ゾンビング:音信不通だった相手からの突然の連絡
何も言わずに姿を消す「ゴースティング」や、別れたのにソーシャルメディアで連絡を取る「オービティング」といった言葉は、聞いたことがあるかもしれません。これと似たような新たな言葉、「ゾンビング」を今日はご紹介します。
あなたがこれらの言葉を好きか嫌いかに関わらず、明らかな点がひとつあります。それは、このように恋愛で起きていることがテクノロジーと関係していることです。なぜでしょう? それは、メディアという媒体により人の繋がり方が変わってきたためです。恋愛もプラトニックな関係も始まり方や終わり方が変わりました。
ゾンビングのような行為はあなたにも身に覚えがあるのではないでしょうか。ゴースティングの後、奇跡のように「命を吹き返す」人のことです。メールやメッセンジャーアプリを使ったり、ソーシャルメディアでコメントをするなどの方法を使って連絡が来るのです。このように永遠にいなくなったと思った人が、あなたの元に戻ってくるのには目的があります。その目的とは、関係を修復することです。
これは奇妙でおかしなことのように思えますが、珍しいことではありません。この影響として最も悪いのは、それが大きな苦しみをもたらすことです。
感情の繋がりをもっていた人が突然姿を消すのは辛いことです。しかしその人が戻ってくることで特別なジレンマが生じるのです。それでは、詳しく見ていきましょう。
ゾンビング:さよならも言わずにいなくなった人が戻ってくるとき
今あなたは仕事に没頭したり、友達と遊んだりしているかもしれません。あるいは新しい恋人ができているかもしれません。そんな時、携帯が鳴り見てみると、あの人からの連絡が入っているのです。
あなたにとって大切だった人が理由もなく連絡を絶ち、そして突然戻ってきました。さらに相手は明るく無邪気に、少し魅力を備えて戻ってくる場合も少なくありません。
「元気にしてる?最近どう?会いたいな」などのよくあるフレーズがよく使われます。あるいは、「最近のインスタいいね。飲みに行かない?」などと言うかもしれません。あなたにも身に覚えがあるのであれば、これは2016年に作られた造語ゾンビングを経験していることになります。
そして、21世紀のゾンビ達は、あなたの痛みが癒えた頃を見計らう超能力のような異常な力があるようです。あなたは消失の痛みを癒すために、その傷を縫い合わせ、心の絆創膏を貼り、人生を再構築したところです。ゴースティングによりあなたはボロボロになったのに… 今再び扉をノックされているのです。
このような時、どうしたら良いでしょう? また、このような行動をとるのはどんな人かを知るのも重要です。
ゾンビはエゴのエサを求める
ゾンビングと言っても、こういった人がハロウィーンが近づくと姿を現すわけではありません。本当のゾンビはお腹が空いた時にやってきます。お腹を空かせてエゴのエサを求め、尊敬、愛着、注目というエサを与えてくれていた人に近づくのです。
このような人は、ナルシシスト、あるいは共感力をあまりもたない未熟な人と言うことができるでしょう。彼らの行動は複数のプロセスが統合されたものです。そのひとつに悪い人間関係があります。何らかのパーソナリティ障害があるというより、社会的行動と考えた方が良いでしょう。残念なことに、このような行動パターンは増えてきています。
突然いなくなった人が戻ってくるのに理由は必要ありません。その関係の繋がりの大切さを理解しないために、このような行動をとります。意識ははっきりとしており、自分の行動に問題があるとは思いません。「ゴースト」だった人がゾンビとして戻ってくるのは、自分の食欲とニーズのためです。彼らにとって愛は使い捨てで、使ったら投げ捨てる、あるいはリサイクルするためのものなのです。
あなたを置いて行った元カレや元カノが戻ってきたのであれば、それは自分のエゴのエサを求めに来たのです。また、彼らの存在はあなたを喜ばすものでもないでしょう。ゾンビたちは、新しい愛情の補給と以前にあなたが与えたような希望を求めています。
扉を開けないようにするためには
ゾンビングにより、あなたは複雑な状況に置かれます。やっとバランスを整えた後で、古傷が開けられるのですからね。突然の消失にあなたはショックを受け、その衝撃と怒りを乗り越えてきました。しかし相手は鋭い嗅覚を持ってあなたの前に姿を現し、まるで何もなかったかのようにあなたの注目を求めようとします。
このような状況で、どうしたら良いでしょう? まずは、とても慎重でいることです。メッセージを読み、声を聞き、幸せな日々への招待状を受け取るという誘惑に負けず、客観的な姿勢を失ってはいけません。絶対に負けてはいけません。相手は気まぐれに、悪気なく戻ってきたわけではないということを頭にいれておきましょう。ゾンビはいつも何かを奪い、お腹が空くと元の場所へ帰り、さらに古傷を開くのが得意なのですからね。
ゴースティングされた経験がある人がそれから学べることがあるとしたら、相手にまた同じことを繰り返させないということです。ゴーストやゾンビに愛はありません。あなたを傷つけ、痛みを与え、強要する関係は本物ではなく、痛みに耐えるべきではありません。距離を置きましょう。そして、躊躇せずブロックしましょう。あなたの心は神聖な領域なのですから!