夢と希望であふれた恋に落ちたことがありますか?
付き合って数年経った頃、相手の態度や癖が気になり始めたことはありませんか?考えてみると前からそうだったのに気付かなかったことです。それは、その恋が夢と希望であふれていたためです。
恋人に夢中になっていると、現実とイメージを混同してしまうことがあります。完璧だと思っている相手のためなら何でもできる、という考えが周りを見えなくし、判断力を失います。現実でないということに気付かないのです。完璧というイメージは頭の中でのみ存在します。感情、期待、希望や夢が周りを見えなくするのです。現実と頭の中は違います。
夢と希望であふれた恋
相手は変わってしまったと思ったら、実際、初めはどうだったのか考えてみましょう。「変わっていない」という答えがほとんどです。出会った頃、相手には他とは比べられない美しさがあり、完璧で素敵だと信じていたでしょう。
言うまでもなく、完璧な人はいません。深く恋に落ちた結果、出会った頃の思いやイメージが現実だと思い込むのです。そして、自分に騙され、気に障る態度も気になりません。実際、多くの人が傷つくだけの恋に落ちるのはそのためです。
「自由な方がいい。間違った希望にしがみつき、破れた夢に目を覚ますより、一人で何も積まず、散歩をした方がいい。」
-エドウィン・ベルガラ-
ホアンの話
ホアンは混乱し、うんざりしていました。恋人との関係を続けるか、終わりにするか迷っていたのです。全て壊れてしまったようです。突然、彼女の嫌な部分しか見えなくなってしまいました。文句を言うところ、熱狂的なところ…耐えられなくなってきました。現実を見るため客観的になろうと努力しましたが、ダメでした。
ホアンに何が起きたのでしょう。初めは全て上手くいっていました。彼女は綺麗で、完璧で責任感があり、性格も良くみえました。時間が経つにつれ、なぜか分かりませんが、全て変わってしまったのです。恋に落ちたその女性にも悪い日があり、ホアンはそれに耐えられなくなってきたのです。気分は安定せず文句ばかり言います…
ホアンの彼女はその関係に不満を感じており、職場でのストレスなど関係の外で起きていることに対してもどうしてよいか分かりませんでした。ホアンは彼女と話す時、全く別の人と話しているようだと友達に話しました。ただ、彼の話したようなことは、実際には起こっていないのです。現実は異なります。
ホアンは彼女のありのままを見ることができていません。初めは夢と希望であふれており、彼女は完璧だと思っていました。その思いが、彼女の欠点に気付かせなかったのです。そして、今でも現実が見えていません。彼の感情がそうさせています。ホアンは、一緒にいる彼女が実際どんな人か気付くことができないのです。
相手をありのまま見る
相手のありのままを受け止めることは簡単ではありませんが、不可能でもありません。友達との関係を考えてみてください。兄弟も同じです。良い所も悪い所もありのままを受け止めています。
付き合い初め、人は良い所だけを見てしまいます。時間とともに、悪い所だけに目が行くようになります。その結果、問題は大きくなり、関係を変えることにもなりかねません。
恋に落ちると、完璧という視点で相手のイメージを創り上げると理解しましょう。それを知ることで、相手には良い所も悪い所もあるという現実を受け入れ、新たな扉を開くことができます。そして、相手の大好きな素振りや態度もあれば、あまり好きではない、また、納得できない所もあることを頭に入れておきましょう。
夢と希望であふれた恋に落ちたことがあるからといって、自分を責めることはありません。ロマンチックな恋がこうした状況を作るのです。現実に気付いたとき、それを変えるために行動することはできます。あなたは夢と希望であふれた恋に落ちたことがありますか?