも当然です。
他の感情と同様、不安と闘ったり、不安を自分の敵だと思うと、不安は日常の中をただようようになります。そのため、不安に対する思い込みや意味を変化させることを専門家は勧めています。不安は自分のチームの一員で、味方だと考えるようにしましょう。
はじめはそんなこと無理だと思うかもしれませんが、不安は味方だと受け入れられるようになります。そのために、少しずつ不安の概念を変化させていきましょう。
不安を味方だと考えるために
不安を、何か感情的におかしなことが起こっているとあなたに警告する(けれども、これを止めて正すことができる)感情だと捉えましょう。言い換えると、本当にすべきことを行っていないと自分に思い出させ、警告してくれる身体症状こそが不安だと捉えるのです。自分に耳を傾けたり自分のニーズを意識しないために、行っていることが自分の害になっている可能性があります。自分を傷つけてしまっているということです。
不安は、自分を無視し、他のことを重要視しすぎているということをあなたに警告しているのだと理解しましょう。
不安と闘うのをやめ、そのメッセージに耳を傾けると、痛みは治まります。不安は自分を苦しめるものではなく、側にいて自分をケアする必要性を思い起こさせてくれる妖精になるでしょう。
ここで、例を挙げましょう。長時間働き、家族や友達、自分自身にさえ時間を許さず、自分を止めることができないとします。これはきっと自己要求的になることや「生産的」でないことに罪悪感を感じるために起こっています。
ブレーキが必要な時、体は不快な身体的シグナルを送り、自分を止めようとします。この場合、不安は自分のニーズに耳を傾け、自分のケアをするようメッセージを送っています。休むことが必要で、自分のバッテリーをチャージするための「自分時間」を必要としているということです。
不安を味方にするための最後のアドバイス
それでも、立ち止まるのは怖いですよね? あなたがこれを避けようとするのは、自分と繋がると、生活の中の自分の嫌いな部分が見え、それを変えなければならないだろうと思っているためです。変化や不確かなものが含まれるこの決断をするのは容易ではないかもしれません。そのために、見なければ存在しないと考え、見ようとしないのです。
しかし、不安があなたに警告しなかったらどうでしょう?自分を分析せずに物事を続けると、不安よりも身体的あるいは精神的な影響が出てくるでしょう。そして、自分を止めることなく自分をより傷つけることになります。
現実を見るために不安に耳を傾け、自分を騙すことはやめましょう。そして、不安を自分の味方だと考えることです。不安を受けいれ、それに伴うメリットを大切にしましょう。そうして初めて、あなたは自由になれるのです。