人生は時間ではなく感情で測られる

08 10月, 2020
パーソナルストーリーは、感情や克服して来た恐怖や心に中に一生残る幸せな瞬間のインクで描かれます。大切なのは生きた年数ではなく、経験した感情や感覚なのです。

人生は感情で測られます。その強い心理生物学的反応が、私達の存在に真の意味という輝きをもたらしてくれるのです。喜び、幸せ、驚き、恐怖、悲しみ、楽しみ、憧れなど、これらすべてがポジティブであってもネガティブであっても、自分が何者であるかの決定要因となり、行動に影響し、そしてすることすべてに意味を与えます。

作家で活動家のヘレン・ケラーは、この世でもっとも美しいものは、見ることも触ることもできず、心で感じるものだと言っています。これは彼女だからこそよくわかっていたことです。ヘレンケラーは耳が聞こえず目が見えなかったため、私達が見過しがちな感覚や繋がり、感情といった目に見えない潜在的なものを通して現実を学び経験したのです。

人間は社会的生物だとよく言われます。脳は論理的な臓器で、多くの細胞や相互に接続された組織が、思考、決断、行動を形成します。しかし現実的に人間は、非常に感情的な生物でもあります。脳が理解する唯一の言語が感情の言語だということも少なくありません。

この特性は非常に優れたものですが、信じがたいほどに複雑でもあります。この観点で考えると、感情をコントロールしやすくなり、また深く楽しむことができるでしょう。

人生 感情

人生は感情で測られる:喜びの時間、平穏な日々、悲しい時

感情により日々の生活は様々に導かれます。身体的にどう感じるか、恋をすると鼓動が速くなり、ストレスを感じると胃に穴が空くのも感情の影響です。また、様々な状況での行動や考え方にも影響を与えます。

人生は感情で測られます。感情は人生に音楽をもたらすような複雑な楽譜を作るのです。このような心理生理学的反応は健康や幸福へのカギです。感情をコントロールし感情に意識を向けることは、長期の幸せにも関わります。詳しく見ていきましょう。

感情は、自分が何者であるか、どんな影響を受けて来たかを教えてくれる

悲しいことに、人生は幸せの糸のみで紡がれているのではありません。私達の存在という特別な織物には悲しみや喪失などの色も混ざっています。この複雑な織物の色やコントラストの中に、人生の力や美しさがあるのです。

すべての感情はそれぞれ力をもっており、私達のストーリーや自分がどうなるかを定義します。例を挙げましょう。例えば、恋人との嫌な別れは長く続く傷となり、エネルギーが奪われるものとなることもあるでしょう。この痛みは耐えがたいもので、新たな恋愛を始める気が起こらないかもしれません

これは珍しい例えではなく、中には生きたい、感じたい、経験したい、夢みたいという確固たる思い、レジリエンスや強さという感情の布を選ぶ人もいます。人生は感情で測られるものであり、つらいものもありますが、その痛みだけで経験を紡がなくてもいのです。

感情 人生

幸せとは適切な感情を適切な時に抱き、その対応法を知ること

カナダの心理学者レス・グリーンバーグは、感情焦点化療法の創設者のひとりです。著書『Emotion-Focused Therapy』の中で彼は、感情のコントロールにおいて人は迷子になったように感じることがよくあると記しています。後先を考えずに私達は感情を抑圧し、そらし、また言葉にすることができずに苦しみ、圧倒されます

幸福とは、適切な時に適切な感情を抱き、後にその感情をどう対処すべきか分かっていることであるということを、私達ひとりひとりが理解すべきです。これはどういうことでしょうか? 例えば、誰かに責められた時、あなたには怒りを感じる権利があります。しかし、怒りを覚えたからといって、暴力をふるうべきではありません。賢く断定的に対応すべきです。

また、大きな変化や不確かなものに対し、怒りや恐怖を覚えるのは悪いことではありません。これらの感情は正常であり予期されるものであることを認める必要があります。このメンタルヘルスの原則を理解することで、新たな状況や個人的状況に、より上手く対応できるようになります

 

人生は感情で測られる:感情から学ぼう

人生は時間によって測られるものではありません。幸せ、願い、希望、興奮、悲しみの小さな瞬間、感情により測られるものです。自分の得た経験だけでなく、感情も私達を構成する要素になっています。これにより私達はユニークな存在になるのです。

乗り越えた恐怖、流した涙、忘れた苦しみ、成功や幸せへと導かれた夢から一人一人ができています

道の途中で物事を置いていかなければならないことは事実ですが、新しい機会やワクワクする冒険へと道は開きます。結局は人生においてこれがすべてなのです。1日1日を充実させ、ひとつひとつの感情をしっかり感じましょう。

  • Greenberg, Les (2002) Emotion-focused Therapy: Coaching Clients to Work Through Their Feelings. American Psychological Association