熟睡の秘訣
熟睡はぜいたくなもので、誰もが手に入れられるものではありません。毎日よく眠り、体を回復できない人が増えています。不眠症は、多くの人を悩ませる現代病です。
日々の活力は、夜にしっかり休めたかどうかに影響されます。熟睡すると頭がさえ、日々の問題に向き合うエネルギーを蓄えられます。学習能力が上がり、長期記憶が保護されます。
熟睡は体を「きれいに」します。睡眠が代謝を調整しているため、神経系から毒を出すことにもつながるのです。よく眠りましょう!ここでは熟睡の秘訣をお教えします。
「ポプラの木が揺れ、遠くで水の囁きがきこえる中で眠る、なんて幸せだろう!」
-ホセ・ソリージャ-
1.就寝時の儀式
就寝時の儀式とは、毎日就寝前に何かをするということです。その日体に貯まった緊張を解き放しましょう。頭の中にはいろいろな考えが巡っているかもしれません。その日に起こった出来事を思い返し、何が起きていだろうと想像するかもしれません。
就寝時の儀式には、読書や入浴、深呼吸などが良いです。何かを儀式化することにより、体が自動的に睡眠に入る準備をするようになります。
2.寝る環境を作る
環境は眠りの質に大きく関わります。音・光・温度は特に重要です。どれかが邪魔をすると熟睡できません。
さらに、寝る場所は、体を休め、眠るところでなければなりません。ベッドで本を読んだり、テレビを見たり、ネットサーフィンをすることはあまりお勧めできません。皆がしがちですが、これは寝づらい環境を作ってしまいます。心と体は、ベットを、リラックスしたり、休む場ではなく、活動や刺激の場所と捉えるようになります
3.時間とリズムの調整
就寝前の数時間は活発になりすぎないようにしましょう。エネルギーを多く必要とする活動から、受け身の活動へと少しずつ変えていきます。1の儀式を取り入れると、うまく活動のレベルを下げることができます。
また、消化も関係します。就寝前2時間は何も食べないようにしましょう。飲み物も消化を必要とするため同じです。特にアルコールは厳禁です。アルコール摂取は、短時間でみると体をリラックスさせますが、神経系に作用し睡眠の妨げになります。
4.運動
熟睡のために何か一つするのであれば、就寝前の軽い運動です。活動レベルを下げ、適度に保ちます。散歩がお勧めです。どんな運動もやりすぎは禁物です。就寝前の軽い運動は筋肉を弛緩させ、貯まったコリをほぐします。10分程度の運動で充分です。
5.リラックス
リラックスは眠りを深くします。複雑なことをする必要はなく、自分に合った方法を見つけましょう。例えば、息を吸いながら筋肉に力を入れ、息を吐きながら力を抜きます。これだけで、心と体を休ませる準備ができます。
5分間、ひとりで深呼吸するだけでいいのです。頭を空にし、一日の出来事に感謝し、解き放ちましょう。
以上が熟睡の秘訣です。小さなことを毎日続けることがカギです。一日で効果はみられないかもしれませんが、続けることで朝起きた時の気分が変わってきます。