自分を大切にする心理的契約の5つのカギ

· 2017年12月27日

公正な心理的契約とは、自分自身との真の約束の上に成り立ちます。自分を愛していなければ成り立ちません。操られたり、毒を盛られたりして飼いならされれば、その契約もだめになります。自分の人生と繊細な感情をうまく管理することを学ばなければなりません。

「契約」という言葉は、一方が何かを提供することを義務付け、その代わり何かを受け取るということを二者間で同意することです。しかしながら、感情の世界では、この取引はより親密で、同時に必要なものなのです。生き延びるため、尊厳を守り幸せを勝ち取るために、自分自身と結ぶべき基本的な合意について話しましょう。

「私は自分の恐れや感情の起伏や危うさを受け入れる。なぜなら、流れるようで、混沌としていて、エキサイティングな人生を受け入れる用意があるからだ。」

-カール・ロジャーズ-

心理的契約について分析してみると、私たちの多くは、不平等な契約を受け入れ、引き受けていることに気づくでしょう。その一部は、幼少期に発端があります。不当に「愛されない」ということを受け入れた子供たちがいます。そこから、時に「自分自信を愛さない」という最悪の状態を引きずって大人になってしまうのです。

恋愛関係でも、ほとんど気づかないうちに、自由を奪われるという暗黙の契約を交わしています。時に操られたり、利己主義や軽蔑の被害にあったりすることもあるという心理的契約に、希望に満ちた盲目の愛におぼれて、知らないうちに同意しているのです。

これらの状況はどれもとても辛く複雑で、私たちの尊厳と幸せを手に入れる権利を保障する公正な心理的契約をもって対処するべきです。そこで、その5つのカギについてよく考えてみることをお勧めします。

強い風に煽られる木

公正な心理的契約は順守されるべき

公正な心理的契約は、まず何よりも約束、勇気、本当の自分になろうという意志が必要です。これらの要素は、簡単に実行できるように思えるかもしれません。しかし全く簡単ではなく、この契約の条項はとても繊細かつ複雑なのです。

1.公正な心理的契約のためには、時に他の契約を破棄する必要がある

私たちが受け継いでいる家族制度の中には、無意識に引き受けている無言の約束があふれています。自分たちの出自を一個体、父母・兄弟・従兄弟や叔父叔母からなる大切なネットワークとして見ていますが、おそらくその中には手放すべきものがあります。

  • 今日、私たちはまだまだ原始的な脳に従っているということに気づかなければなりません。それは「この一族から抜けたら生き延びられない」というメッセージを送る脳です。
  • しかし、時には絶たなければならないつながりも存在します。両親やほかの家族が、苦痛・恐れ、あるいは利己主義の犠牲になってしまうような心理的契約ができてしまったなら、今こそ破棄する時です。
メリーゴーランドにのる少女

2.何よりもまず自分自身を愛して

自尊心こそ、公正な心理的契約に、勇気・自己防衛・自己愛などの条項を書き込む消えないインクを与えてくれるのです。

  • しかし、多くの人が内面は傷ついて人生を送っています。人知れず傷つき、粉々になっているのです。
  • 人は、自分自身を愛していないとき、庇護や理解を他人に求めるということに気づかなければなりません。
  • それはやめましょう。自分の人生を他人に預けたとき、全てを失うということを思い出してください。それは、人生で最悪の契約なのです。

自分を愛しましょう。何よりもまず自分自信を大切に。自分を愛する人だけが、愛されるに値するのです。

3.公正な心理的契約は、周りの人との合意が必要

生きるということは、合意する、限界を設ける、領域を守る、他人の領域と自分の領域との調和を図るということです。人は、他人と共生し、共通の空間で幸せを作り上げる生き物ですから、他人との合意が必要なのです。

「私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」

-ヴォルテール-

公正な心理的契約は、あいまいであってはなりません。他人の考え・意思・価値観を尊重しつつ、自分に必要なことを明らかにするべきです。

  • 公正な合意は、自分を守り、同時に最善な方法を自然に選ぶことのできる正直な心によって成り立ちます。
金色の服をまとった女性

4.恐れず賛成し、罪悪感を持たず反対を

正しい食生活や運動をするのと同じように、日々、攻撃的にならずに自己を肯定することを実践するべきです。恐れずに賛成し、罪悪感を持たず反対をすることは、精神衛生や生き残りのためのエクササイズよりもずっと必要なことです。

これは、心理的契約の一部であり、間違いなくさらに幸せになるために尊敬しあう関係を作り上げるカギとなる約束です。

5.自分が自分の敵にならないように

私たちは、周りの強者、傷つける人を見極めることができます。しかし、常に簡単に誰が恐ろしい敵のようにふるまうかを感知できるわけではありません。それが自分自身の時には猶更です。

公正な心理的契約には次のようにあります。

  • 自分の偉大さ・短所・長所や犯した過ちを受け入れる。
  • かなわなかった夢の言い訳をしない。
  • 自分はどんな願いをも持つ資格がある。
  • 自分は誰かより上ではなく、誰も自分より上ではない。
  • 自分で自分を弱めない。自分の人生に責任を持ち、「できない」「能力がない」「やめたほうがいい」「自分には向いていない」と考えるのはやめる
タンポポの綿毛を手に遠くを見つめる女性

読んでお分かりのように、この心理的契約の条項は、いつも簡単に実行できるものではありません。しかし、自分自身を大切にして愛するという美しい約束を守ることは不可欠です。これは利己主義ではなく、尊厳の息づかいであり、幸せの基本なのです。