ビクラムヨガ:特徴と利点
世界中で何万人もの人が、ヨガをしています。そのヨガには、様々な種類が存在します。ビクラムヨガは、興味深い特性をもつヨガの一種で、気温が約40℃に設定された場所で行われます。
このタイプのヨガは、運動すると同時にリラックスするのに最適です。熱により体はより柔軟になり、ヨガをするのが楽になります。また、様々なポーズで感じる痛みが軽減されます。
西洋の多くの国でヨガの人気は高まってきています。ただ、このヨガは非常に難しいポーズを含むため、初心者向けのヨガではありません。
ビクラムヨガの起源
このヨガの創始者は、ビクラム・チョードリーという人物です。ある事故がきっかけとなり、彼は自分の体とより深いつながりを持ちたいという思いを持ち始めました。このおかげで、高温の環境が身体的コミュニケーションを促進することに気付いたのです。
彼は完全に回復し、運動による痛みを軽減することができました。その後、周りの多くの人が同じ成果を得たいと望むようになります。彼らがそれに成功することで、チョードリーのメソッドとアイデアの完璧な宣伝になっていったのでした。
ビクラム・チョードリーは、西洋と東洋の知識を合わせ、ヨガの新たなカタチを作りました。1回90分の間に、全26のアーサナ(ポーズ)を行います。高温の室内の中で、呼吸法も取り入れます。
それぞれのポーズで、異なる体の部位を鍛えるようにできています。すべてのポーズで、バランス、呼吸、ストレッチをマット上で行います。全てが難しいわけではありませんが、それぞれのポーズで、腕や足の筋肉を使います。
ビクラムヨガをする時は、軽く、動きやすい服を身につけましょう。そうすることで、快適で、高温でも適応することができるでしょう。
ビクラムヨガの利点
毒素排出
ビクラムヨガの最もいい所は、毒素を排出するのに役立つことです。汗をかくため、高温で素早く毒素を排出することができます。
雑誌「Environment International(国際環境)」 で発表された研究によると、体は汗を通じて毒素を排出します。一般的に、このタイプのヨガ1セッションで約1リットルの汗をかきます。レッスンの前に十分な水分補給をし、教室にも水を持参しましょう。
弛緩
高温は、筋肉弛緩につながります。筋肉がより緩くなり、酸素が行き届くため、より柔軟になります。筋肉関連の怪我をした人は、暑さが痛みを和らげてくれるでしょう。
トレーニングが必要ない
初心者でも経験者でもビクラムヨガはできますが、ゆっくり始めるのが一番良いでしょう。ヨガをしたことのない人は暑さに圧倒されることもあり、うまく行うのが難しくなるからです。
注意
ビクラムヨガには素晴らしい利点がありますが、始める前に気を付けるべき点もあります。このヨガは、循環器系に問題がある人、妊娠中の人にはお勧めできません。熱により血管が拡張されるため、血圧が下がることがあります。
また、年を重ねるにつれ、高温の部屋にいることにより注意を払う必要があります。それでも、60歳以上の人も、ビクラムヨガをすることは可能です。
最後に、風邪をひいている時、熱がある時は、このタイプのヨガをしてはいけません。
上記のような問題がなければ、ビクラムヨガを実践することで、緊張をほぐしたり精神のバランスをとるなど素晴らしい効果を得ることが出来るかもしれません。