自分の欠点を受け入れる方法とは?

自分の嫌いな部分があるのは、不安や自分が何者であるかを受け入れられないことに原因があるかもしれません。
自分の欠点を受け入れる方法とは?
Valeria Sabater

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Valeria Sabater.

最後の更新: 21 12月, 2022

自分の欠点を受け入れるにはどうしたらいいでしょう? 自分に関し嫌いな部分を尋ねられた時、どう答えたらいいか迷う人はたくさんいます。「たくさんありすぎる」と言う人もいれば、傲慢で自信家の人は自分には欠点がなく、自分をありのまま受け入れていると言いますが、おそらくこれはうそでしょう。ほとんど誰にでも自分の嫌いな部分や隠したい部分があるものです。人は恥、不安、嫌われることへの恐怖などを隠します。

ここで興味深いのは、正常な範囲内でも、人は自分の特徴を欠点だと決めつけることです。例えば、目立った鼻は欠点ではなく正常な身体的特徴です。ぽっちゃり体型、そばかす、身長が低い、男性型脱毛症などは欠点と捉えられるべきではありません。

ネガティブな自己認識には不安や受容の問題があります。本当の欠点は見えにくいものです。無責任、怠惰、自己中心的、プライドが高いなどについては、変化や向上のために、感性を高める必要があります。

欠点 受け入れる

欠点を受け入れるためのカギ

誰もが良いところと悪いところを持っているものです。人間の美しさは、人を不完全でユニークなものにする相反する要素の組み合わせにあります。例えば、短気が欠点だという人がいます。しかし、時間をかければ、強い特性や忍耐力の不足を認め、コントロールしようと努力はできます。

あるいは、話しすぎて人が口をはさむ時間をほとんど与えない人がいます。これも、それを認識し、その責任を持つことで、コントロールすることができます。確かに、これらであなたの性格の一部が決まり、また、時々問題になるかもしれません。それでも、あなたが悪い人だということを意味するものではありません。

欠点を受け入れるための最初のステップは、非常に基本的なものです。まず、自分の嫌いな部分が本当に欠点であるかを見極める必要があります。

正常な性格や特徴を病気だと思わないこと

単なる自分の性格や身体的特徴である部分を病気だとしがちなのは人間の特性です。少しの恥ずかしさや不安、緊張、我慢できないなどは欠点ではありません。あなたを構成する部分のひとつです。

身体的特徴に関しても同じことが言えます。

では、本当の欠点とは何でしょう? 欠点とは、自分や人を傷つけるネガティブな態度のことです。例えば、嫉妬、憎しみ、傲慢、悲観主義、偏狭、ナルシシズムなどが挙げられます。お分かりの通り、これらの行動や態度があると、良いところとのバランスをとることが大変難しくなります。どんな状況、会話、関係をも不安定にさせてしまいやすいからです。

自分を受け入れることが、自信を持つためのカギ

自分の欠点(欠点ではなく自分の不安からきているもの)を受け入れたいのであれば、自己受容が大切です。少し太っている、シャイである、どもることが自分の欠点だと思うのであれば、まず、自己成長を促す必要があります。

自己受容は自尊心より強力です。自尊心はポジティブな自己像と関係しているだけではありません。つまり、人があなたをどう思うか、どう言うかにより、「心理的筋肉」が作られます。一方で、自己受容は外的強化を必要としません。

さらに、理性感情行動療法の創造者アルバート・エリスは自己受容を彼のアプローチの基礎としています。これは彼の言葉です。「いつも、そう、いつも、うまくできてもできなくても、人が自分や自分の行動を認めても認めなくても、自分や個性、存在を受け入れ尊重しましょう」

これを高めることができれば、自分が欠点だと思っていた部分に対し違った見方をすることができます。

欠点 受け入れる

自分の欠点を受け入れるには?

攻撃的なコミュニケーション、不寛容、嫉妬、他人の観点が理解できないなど…人との関係の問題の原因となる、非常に難しい欠点を受け入れたい時、それを識別する方法を知っておくことが非常に重要になります。

多くの人が、このような明らかにネガティブな性質を認めて責任を持とうという謙虚さを備えていません。しかし、これを乗り越え認めることができたなら、次は「欠点を受け入れる」だけです。本当の欠点を永遠に持ち続けたくはないですよね。必要なのは変容なのです。

変化させるためには、その裏にあるものを知る必要があります。例えば、嫉妬や妬みの裏には自尊心の低さが隠れています。また、攻撃的なコミュニケーションには感情マネジメントの乏しさやソーシャルスキルの欠乏が現れています。これらの欠点の変容には、多くの場合セラピーが役立ちます。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。