子供のためのリラクゼーションエクササイズ

子供が非常に優れていることがあるとすれば、それは想像力です。彼らの思考は自由で、それを使ってリラックスさせてあげることができます。
子供のためのリラクゼーションエクササイズ
Gema Sánchez Cuevas

によってレビューと承認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

によって書かれた Sara Clemente

最後の更新: 22 12月, 2022

子供の発達にとって、遊びは必要不可欠な要素です。子供たちは走り、飛び、踊り、動き、物事に興味を持つ必要があります。しかしそうは言っても、ときにはリラックスし、落ち着かなくてはいけない時もあります。この記事では、子供達の体と心の健康に良い影響を与えるリラクゼーションエクササイズについてご紹介します。

リラクゼーションエクササイズのテクニックを子供達に教えることで、不安感やストレス、不眠症などを軽減させることできます。さらに、子供達は自分の感情や行動をよりコントロールできるようになり、気分も向上します。そして、このエクササイズでは、子供達がリラックスして落ち着くために退屈することもありません。それでは、楽しいリラクゼーションエクササイズを見ていきましょう。

ヤコブソンとシュルツの手法

ヤコブソンの手法は、世界中で最も有名なものの1つです。このテクニックには集中力と異なる筋肉や筋肉群の連続したリラックスが求められます。

方法は至ってシンプルです。床に横になりながら、子供に自分の体の異なる部位に力を入れ、それを解放するように伝えます。そうすることで子供は、解放感が徐々に全身に広がっていくのを感じとるはずです。はじめは手や首などの個別な筋肉群から始めていくと良いでしょう。練習を重ねたら、徐々により難しい部位の筋肉で試していきましょう。

子供のためのリラクゼーションエクササイズ

シュルツの手法は、6歳以上の子供に適している自律的なリラクゼーションエクササイズです。シュルツは、その手法を体重と体温の感覚に基づいて、上部と下部という2つのレベルに分けました。

この手法では床に横になりながら、子供により重さを感じる(足や腕)部位と一番暖かく感じる部位に意識を集中するように伝えます。子供が変化を体感し、体の緊張や重さから解放されたと感じたら、同じことを上部の体にも行います。そして、筋肉がリラックスするまでこれを続けます。

子供達にこれらの指示に簡単に従ってもらうようにするには、彼らに自分がロボットになったと思うようにしてもらいましょう。それにより、子供たちは初めは人形やロボットのような動きをする必要があり、リラックスするためには、全身の筋肉の緊張を解放した柔らかい体でぬいぐるみに変身しなくてはいけません。

ルジューゲーム

ルジューゲームは、最も面白いテクニックの1つです。フランス語で、このルジューとは「リプレイ」を意味しています。では見ていきましょう。

この手法では、人生の本質とは対になっていることから作られていると考えます。暑い-寒い、昼-夜、上-下、黒-白、行動-休憩などです。ルジューゲームのテクニックでは、これらの対となっていることに基づきながら子供達にリラクゼーションエクササイズを行います。

そのために、このゲームにはゆりかごを真似したような揺れる動作が数多く用いられます。子供は前後左右に揺れ動くために全身の筋肉を使うことになります。

このゲームの効果は、子供が自分の体の一部に力を入れ、その他の部位を柔らかくリラックスさせることができたときにあらわれます。つまり、しっかりと体をリラックスさせることができたときにのみ、効果的に揺れ動くことができるのです。

もう1つのゲームはストレッチです。これは、小さな子供たちにストレッチとリラックスの感覚の区別を教えることができます。例えば、子供達に手を広げ、出来るだけ広くそれを伸ばすように伝えます。そして、その状態を数秒間キープした後に、ゆっくりとリラックスするように伝えます。これを数回繰り返すと、ヒリヒリとするような感覚を感じるようになるはずです。

友達とのアクティビティ

時に、子供達が追っかけっこをしてしまい、なかなか落ち着かせられないこともあると思います。そして、興奮した後に集中することはさらに難しいことです。そんな時は、羽ぼうきエクササイズを試してみましょう。

このアクティビティの方法はとてもシンプルです。BGMとしてリラックスできる音楽を流しつつ、子供たちを二人組に分けます。一人の子は床に寝転がり、もう一人の子は音楽に合わせながらパートナーの子の体を羽ぼうきで撫でます。そして、一人が終ったら役割を交代します。

このアクティビティに似たものに、ソフトボールを使ったものがあります。このアクティビティも同様に二人組で行います。一人目が目を閉じて床に寝転がります。そして、もう一人が石鹸を使うように、ソフトボールで寝転がっている子をマッサージします。

楽しいイメージを視覚化する

子供が非常に優れていることがあるとすれば、それは想像力です。彼らの思考は自由で、それを使ってリラックスさせてあげることができます。そして子供たちを落ち着かせる良い方法の1つは、それを視覚化することです。

子供に床に横になるように伝え、数分間自分の呼吸に集中させましょう。次に、大人が声に出して言っている言葉に集中するように伝え、大きく穏やかな草原を思い浮かべさせます。そして、その草原の匂いや鳥のさえずり、花の感触を感じるように伝えます。

子供のためのリラクゼーションエクササイズ

視覚化には非常に多彩な用途があります。ビーチや山、匂いなど、自分の好きな地形に合わせて個別化していくこともできます。大人の想像力では可能性に限界がありますが、この手法の主なゴールは子供をリラックスさせながら楽しませることにあるのです。

言い換えれば、子供達が予想もしない方法でリラックスさせるということです。これを達成するためには、大人が子供の見本となって適切な行動をとることが大切です。子供にとって、真似するということは新たなことを学ぶ上で重要な方法であるということを覚えておいてください。

最後に、これらのリラクゼーションエクササイズは大人にも有効です。結局のところ、心から若くいることが大切だということですね!


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。