家族が集まった際の5つのヒント
年の瀬になり、職場のクリスマスパーティーや家族のパーティー、友達との集まりがあるでしょう。家族と集まったとき、嫌なことが起こるという訳ではありません。しかし、各家族にはその家族内の対立があり、クリスマスパーティーはそれが浮き彫りなる良い機会です。どのようなケースにおいても、クリスマスというのは一年の中でも多くの大人にとって難しい時期なのです。
対立というのは家族生活の一部だと言っておくべきでしょう。時に家族といて嫌な気持ちになることもあります。これは普通のことです。しかし、その対立が未解決のまま悪化すると、危険なことになります。そしてそれがクリスマスイブのディナーやクリスマスのランチの時に爆発しかねないのです。このようなことに身に覚えがありますか?もしあるのであれば、前からある対立が家族の集まりを台無しにしないように手助けしたいと思います。
この記事では、家族の集まりを成功させるための5つのアドバイスをご紹介します。これらのポイントは、問題を抱えている(あるいは過去に問題を抱えていた)人々と一緒にいるのに役立ちます。それだけではなく、このアドバイスに従うことで、集まりに積極的に参加して、賑やかに楽しむことができます。場の空気が悪くなったり、対立が起こりそうになった時に備えて、ここでご紹介するアドバイスを参考にしてみてください。
休暇における家族の集まりを成功させる5つのキーポイント
1.挑発に乗らないこと。もし何か話し合うことがあったとしても、今はその時ではありません。
もし誰かと未解決の問題を抱えていたら、機会を得たときに解決させたくなるものですよね。その人と話をして、問題を終わらせたいと思うのは理解できます。しかし、誰かと対立してるときは、気付かないうちにその人を怒らせてしまったり、自分自身がイライラしてしまうかもしれないのです。
このような状況では、できるだけ早くイライラする可能性のあることを特定することが重要です。そして、会話を中立的な主題に向けるようにしましょう。仲良く会話ができるようになれば、緊張もほぐれていきます。センシティブな内容を話すのに家族のクリスマスパーティーが最適な時ではないということは確かです。
「仮に大家族の中で暮らしていたとしても、自分の許可なしには誰も入ることができないパーソナルスペースを確保しておきましょう」
-アレハンドロ・ホドロフスキー-
2.家族全員で一緒にいることが幸せだと感じてくれる人のことを考えましょう。
家族内には、ママ、パパ、またはおじいちゃんなど、家族全員で一緒に過ごすことをとても嬉しく思っている人たちがいるはずです。それ以外の人たちは、その人を幸せにしたいという理由で家族の集まりに参加しているのです。なので家族と一緒に過ごしたくないと思っている時は、自分が行動することで愛する人を幸せにできるという事実に目を向けてみましょう。
3.分析を重ね、自分自身に素直になること。自分が何に悩んでいるのか、そしてそこに解決策があるのか考えましょう。
誰かの近くにいることが自分の悩みになっているであれば、その本当の理由を見つけ出さなくてはいけません。その悩みの種を変えることができるか?その人には悩みの種となるような特徴があるのか?このようなことに答えていくことが、対立によって生じた感情をコントロールする基礎的な要素となります。もしかすると、悩みの種は家族の性格にあり、それを変えることはできないかもしれません。そのような場合は、自分自身が我慢できるように努力する必要があります。または、それによりそのような性格の人からの被害にあう状況を避けることもできます。
なんにせよ、家族の集まりで誰かを変えようとしても、それは最適な機会ではありません。どれだけ自分にやる気あり、どれだけその人が変わる必要があったとしても関係ありません。タバコの吸いすぎや小食を注意したりするのに家族の集まりは適した機会ではないのです。一年後までにそれが出来ていれば良いだけなので、誰かを傷つけるかもしれない発言でパーティを台無しにするのはやめましょう。自分の発言がそこまで不快感のないものだと思っても、グッと我慢するのです。
4.家族の集まりの最中に対立を起こす価値があるかどうかを自分自身に語り掛け考えましょう。
イラっとしても、数分間時間をとり、今喧嘩を始めることに意味があるのだろうか?と反省的に自分自身に語り掛けてみましょう。「自分に語り掛ける」とは、自分のために自己指導するという意味であり、自己指導とは自分を正しい方向に導くことです。
言い換えれば、自分の脳内に命令を下すように自分を言い聞かせるということです。自分自身に穏やかに落ち着くように伝えることで、家族と簡単に接することができるようになり、首尾よく集まりを終わらせられます。
「家族間の絆とは血のつながりではなく、他者の人生に対する尊敬と喜びである」
-リチャード・バック-
5.限界まで我慢せず、手遅れになる前にその場から立ち去りましょう。
回避することは必ずしも悪い対処方法ではありません。複雑な状況や話し合う場所や時間がない時には最適な方法だと言っても良いでしょう。自分は怒りが限界に達するとコントロールを失い、他人を不快にさせてしまうタイプだということが分かっているのであれば、回避することは最適な選択肢なのです。忍耐力がないときに、怒りをコントロールすることは現実的ではありません。
クリスマスが来る前に、家族との境界線を設定しておくことも重要です。家族の形はそれぞれ違います。自立心の強い家族もいれば、距離が近い家族もいます。自立心が強い家族なら、各家族の生活の間にひかれた境界線を尊重しています。そのようにすれば、家族の集まりがあったときにやらなければならないことは既に完了しています。
一方で、距離の近い家族では境界線があまり明確に引かれていません。このようなケースでは、家族の集まりがある前にそれを設定しておくのが得策です。なぜなら、家族の集まりというのは自分のしたいことを主張するための機会ではないからです。そして、その時に自分の人生に過度に関与してくる家族を払いのけるのもやめたほうが良いでしょう。
いずれにせよ、常に家族の中で境界線は引いておくべきなのです。自分が共有したいことは明確にしておきましょう。そして、いつ自分にアドバイスが必要で、いつそれが不必要なのか伝えておくことが重要です。仮に家族の大半に反対されたとしても、自分のことは自分で決める権利があるということを覚えておきましょう。
最後に、家族の集まりのポジティブな側面を楽しみ、休暇を満喫しましょう。自分のエネルギーと意識をポジティブなことに集中させましょう。我慢強く過ごし、対立を起こさないということを忘れないでください。そうすることで、家族全員を不快な思いをさせることがなくなります。休暇中のあなたの態度が、他の人々の幸福に大きな影響を与える可能性があるということを忘れないでおきましょう。