人生における3つの絶対的な真実
歴史を通して、多くの宗教的、イデオロギー的、政治的、そして科学的真実というのは事実無根だということが分かっています。かつて絶対的に真実だとみなされていたものが発見やイノベーションによってその根拠を失っていったという話は多く存在します。
「真実」は大きな物議や血生臭い戦争、そしてひどい虐待の源となってきました。 ガリレオは自分が裏付けた真実が当時教会が認めていた真実と矛盾していたために、それを撤回しなければいけませんでした。
アレクサンドリア図書館という図書館は、侵入者の意見では、コーランと矛盾する真実を蔵書していたかもしれないという理由で焼失してしまいました。同様に、多くの男女が亡命や迫害に追われ、更には他人にとっては不快な真実を守るために死亡したりしました。
近年では、真実が相対的であるという考えが人気になってきています。真実が多くの要因に対し相対的であるということは事実ですが、絶対的な真実が存在するということもまた事実です。それを裏付ける、議論の余地のない事実が存在します。以下は3つのそうした絶対的な真実です。
1. 私達は皆、必ず死ぬ
これは時が刻み始めた時から私達と共に存在する真実の一つです。テクノロジーの進化や宗教的な説明でそれを否定できるものはありません。私達は皆必ず死ぬというのは絶対的な事実なのです。あなた、私、愛する皆、道端で通り過ぎる皆、テレビで見る皆、全員です。
信者の中には地球での生命の後、私達は別の永遠の生命を生き続けると論じる人もいます。あるいはその生命の後に、別の生き物に生まれ変わるため、生命は永遠だと論じる人もいます。しかし、真実は私達が今生きている人生は必ず終わるということです。死後何が起こるかというのは知り得ないことですが、この体と今あなたを生きている人格が死ぬという事実は疑問の余地がないのです。
皆、この絶対的な真実に気づいているべきです。私達の人生の最終章は死です。もし私達がそのことにもっと自覚を持っていれば、おそらく、生きている一日一日が貴重なものであることに気づくことでしょう。なぜなら、それは人生の中で生きている日が一日減っているということでもあるからです。
2. 私達は皆、男女が一つになることによって生まれた
各自の性的指向に関わらず、そして同性同士の親がいる家族があり得るかどうかについての議論に突入することなく、真実は人間の命が存在するためには、精子と卵子、あるいは言い換えると男女の性細胞の結合がなければならないということです。
新しい命は研究室や、代理子宮やどこででも作ることができます。しかし、雌性配偶子と雄性配偶子の結合は新しい人間が作られるためには常に必須です。
人によってはクローン技術は生殖手段である、そしてこれが既に使用されている噂があると言ったりするかもしれません。しかし、こうしたことが万が一起こったとしても、クローン技術で生まれた物は正確には新しい命ではなく、むしろ既に存在する生物の繰り返しなのです。
3. 私達は皆、女性から生まれた
全ての人間は女性の子宮の中で懐胎します。科学的進歩でこれを変えることができるものは、少なくとも現時点では存在しません。体外受精はまさに受精そのものです。しかし、この受精によって生まれた物は、新しい人間へと成長するには女性の子宮に着床されなければなりません。
何千年もの間女性は差別され続けてきましたが、私達は皆、彼女たちのおかげで自分の命があるのです。妊娠したり出産できる男性はおらず、また人工子宮にもそれはできないのです。
明らかに、これら3つの絶対的な真実は人間の存在の神髄に触れています。私達は皆死に、男女が一つになることで生まれ、また女性から生まれています。こうした真実は存在する間に最も重要な瞬間である初めから終わりまでについて語っています。こうした真実から各自が見出すことができる結論は全く個人的なものです。しかし、それらはそこに存在し、考えるためにあるのです。