言いたいことがあっても、何も言わないことを選ぶ
愛は意外にも、多くの話題は書かれることはありません。なぜなら、言葉と沈黙は常にバランスが必要だからです。 中国のことわざには、「言うことが沈黙を高めてくれると確信が持てないなら、口を開けるな」とというものがあります。
私たちは会話を終わらせるべき瞬間が分かっているにも関わらず、続けてしまって後味悪く終わってしまう、ということは誰にでも起きたことがあるでしょう。 結果を考えずに、あまりにも多くのことを言いたいがために、黙っているほうがいいにも関わらず続けてしまうのです。
私たちが話す内容について判断を下し、私たちの人格について明らかにし、自分自身についての判断をすることができたら、舌が私たちの脳より先に動くことを許さないで済みます。
「人間は話すことを習得するのに2年かかり、黙ることを学ぶには生涯かかる」
-ヘミングウェイ-
たくさん話しすぎること
愛する友人、家族、そして人々の間で、私たちは話し方についてあまり慎重ではないことが多く、自分の考えを好き勝手に知らせます。 しかし、「親しき中にも礼儀あり」という言葉があるように、近しい人との間でも話し方を気にする必要があります。
私たちが親しい人に発した言葉は、ナイフよりも鋭いことがあります。このような言葉は双方の間に非常に難しい壁を作り、私たちが本当に愛し、尊敬する人々を傷つけます。
話したい衝動に駆られても、言葉について考え、自分自身に本当に他人に言いたいことが何かを尋ねることが重要です。 常に自分の意見を話した後の結果を評価し、礼儀と親切心を持つべきです。
「舌のが作る傷は剣の傷よりも深く、治癒しにくい」 -アラブのことわざ-
知恵と敬意をもって話す芸術
話さず、自分の言っていることを隠すことは自分の思考が存在しないのとは違うので、問題ではありません。励ましの言葉、私たちの心から人に送る言葉は、本当に重要な言葉なのです。
必要なことだけを話す、聞く方法を知る、話すために話さない。 考えたり、話す内容をコントロールしないで言いたいことだけ話すと、ナンセンスなことを話したり、他人を傷つけることを言うことに繋がります。
誠実さの重要性
ハーバード大学の科学者たちは、一連のテスト中に脳活動を研究し、グループの人々の誠実さを調べました。
神経学的に言えば、正直でない人の脳活動は誘惑に直面した時に変わるけれど、正直な人の脳活動は誘惑に直面したときでも変わらない(不正行為によって金儲けするなど)ということです。
この研究は、ハーバード大学芸術科学学部の心理学のジョシュア・グリーン教授の全米科学アカデミー紀要に掲載された論文によるものです。
グリーン教授は、研究結果に基づいて、正直であるということは、意志や努力に依存するのではなく、自発的になる傾向があるものであることを説明しています。 研究者によると、これがすべての状況において言えるとは限らないが、調査された状況では事実であったと言います。
私たちが嘘をついたり真実を言う理由
一方、マドリード自治大学とモントリオールケベック大学の研究者は、どのような状況において人々が真実を話したり嘘をつくのか調べるための実験を行いました。
それまでは、私たちが重要だと思うことは真実を伝え、そうでない場合はうそを伝えることがあると考えられていました。 しかしこの研究において、たとえそれが犠牲を伴うとしても、真実を伝えることがあるのが明らかになっています。 なぜなのでしょうか?
人々は誠実であり、反対の行動をすることは嫌悪感、罪悪感や恥など負の感情を感じさせると考えられているからです。
これらの嫌悪感は自分自身のイメージと自身の行動のギャップから作られるものです。その他の正直に行動するための動機は、利他主義など、私たちが言うだろうと他人が思っていること、つまり相手の期待を損なわせたくないという欲求からです。