人生最大のプロジェクト:自分に誇りを持つことの大切さ

自分に誇りを持つことは、精神そして感情の健康に欠かせない要素です。ここでは、それがなぜ重要なのか、そしてその育み方についてお話します。
人生最大のプロジェクト:自分に誇りを持つことの大切さ
Elena Sanz

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Elena Sanz.

最後の更新: 21 12月, 2022

自分に誇りを持っていますか?その答えがノーだという方、誇りを持てたとしたら少なくともポジティブにはなれると思いますか?誇りを持つことは、利己的で自己中心的な人のみが行ううぬぼれだと信じる人もいます。そのような人にとって、これが情緒的健康を保つためのカギとなる習慣だと知ることは驚きでしょう。「習慣」という表現を使うのは、自分に誇りを持つことが、忍耐力と関係する問題であるためです。

ありのままの自分に満足し幸せであると感じることは、自然で健全なことです。しかし残念なことに、現実は理想とは程遠いものです。私達は、エンパワーメントを促進するという名目で個人主義的で競争的な社会を生きています。実際は多くの人が、人の期待に圧倒され、自分自身を受け入れたり価値を認めることができなくなっています。

そこで自分がすべきことは、無条件の自己愛を回復させ、本当になりたい自分を求めることです。

自分に誇りを持つことに複数のメリットがあることを知ると、これを悪いことだとは思わなくなるでしょう。人生の最大のプロジェクトは自分の成長と発達であることを忘れてはいけません。

自分に誇りを持つ

自分に誇りを持つことが、なぜそんなに大切なのか?

自分に誇りを持つことは、天狗になったりナルシシストのようになることと同じではありません。また、人をけなし、自分がより優れているようにみせることでもありません。実はその反対で、自分に対し幸せを感じることで、これにより人とより健全で充足した関係を築くことが可能になります。メリットはそれだけではありません。この習慣を育むべきその他の理由を次に挙げます。

  • 自分に誇りを持っていると、人から誇りに思われることを必要としません。これにより、外的賞賛に依存しなくなります。人を喜ばせるために自分のニーズや欲望を犠牲にするのではなく、自由に自分の道を自分で選ぶことができます。
  • 自分に誇りを持っていれば、他の人が尊重の気持ちに欠けていることや攻撃的であることを我慢しなくなります。個人のプライドは、自尊心と大きく関係します。自分に価値があることが分かっていると、境界線を引きやすくなり、放棄や拒絶を恐れにくくなります。
  • 個人のプライドは短期の挑戦や障害物と向き合う時にも、人が忍耐強くいるためのモチベーションになります。
  • ありのままの自分に満足している人は、外的要因からは得ることのできない充足感を得ることができます。どんなに多くの称賛や愛も自分を好きになれない虚無感を埋めることはできません。

自分に誇りを持つために

自然とこのスキルを備えている人もいて、多くの場合は育った環境が関係しています。一方で、労力と日々の努力を必要とするため、自分に誇りを持つことは難しいという人もいます。あなたが、このスペクトラムのどこに位置するとしても、次の簡単なガイドラインで、自己充足感への道を進むのに役立つでしょう

  • 自分の美徳や性格を認識し、それを認めてあげ、そういった点について頻繁に考えるようにしましょう。そして、怖がらずにこれらを讃えて人と共有することにより、もう一歩前へ進みましょう。ここで、誤った謙遜という罠にはまってはいけません。達成したことや才能をお祝いしましょう。自分の力を認識し、大切にすることは健全なことです。
  • 誤りやミス、向上できる面を受け入れましょう。本当に自分に誇りを持つためには、自分をきちんと知る必要があります。影と向き合いましょう。しかし、機能不全な態度や行動を変える必要がないと言っているのではありません。その反対で、自分をよく知ることができれば、暗い部分を恐れるのではなく無条件の愛という場所で成長する努力ができるようになります。
  • できるだけトレーニングを積みましょう。自分自身を優先し始めてみましょう。今までにやったことがなく、周りの人は喜ばないかもしれないと恐怖心を抱く時も、自分の意見、ニーズ、目標に耳を傾けるのです。自分に誠実でいることは、努力する価値があることです。
自分 誇り

自分に誇りを持つために、完璧である必要はありません。必要なのは、自分らしく、自分の目標に向かって、日々前へ進む自分を見つめることです。何かに迷う時は、自分に誇りを持つことができるもの、なりたい自分に近づけるものを選びましょう。人生とは結局、自分というプロジェクトなのです。


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