心から与えること:共感的・非暴力コミュニケーション

2019年9月7日

言葉は、諸刃の剣です。深い人間関係を構築することもあれば、それを破壊して痛みを生み出すこともあります。

心から言葉を発して、自分のコミュニケーションを意識することは、健全な人間関係にとって重要です。だから、共感的・非暴力のコミュニケーションが大切なのです。

アメリカの心理学者マーシャル・B. ローゼンバーグは、60年代初期に新しいタイプのコミュニケーションを開発します。これは、人が共感的になる能力に影響を及ぼす要因を研究していた最中のことでした。

彼の意図は、子ども時代から気になっていた2つの疑問に答えることでした。1つ目は、何によって人は思いやりの本質から離れて、暴力的で攻撃的にふる舞うのかでした。

そして2つ目は、最も逆境の時でも思いやりの姿勢を継続的に持つ人がいる理由です。

その答えは、非暴力コミュニケーションの構築でした。それではこれを深く見ていきましょう。

「人生に必要なのは思いやりだ。相互的に心から与えることに基づいた、わたしと他人の間の流れである。」

-マーシャル・B. ローゼンバーグ-

共感的・非暴力コミュニケーション

コミュニケーション方法が分かっていないことで、たくさんの人間関係が悪化します。同じように、良くないコミュニケーションは大きな対立を生み出します。私たちは、話すことがコミュニケーションと同義語であると思ってしまいますが、もう一つの「聞く」ということを忘れてしまっています。

この問題の解決策は、ローゼンバーグ氏の非暴力コミュニケーションです。このタイプのコミュニケーションの基礎は、心を開くということです。

このタイプのコミュニケーションを実践すれば、自分自身とつながることができます。それゆえに、他人とつながることもできます。結果、自然と思いやりが生まれます。

ハグ

言語的、非言語的言葉に関連する能力は、この種のコミュニケーションの基礎になっています。極端な状況においても、人間らしくい続けることを可能にします。

別の言葉で言えば、この焦点によって衝動を制御することができます。状況がどんなものであっても、どんなに状況に委ねてしまうことが容易な場合でもです。これらの能力を使えば、心からの正直なコミュニケーションを維持出来ます。

共感的・非暴力コミュニケーションによって、自分の表現方法や相手の話の聞き方が再構築されます。

お分かりいただけるように、これは特に新しいことでもありません。このようなタイプのコミュニケーションを成り立たせている要因はかなり前からわかっていました。鍵は、それを取り戻して、気づき、日々の生活に適用することです。

共感的なコミュニケーションの要素

非暴力コミュニケーションは、かなり変容的です。非暴力的な方法でコミュニケーションをとることは、自分のニーズを超えて、他人の欲求にも耳を傾けることです。習慣的・自動的反応をさせないことです。それでは、これをどのように行ったらよいでしょうか。

ローゼンバーグによれば、心から与えるためには、良心の光を使って4つのエリア(非暴力の4つの成分)を照らして行くことが大切です。

  • 観察。その場で起こっていることを観察することがはじめの要素です。相手がすることが気に入るか気に入らないかを表現する方法を知ることが鍵です。非難的ではない方法で行わなくてはいけません。なぜなら、ジッドゥ・クリシュナムルティが言っているように、非難せずに観察することは最も高貴な人間の知性のあり方だからです。
  • 感情。2つ目の要素は、どのように感じているか試すことです。傷ついているのか、幸せなのか、苛立っているのか。ポイントは、今の感情や感覚を特定することです。
  • ニーズ。3つ目の要素は、自分が特定した感情に、どのような自分のニーズが関係しているか見ることです。
  • 要求。非暴力のコミュニケーションの最後の要素は、相手や自分の人生を豊かにするために、相手にしてもらいたいことに注目することです。これを実現するには、特定の要求をする必要があります。

ハート
非暴力コミュニケーションは聞くこと

非暴力コミュニケーションは、自分を正直に表す能力だけではありません。これは、共感的に相手からコミュニケーションを受け取ることでもあります。

上にあげた4つの要素に注目し、相手もそうできるように支援することで、本当のコミュニケーションが起こります。これは、両者の見解とも機能する2方向のコミュニケーションです。

自分で観察して、感じて、自分の人生を豊かにすることを特定します。その一方で、相手が観察し、感じて、欲して、人生を豊かにしてくれるものとは何でしょう?

思いやりのある会話

非暴力コミュニケーションは、思いやりの言語です。内面のつながりと正直で心からの絆です。

ただのコミュニケーションの種類以上に、これは姿勢です。自分の内面的な動きに責任を持たせる姿勢です。

「他人とコミュニケーションをとる方法が、人生の質を決める。」

-トニー・ロビンズ-

手

衝動に駆られて後悔するようなことを言う前に、立ち止まって自分に耳を傾けてください。そうすれば、自分を理解して、他人を理解しようとするようになります。

叫んだり軽蔑したりすることは役に立ちません。沈黙と落ち着きは、暗い瞬間を照らしてくれる役立つツールです。

コミュニケーションの仕方が、日々の生活に影響することを覚えておきましょう。非暴力的なコミュニケーションは、人生に広がります。同じように、他人の人生にも広がっていきます。

Rosenberg, M. B., & Ebooks Corporation. (2003). Nonviolent communication : a language of life. Nonviolent Communication Guides. https://doi.org/10.1108/10444061211249029

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Rosenberg, M. (2003). Nonviolent Communication: A Language of Compassion. Gendering war talk.