「さよなら」はいつでも辛いもの
自分を幸せにしてくれるものから身を引き、人生の新しいチャプターを開くことは、決して簡単なことではありません。何かに「さよなら」を言わなくてはいけないのは辛いことですし、欲しいけれども手元に残しておくべきでないものと距離を取るのは心が痛むものです。
人生のあらゆる場面で、今自分のやっていることを終わりにする決断をする選択を迫られることがあります。新しい仕事を探したり、友人を失ったり、新しい家に引っ越したり、これらは心が折れる経験ですが、それも人生の一部です。一つのことにお別れを告げることで、新しい可能性が開けることもあるのです。
自分の人生に次の物語を足すためには、新しいページが必要です。ただし、前の出来事には終止符を打って新しい紙に書き始めても、前に書いたことのペンの跡は透けて見えるものです。これは、過去に同じような経験をして、新しいページに進む大切さに気づいた人には理解できると思います。
さよならを言うのは簡単ではありません。でも、その痛みを乗り越えれば、その先に待っているものにいとも簡単に適応できることに驚くこともあるのではないでしょうか。時には、何かを失う辛さの方が、心の重荷を抱え続けるよりも健全であることもあるのです。
さよならの後の虚しさ
この筆舌に尽くしがたい空っぽな感情を経験したことのある方もいらっしゃると思います。何かと決別した後には、埋めようがない孤独感が残るものです。自分が慣れ親しんだ環境に別れを告げ、先に何が待ち受けているのかわからない状況に直面し、完全に新しいことに挑戦しなくてはいけないことは、大きな苦難でもあります。
その虚しさは誰もが感じるものですが、その痛みを乗り越えれば人間として強く成長することができます。何かをおしまいにしなくてはいけない時に、その孤独感を乗り越え「さよなら」を言う勇気を持つと言う必要性を学ぶ必要があります。その時は辛いかもしれませんが、あとで振り返ると良い選択だったと思えるはずです。
別れる決断をしたことによる効果はすぐには見えてきませんが、いつか必ずわかる日が来ます。別れを告げたあなたの目の前には、無限の可能性が広がっているのです。一度心の傷が治れば、たくさんのものが待っています。何かにさよならを言うことの効果は、新しいものに出会えることにあります。
必要であれば泣いたり、自分自身に心が癒えるまでの時間を与えたりして、その空虚な気持ちとしっかり向き合うことができれば、その先に待っているものに立ち向かう準備ができていることでしょう。さよならを言うのは辛いですが、一度心が癒えればもう次に同じようなことが起こってもどのように対処すればいいのかわかるはずです。別れを言うことは、人間として成長することなのです。
次に進むには別れを告げなくてはいけない
人生の次のステップに進んで自分の物語の新しい章を書き始めるためには、今あなたを引き止めているものにさよならを言わなくてはいけません。その決断をしても地球は止まりません。あなたは大きな世界の中の小さな一部に過ぎないのです。
恐れという感情は往往にしてすでに見知っている環境にその人を引きとめようとします。新しいものに直面するのは恐怖が伴うものですが、それを乗り越える強さをあなたは持っているのです。
過去を振り返ると、いかに自分の人生は変化に富んでいたかわかると思います。自分自身でさえ、今自分が置かれている状況を予測することは不可能だったはずです。今の自分は過去の自分の選択の繰り返しによる結果なのです。その選択には何かに別れを告げる決断もあったことでしょう。
未知なるものを想像するのは難しいですが、出会いは必ず別れの後に来るものです。決して容易にできるものではありませんが、必ず将来意味のある決断になることでしょう。さよならを言うのは辛いですが、その先に素晴らしいものが待っていることを忘れないでください。