カオスを生き抜くための仏教の知恵5選

カオスを生き抜くための仏教の知恵5選

最後の更新: 12 3月, 2019

この世が平和な場所だったことは一度もありません。歴史上のどの時代でも、ネガティブな出来事が起こっていました。私たちが現在生きているこの世界では、常に全てがカオス状態にあるように見えます。しかし、このカオスに対処するための仏教の知恵がいくつかあるのです。

現代社会の主な問題の一つに、私たちには思考するための時間が十分にない、と言うものがあります。物事を分析したり瞑想したりする習慣は、かなり重要です。それを分かっていながらも、他にやるべきことが多すぎてこういった習慣を身につけるのが難しいのです。

「混沌の中から、シンプルなものを見つけてください。不調和の中から調和を見出してください。困難の只中に好機が潜んでいるのです。」

-ブルース・リー-

私たちは時折、一人でじっくり考えるための時間を確保する必要があります。しかし、どこから始めればいいのかわからないケースも見られます。カオスと向き合うための仏教の知恵は、試してみるのにピッタリのガイドラインと言えます。以下が、そのうちの5つです。

1. 愛するものを特定する

大げさに聞こえるかもしれませんが、そうでもありません。たいていの人が、自分たちがどんなものを愛しているのかはっきりとは分かっていないのです。自分自身について理解し、生活にポジティブな時間を設けられるようにするには、少なくとも自分にとって何が一番大切なのかを知っておくことは必要不可欠です。

芝生に寝そべる女性

心から楽しめた出来事や活動をリストにしておくのがオススメです。例えばパートナーとの食事、ペットと遊ぶこと、森の中を歩くこと、などです。リストは長いほどいいでしょう。大好きな活動があったとしても、日々のルーティーンに縛られすぎて、それを忘れてしまっていることが多々あるのです。

2. 動き続ける

平和で静かな、思考のための時間が必要なのと同様に、活動的な時間も重要です。ですが、日々の生活にハードな運動を取り入れろと言っているわけではありません。身体のために、ダイナミックな動きを取り入れるべきだという意味です。

カオスと向き合うための仏教の知恵は、ある種の身体的な活動を取り入れることです。身体の健康のために使える時間をいくらか設けてください。感情的な豊かさの大部分は、この時間次第で変わってきます。健康な身体は心を健康に保ちますし、逆もまた然りです。

3. おしゃべりを減らし、会話を増やす

近年の大問題が、おしゃべりばかりが横行し、会話と呼べるものがほとんどないことです。取るに足らない、不必要な日々のやり取りで溢れています。まるで、明確な目的なしで人々と交流しなくてはならないという暗黙のルールが存在しているかのように見えてしまうほどです。

こう言ったやり取りは、あなたのエネルギーを奪うだけです。疲れさせるわりには、返ってくる利益はほとんどありません。これが、おしゃべりを減らしてきちんとした会話を増やすべき理由です。コミュニケーションにはきちんとした価値を見出すべきなのです。つまり、言葉は頭脳を強くも弱くもできるので、人と関わる際には注意深くなる必要があるのです。

カオスを生き抜くための仏教の知恵5選

4. 創造性を探求する、カオスを生き抜く仏教の知恵

創造性は、自分自身を刷新し、違った観点から物事を見ることができるようにしてくれます。自己を表現する能力を育んでくれ、内に眠るクリエイターを呼び覚ましてくれるのです。創造性は、その人の持つ様々な面を表に出させてくれるので、とても特殊な幸福感を生み出してくれます。

アート、工芸品作り、ゲームなどは自らの創造的な面を探求するのに直結するやり方です。競争や自慢のためではなく、探求のためにこういった分野の活動に没頭してみるべきです。これらの活動は、心から楽しむことができ、それにより自身が鼓舞されて初めて本物になります。毎日のカオスから逃避する術でもあるのです。

5. 誠実であれ

私たちはよく、体裁を繕うのにかなりの時間とエネルギーをかけすぎてしまいます。他の人々の意見に左右されすぎていることに気づかないことすらあります。これでは息苦しい刑務所のようです。しかし、こういった社会的な抑圧や、私たちを目標から遠ざけてしまうだけの環境から抜け出すために努力すれば、もっと気分良く暮らせるかもしれません。

あなた本来の個性を発揮できるレベルに到達すれば、肩の荷が降りてグッと楽になれるでしょう。間違った自己イメージを維持しようと必死になる必要など一切ありません。最も重要なのは、等身大の自分で居続けるよう試してみると、心の平安が訪れるということです。この状態なら、もっと効率的にカオスに立ち向かうことができるのです。

リラックスする女性

カオスと向き合うためのこれらの仏教の知恵は全て、自分自身との本物の結びつきをもち、未知の事柄にまで観点を広げ、無関係なものは排除していくための案内役を務めてくれます。幸福感を高め、自己の調和を試すのにはうってつけの素晴らしい方法であることは間違いありません。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。



このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。