不安を乗り越え人生を最大限に生きる方法
あなたはどこか人生を夢遊病のように漂っている感じがしたりしていませんか?もっと自由や冒険、時間、愛が欲しいと思ったりしませんか?人生を最大限に生きようとしているのに、全てが重荷になってしまっている人になっていませんか?
悲しい事ですが、多くの人は人生がもたらしてくれるものを本当に体験することなく人生を生きています。しかし、それは人生を最大限に生きるチャンスがないということではありません。
トラウマ的体験をしたり、新しい責任を背負ったり、あるいは時間が過ぎていくのをただ見守っているだけだったりしていると、不安の悪循環へと落ちていくことがあります。その根底にあるのは失敗への恐怖や、私達を麻痺させ楽しむことを阻害してしまう悩み事です。やろうとしたことを達成できないのではないかという不安や、望んでいたものを手に入れられないのではないかという不安は、私達を麻痺させ、物事をもっと辛く困難なものにしてしまいます。
恐怖と不安を克服する
不安とは、自分が持っていると思っていた力が失われることを考えたりして、自分が必要とするものが損なわれるかもしれない状況に立たされていることを 自分自身に教えてくれるものです。こうした不安は様々な形となって現れ、例えば、中でも完璧主義、野心、嫉妬、他人を喜ばせたい欲求、あるいは仕事中毒などが挙げられます。
―ジャック・キャンフィールド
人生を最大限に生きるには、私達を制限し、小さな籠に閉じ込め窒息させてしまうようなこうした恐怖を克服する必要があるのです。どうやって?以下に対策を数例ご紹介します。
自分のネガティブ思考や不安行動と向き合う
当然のことのように思えますが、不安を克服するためには、まず不安行動やネガティブな思考パターンを見つめることを通して、不安に気づかなければいけないということを覚えておくべきです。こうした思考や行動に立ち向かうにはそれだけの勇気が必要です。しかし、気付いていない敵とは闘うことはできません。
ネガティブな思考や行動に気づきそれらを認識することで、この闘いの初戦は既に制したようなものです。一度これらの正体を暴くことができると、それらと闘うのがずっと楽になります。そうするには多少の時間を必要としますが、効果はあります。
こうしたネガティブ思考や不安行動には以下のようなものがあります。
- 過度な一般化:ただ物事が似たように見えるからと言って、それが同じだとは限りません。
- 周りが「考えを読む」のを待つ:もし何か欲しいのなら、そう言いましょう。他人にあなたの考えを読み取ってもらうのを待っていてはいけません。
- ネガティブな自己批判:間違いを犯したり、悪いことをしたからといって、自分がバカになったり役立たずになったりするわけではありません。ですから、マントラのようにこれを自分に対して繰り返すことは止めましょう。
- 極端な思考:人生において全てが白黒ハッキリしているわけではありません。この世には何百万もの色が存在し、あらゆる物に変化をもたらしています。色のついたフィルターで物事を見れば、多くの可能性があるのです。
ネガティブ思考に向き合うには、以下のような対策を用いることができます。
- ネガティブで役に立たない思考に気づき、そう分類しましょう。
- 物事をポジティブに考えることで自分の思考に立ち向かいましょう。
- 過激な言葉に気づき、反対にポジティブさを用いて自分の思考を変えましょう。
- 最も頻繁に繰り返すネガティブな思考を書き留め、それを見返してみましょう。そうすることで物事を考え直すことができます。
受け入れることを実践する
不安があるということを受け入れましょう。不安を抑圧するのではなく、理解しようとしましょう。あなたの体は正常に動いています。不安はただあなたが注意を払う必要があるよという警告なのです。逃げても何の意味もありません。現状を受け入れることでそれを解決し始めることができるようになるのです。
不安があるという現状を受け入れることは簡単なことではありません。事実、不安について考えるともっと気分が悪くなってしまいます。自分の悪魔に向き合うのは簡単なことではありません。しかし、不安にまっすぐ向き合うより他に不安を克服する方法はありません。そうするには、絶対的に強く、勇敢でなければいけません。
受け入れるということは、今この時点で、自分が感じていることは不安であり、回復のプロセスを通る中で更に不安を感じることになることを理解することです。ネガティブ思考が頭に浮かび続ける時があることでしょう。あなたは不安をそういうものだと受け入れることを学び、前へ進み続ければ良いのです。
自分を労わる
十分な睡眠を取り、健康な食事をとり、適度に運動し、趣味に取り組み、リラックスしましょう。自分のために質の良い時間を別に取っておきましょう。毎時間人の側にいなかったり、毎日ちょっとの時間仕事休憩を取ったりすることで自分がもっと悪い人になるということはありません。それは実は逆です。自分を労わることで、他人を労わってもいるのです。なぜなら、調子がもっと良くなり、義務や責任を全うすることができるからです。
人生を最大限に生きることを、1日中アドレナリンに頼って生きることにする理由はありません。むしろ、それは一瞬一瞬を意識的に楽しむことなのです。しかし、もし体と心がそのための準備ができていないと、そうすることは難しくなります。
ポジティブな人や物事で自分を囲み、自分や他人に対してフレンドリーに接し、自分にとって本当に大切なことに優先順位を置くようにしましょう。
自分のライフスタイルを考え直してみる
自分の生活に存在する有毒な人間関係や状況に注意を払いましょう。有毒な人はあなたの心を毒で犯し、雰囲気を壊し、逃げ場のない不安や恐怖に似た状態を永続させます。しかし、こうした状況からは、病気から脱することができるのと同じように、脱することができます。それは、症状に注目するだけでなく、その原因を除去することで可能なのです。
また、自分が有毒な存在であるかもしれないという事実を考えてみましょう。もし自分の態度がひどい環境を生み出しているのであれば、自分の蒔いた種の報いを受けることになるのは自分自身です。あなたが変われば、きっと自分の身の周りにも変化が起こっていることがわかるようになることでしょう。
他にも考えておくべき問題は、例えば、どの程度まで他人を喜ばせるために生きるのか、人生での目標をハッキリ定められたかどうか、本当にしたいことやするはずだったことをしているのかどうか、または自分の価値に則って人生を生きているのかどうかなどです。