うつ病の人にとっては朝起きるのが一番辛い
うつ病は個々によって様々な症状があります。しかし、そこには一つの共通したものがあります。この病気の症状は朝が最も激しいのです。その日の始まりからすでにエネルギー、興味、呼吸さえも不足しているのです。
このような障害(大うつ病性障害、気分変調症)を持った人達には共通の望みがあります。それは、目に見える痛みを求める事です。そうすることによって、彼らの痛みがより明確になり、他人から理解や慰めをもらえるのです。
「朝起きれない」、と心理学者に言ってみてください。彼はそれをうつと理解してくれるでしょう。しかし、同僚や友達、家族の目には、だらしなさや無関心、仕事などの責任から逃れる言い訳として映ることもあります。
うつは人の内部で起こるトルネードのようなもので、簡単な事ではありません。それは、全てを吹き飛ばして変えてしまいます。体の機能の大部分がゆっくりになり、あなたの代謝、現実感、そして、「心の状態の日中の変化」として知られている神経を変えてしまいます。
おはよう、うつ病、また君か
アンドレアは46歳で、2年前に医療と心理セラピーのお世話になったにもかかわらず、現在、再度うつ病を経験しています。
彼女は、うつ病がある期間で戻ってくるものなのだと気づきました。最初、徐々に朝起きるのが難しくなり、日々無関心さやネガティブさが増していくのをきっかけにやっと彼女はうつ病が戻ってきたと気づけたのです。
このやっかいな敵は以下の理由の為に悪化する傾向があります:
- 心の状態の変化は、ネガティブな感情、無気力、肉体の疲労と共に目覚めるという特徴を持っています。通常、これらは時間が進むにつれゆっくり回復していきます。
- 様々な研究では、ほとんどのうつ病患者は不規則な生活リズムを持っていると説明されています。メラトニンなどのホルモンの分泌量が少ない、または適切な時間に出ていないのです。これにより、うつ病患者は不眠症や一日を通しての眠気を抱えることがあります。
- また、この不規則なリズムを抱えているうつ病患者は、朝に寒さを感じやすいです。そして活力がとても低い、または無い状態になってしまい、特定の刺激へ反応できなくなるのです。
またこれらに加えて、一日が始まっていると感じないというのも明らかにおかしな感覚です。この無防備さや責任を背負えないという思いは、自分の生活のコントロールができていない感情を強くしてしまいます。
一日の最も困難な部分へどのように立ち向かうのか
アンドレアの話に戻りましょう。彼女はうつ病が治ったと信じてましたが、再度うつ病を患ってしまいました。うつ病が彼女の古い「友人」だったのにもかかわらず、彼女は病院や専門家を訪ね、どの処方箋が役立つか聞きに行く躊躇はしませんでした。
「私達は高いと言われるまでどれだけ高い所にいるか分からない。」
-エミリー・ディックソン-
治療は不規則な時間のリズムを変えてくれる特定の神経伝達物質を調整する助けをしてくれます。投薬する上で、アンドレアは、彼女の病気とより効果的に立ち向かう為のルーティーンを始めました。
それはどんなものか見てみましょう。
うつ病による朝の症状に立ち向かう為のガイドライン
まず、対人セラピーと認知行動セラピーの両方が非常に有用であることを覚えておくことが大切になってきます。
アンドレアも同様にかかりつけのお医者さんにテストを行ってもらいました。彼女は、甲状腺やビタミンB12レベルの低下、肝臓の問題などが活力不足に影響したり、悪化に繋がったりすることを知っているのです。
- 彼女のルーティーンは朝のストレッチから始めることにしました。朝起きたらすぐに、10分間のヨガエクササイズを自分の部屋で行います。
- その次に、シャワーを浴びて着替えることを強制することにしました。
- その後、アンドレアは、良い気分や活力を得る為に、毎朝誰かに電話することにしました。彼女の母親であったり、兄妹や恩師などやる気を与えてくれる方なら誰でもよいのです。
- そして、アンドレアは朝食を落ち着いてとるようにしました。彼女は今までほとんど朝食をとりたいと思ったことはないですが、脳は朝エネルギーを必要とするので続けたのです。
最後に、彼女は瞑想の時間を設けました。15から20分あれば十分です。これは自分自身と繋がることの出来る特別な時間で、自身の考えを整理したり、ネガティブな感情が徐々に無くなっていきました。
これを続けることにより、アンドレアは少しづづやる気が溢れ、平和な気分になれ、毎日の挑戦と立ち向かえるようになりました。
彼女の行った方法は、あなたも実践できる簡単なヒントで、とても役に立ってくれるので是非試してみてください。