問題に立ち向かえますか?それとも避けてしまう?

問題と向き合うことと、問題に対処することには大きな違いがあります。前者は、問題が発生したときに真っ先に感じる感情のままに問題と向き合うことを意味し、後者は、より高い成熟度をもって問題を克服することを意味します。
問題に立ち向かえますか?それとも避けてしまう?
Gema Sánchez Cuevas

によってレビューと承認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

によって書かれた Raquel Lemos Rodríguez

最後の更新: 13 7月, 2024

私たちは嫌な状況にほとんど毎日出会います。最悪の気分になってしまうような状況です。それに対して抗い、叫び、反抗し、多くの場合考えなしに行動してしまいます。つまり、コントロールを失ってしまうのです。しかし正しい視点に立てば、この同じ困難や問題に対して違った見方ができるようになり、不適切な反応を完全に変えることができるのです。

あなたが問題に立ち向かうか避けるかは、状況だけによるものではありません。それは私たちが意思決定をする中に根っこがあり、時に無意識的であることもあります。知らないうちに避けていることもあれば、問題に立ち向かうこともあります。これは成功するか失敗するかを決める2つの選択肢です。

困難を避けるか、それに対峙するかという選択肢は、あなたが成功するかどうかを決定します。

問題を避けることは心を疲弊させる

問題を避けていると、あなたがコントロールを失う可能性が高まります。問題を冷静に見られなくなって、最初に感じたことに流されてしまいやすくなるのです。私たちの感情は私たちをコントロールし、私たちが感情にそうさせています。しかしこのように感情を自由にしておくと、たいていの場合はその対価を払わなければなりません。つまり、自分が考えなしにやったことや言ったことを後悔するのです。

気づくことさえないまま、あなたは意味のない口論やけんかをしていることがあるでしょう。そしてそうすることで心が疲弊し、時には体も疲れてしまうこともあります。実際、あなたがこの状況を別の視点から見られたら、どれだけ些細なことを大げさに思っていたかに気づくでしょう。

心を自分で疲れさせてしまう

何かに対して衝動的に反応してしまったことはありますか?そんなとき、あなたは自分の防御的本能にやりたいようにさせてしまっているのです。しかしきちんと考えてみてください、あなたは危険になどさらされていません。ときに衝動は、あなたのエゴを守るために出てくることがあるのです。

問題を拒否することはあなたにコントロールを失わせ、良い解決法を見つけるのを困難にします。

あなたに起こったことを拒絶し、それを挑戦ではなく脅威や敵とみなすと、忍耐力がなくなり自分を閉じ込めてしまうことになります。クリアに考えることができなくなるのです。そしてあなたの頭の中に後悔の一語がぐるぐる回り続けることになります。

しかし、練習は必要ですが、他の選択肢もあります。かなり頑張らなければならないかもしれませんが、その価値はあります。では、問題を避けるのをやめて、それと対峙するようになるためにはどうしたらいいのでしょうか?

問題に立ち向かうと、成長できる

困難を避けていては、強くなれません。エネルギーを無駄にするだけです。あなたの最も基本的な本能に身を任せてしまっているのです。そうすると状況をきちんと処理することができません。

しかし問題に立ち向かうと、あなたは成長し、強くなり、成熟します。どんな困難にもずっと効果的に対応できるようになります。

あなたの目の前に困難が立ちふさがっても、あなたは立ち止まり、一息つく方法がわかるようになります。そうすれば、ものごとをよりクリアに見られるようになり、最善の選択をすることができるのです。時間をかけていいんだということを知っているからです。

結局、すぐに反応することからは何も得られないのです!必要もないのに焦って反応することは間違いになりえます。後からいらいらしてしまう理由になってしまうのです。

落ち着いてリラックスしていれば、あなたのまわりが全くのカオスであったとしても、ものごとをより知的に考えることができます。立ち止まって一息つけば、解決法はずっと見えやすくなりますよ。

すぐに反応せず時間をかけて

加えて、問題に立ち向かえば、他の人を不必要に傷つけなくて済みます。自分の意見を明確に、あたたかく、かつ相手を尊重しながら言うことで、あなたの視点はよりクリアになり、他の人への批判も個人攻撃として受け取られにくくなります。

自分の問題に対峙したことのある人だけが、自分の強さを知っています。

ご覧の通り、この二つはとても異なります。一つは、自分の問題を避けるために衝動に従うこと、もう一つは自分の問題に立ち向かうための意思決定をすることです。

前者では自分を見失い、感情を処理できず、心をむしばむ後悔でいっぱいになってしまいます。しかし、後者を選べば、自己主張の練習を積み、問題をより効果的に解決する方法を学び、そこから何かを得ることができるようになります。

困難はいつも特別な機会を与えてくれます。それは学ぶための機会です。困難は悲劇ではないし、あなたはその犠牲者でもありません。そう考えてしまうと、問題に対峙するのではなく、それを避けようと思ってしまいます。困難をあなたの物語の一部にして、そこから学んだ教訓から人生をよりよいものにしましょう。

問題に立ち向かおう

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。