他人を傷つけて癒える傷はない
他人に自分の痛みを投影して癒せる傷はありません。ましてやその痛みを愛する人に投影するなんてもってもほかです。しかし、したいわけでもないのに、時にはそもそも気づかずして、自分がこのような状況に陥ってしまっていることは大いにあり得ます。
自分に対して悪く思うのは悲しいことです。しかし、防衛メカニズムであるかのように、ひねくれた方法を使って自分を守っていることに気づくことほど悲しいことはありません。他人との関係に緊張状態を作り出すことです。自分が内に感じるいらだちを他人に投影します。何が起こっても彼らは自分を許してくれると、どこかで信じているためです。
考えてみてください。出口を見いだせない閉塞感の結果、他人を押しのけてしまったら悪いと思いませんか?誰かがあなたをひどく傷つけたからと言って、壁をきずきあげ、チャンスを与えられるべき人も排除してしまっていませんか?
「心を開いて、誰かがそれを壊すのを恐れないでください。壊れたこころは癒えます。守られすぎたこころはただ石に変わってしまいます。」
-匿名-
わたしたちの心臓は、最も大切な臓器のひとつです。感情の中心としても重要です。こころは、最も気にすべき感情的なコンパニオンです。だから、自分のこころを閉ざしてしまうのは不健康です。もし閉ざしてしまったら、冷たさしか残らないからです。もし苦しんでいるなら、開くことでわたしたちは癒えるはずです。自分の周りの人を傷つけなければ治ります。
ヒーリングのプロセスは自分自身の中で起こる
何らかの方法で外に対して爆発するとき、外的な挑発から爆発するのではありません。それよりも、自分自身の内の傷が爆発するのです。 倒れたところを想像してください。自分自身を傷つけます。きれいにすることもなく、保護することもなく、そのままにします。どうなりますか?
はじめに、感染症を起こすかもしれません。そうなったら元に戻るにはちょっと時間が掛かりますね。誰かがすれ違って、そうするつもりがなくても傷に触れるかもしれません。この場合、痛いし、自分に触れた人に対してネガティブに反応します。問題は触れた人ではなく、すべきときに自分の傷をきちんと処理しておかなかった自分にあるはずです。
「人が他の人を傷つけるとき、自分自身の傷が原因となっていることが多い。その傷が深ければ深いほど、害が大きい。」
-Miguel Ángel Núñez-
こころは不快に感じる状況を受け入れる必要があります。多くのヒーリングプロセスは、苦しみを生み出しているものを乗り越える解決方法とは何かを理解することに関係しています。 忘れたい状況を振り返ることをやめるのは、たくさんの努力と犠牲を必要とします。これを行わないと、状況は終わったかのように思われますが、現実にはそこにとどまり、前に進むことを妨げます。
見られたくない自分の姿を他人のせいにしない
理論的には、みんながこのような考えを常にこころにとめて置けたらいいですね。自分の人生に関わる人がそこにいるのは、あなたを愛していて、あなたが幸せでいることを見届けることに幸せを感じているからです。恩を悪いムードで返したり、彼らを犠牲にして自分を修正しようとするのは間違っています。
「星の王子さま」の作者に敬意を示し、彼の作品全体に渡る前提を考えてみたいと思います。他人に傷つけられた後、人間を含むほとんどの動物の初めの反応は、防衛バリアを築き上げることでした。しかし、すべての人間があなたを傷つけたいわけでもなければ、わたしたちの人生で起こることで彼らが責任を押し付けられるべきではありません。
「一つのとげに引っかかれたからと言ってすべてのバラを嫌いになるなんておかしいよ。実らなかったからといって夢をあきらめることもね。」
–星の王子様-
新しい人間関係を築き上げることを拒否すること、または自分に近しいものとの間に壁を築くことで、わたしたちは癒されるわけではありません。わたしたちを悩ませるすべてがもう一度起こるのを阻止することはできません。自分を助けてくれる人に反したり、もう存在しないと自分に言い聞かせて問題を隠すのはあまり都合がよくありません。自分に尋ねてみてください。もしかして自分はこんなことを他人にしていないだろうか?
自分を甘やかしてあげよう!
上記の問いに対する答えが、わからない、またはイエスの場合は、自分を甘やかしてあげなくてはいけません。自分のケアをきちんと行い、自分自身にチャンスを与え、自分自身に耳を傾け、自分自身を大事にし、自分自身を愛することでしか、他人との調和がとれた幸せな人生を送ることはできません。
必要な時には、「ノー」ということを学ぶべきです。失敗を犯し、座礁し、そこから這い上がることをこころに教える必要があります。それは、感情的なバランスを作り出してくれます。経験のいいことも悪いことも統制してくれます。メインのルールを変えてみましょう。他の人のことを大事に思うなら、自分を気遣いましょう。決して自分を気遣うのをやめてはいけません。
誰かが自分を傷つけたから自分も他人を傷つけることは、何も解決しない悪いふるまい方です。自分で自分自身の癒すのではなく、痛みをどうしていいか知らず他人を攻撃すれば、もっと深く自分自身を傷つけてしまうだけです。